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第58回朝日杯フューチュリティS(GI)
2006年12月10日(Sun) 中山芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牡・牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 3 ドリームジャーニー 牡2 55.0kg 蛯名正義 1.34.4 416kg(-4) 2
2   5 9 ローレルゲレイロ 牡2 55.0kg 本田優 1.34.5 1/2 472kg(+14) 7
3 6 11 オースミダイドウ 牡2 55.0kg O.ペリエ 1.34.6 3/4 508kg(-2) 1
4   4 7 フライングアップル 牡2 55.0kg 北村宏司 1.34.7 クビ 502kg(+6) 3
5 3 4 マイネルレーニア 牡2 55.0kg 松岡正海 1.34.8 3/4 508kg(+8) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 11.0 - 11.3 - 11.9 - 12.1 - 12.2 - 11.1 - 12.2
上がり 4F 47.6 - 3F 35.5
2コーナー (11,*15)(8,9)(4,12)(1,7,10,14)(5,13)-2,6,3
3コーナー (*11,15)9(8,4)(7,14)(1,10,12)5-(2,13)(6,3)
4コーナー (*11,15,9)4(8,7,14,12)1(10,5)(2,3)(6,13)

■レース回顧 出遅れ後方大外一気で突き抜けた・未来に繋がる脅威の末脚ドリームジャーニー!
■レース解説

 アドマイヤヘッド、ドリームジャーニーが出遅れ。アドマイヤホクトが前に出るも、オースミダイドウがこれを制してハナを奪う。以下マイネルフォーグ、マイネルレーニア、ローレルゲレイロと続く。アドマイヤヘッドがこれらの外まで押し上げていく。フライングアップルは馬群の中を追走。ゴールドアグリは後方から3番手の内、ドリームジャーニーは離れた最後方を進む。オースミダイドウが僅かに先頭で3コーナーをカーブ。マイネルフォーグ、ローレルゲレイロと3頭並んで直線に向く。オースミダイドウとローレルゲレイロの追い比べからローレルゲレイロが前に出る。直後からはフライングアップルが追い上げてくるが、大外からドリームジャーニーが物凄い脚で接近、内の各馬を次々と追い抜いてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。ESPした時点でサヨウナラと思ったが…。この末脚は尋常じゃないぞ。(゜д゜;)

 スタートダッシュを決めたアドマイヤホクトが先導するのかと思いきや、オースミダイドウがこれを馬なりで追い抜いて先頭へ。いつもの積極策に戻り、オースミダイドウはリラックスして走っていた。しかし直後を見遣るとマイネルフォーグ、ローレルゲレイロなどが虎視眈々で追走。見た目は楽逃げでも、展開的には足枷が付いた状態だった。

 坂を迎えるまではオースミダイドウとローレルゲレイロの一騎打ちでレースが決したと思った。しかし画面右端のドリームジャーニーの脚色を見てビックリ。スタートで後手を踏み、道中は最後方。場内がざわめくのもお構いなく、4コーナーで大外をぶん回して直線一気。1,000M通過58秒9は例年に比べて緩い流れで、ハイペースで前が崩れた訳でもない。上がり34秒0はレースの上がりより1秒5も速かった

 ローレルゲレイロはオースミダイドウと同じく早めのスパート。オースミダイドウ以上の手応えで一気に先頭に立つと、差し返しに転じたオースミダイドウに一度も抜かせず抑え切った。例年ならローレルゲレイロが勝っていたはず。そのくらい隙が無かった。

 オースミダイドウは直線に向くところで突然口向きの悪さをみせた。早めの気合鞭が入って一旦は立て直したかに見えたが、ローレルゲレイロが迫ってきてからは防戦一方。半馬身前に出た相手に差し返しを図るうちにレースが終わってしまった。デイリー杯2歳Sで負かした相手に負けたというのは印象が悪い。完璧に折り合いきれないのがこの馬の弱点かもしれない

 マイネルレーニアはオースミダイドウ、ローレルゲレイロを前に置いての追走。これ自体は悪くなかっが、前2頭が早めのスパートに出たことで最後まで追いつけなかった。最後の一押しを欠いたのは現状1,400Mまでしかない距離実績も影響したか。フライングアップルもマイネルレーニアと同じく前2頭に先に抜けられて詰め寄るだけに終始。マイルの速い流れにも柔軟に対処できていたのは評価しておきたい。

 アドマイヤヘッドはまたもや出遅れ。レース展望の中でドリームジャーニーについて、『「まともに出れば巻き返す」系の馬は得てして前と同じような競馬を繰り返す』と触れたのだが、これはアドマイヤヘッドについても同様だった。出遅れというのは癖になるとなかなか直らない。ドリームジャーニーには出遅れを挽回するだけの脅威の末脚がある。出遅れて困るのは前が止まらない展開や馬場になった時だろう。

 ゴールドアグリはまずまずのスタートだったが、いつも通りの後方待機。直線で外に持ち出すだけでも一苦労のレース振りに心底ガッカリ。末脚だけならともかく、不器用なところまで父親に似てしまったようだ。新潟2歳S前の追い切りで感動を覚えたのが懐かしい。


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