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第26回ジャパンカップ(GI) 2006年11月26日(Sun) 東京芝2,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 6 | 6 | ディープインパクト | 牡4 | 57.0kg | 武豊 | 2.25.1 | − | 436kg(計不) | 1 |
2 | ▲ | 6 | 7 | ドリームパスポート | 牡3 | 55.0kg | 岩田康誠 | 2.25.4 | 2 | 466kg(0) | 5 |
3 | ○ | 3 | 3 | ウィジャボード | 牝5 | 55.0kg | L.デットーリ | 2.25.5 | 1/2 | 466kg(計不) | 3 |
4 | 8 | 10 | コスモバルク | 牡5 | 57.0kg | 五十嵐冬樹 | 2.25.7 | 1 | 510kg(+10) | 6 | |
5 | 7 | 8 | フサイチパンドラ | 牝3 | 53.0kg | 福永祐一 | 2.25.9 | 1 1/2 | 502kg(0) | 8 |
■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:良) |
ハロンタイム 13.1 - 11.5 - 12.4 - 12.1 - 12.0 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 11.5 上がり 4F 46.2 - 3F 34.3 1コーナー 10-(1,5)8,7,11,2,4,9-3-6 2コーナー 10-5-1-(7,8)(2,11)4,9,3,6 3コーナー 10,5(1,8)7(2,11,4)(9,3)6 4コーナー 10,5,8(7,1,11)(2,3,4,6)9 |
■レース回顧 府中に再び伝わる衝撃波・英雄復権ディープインパクト! |
■レース解説 コスモバルクがゆっくりとハナに立つ。トーセンシャナオーが2番手、その直後にハーツクライが続く。ドリームパスポートはフサイチパンドラと並んで4番手、メイショウサムソンはその後ろにつける。ウィジャボードは後ろから2番手、ディープインパクトは最後方待機。ゆったりした流れで3コーナーを通過。ウィジャボードが徐々に進出開始、続いてディープインパクトも動き出す。4コーナーを迎えたところでディープインパクトが大外を捲って一気に進出、各馬一団で直線に向く。コスモバルクが先頭をキープ、内からドリームパスポートが交わしにかかる。直線半ばでディープインパクトが満を持して追い出しを開始、徐々に加速を強めながら内のドリームパスポート、真ん中からやってきたウィジャボードを寄せ付けず完勝。 ■レース回顧 ◎→▲→○で3連単(20%)的中。やはり競馬は強い馬が勝つというのが一番。(・∀・) コスモバルクが無理のない逃げを打ち、1,000M通過は61秒1と想定通りのスローペース。人気どころではハーツクライが3番手、ウィジャボードとディープインパクトは後方待機。スローならなるべく前にいたほうが良いのだが、後ろにいた2頭は最終的にきっちり上位にやってきた。 3コーナーを迎えたところで黒い勝負服のウィジャボードがジワジワと動くのが見えた。そしてこれを直後にみる位置にいたディープインパクトも時を同じくして動き出した。ディープインパクトが大外を一気に捲っていくと、自然とウィジャボードの前に出ていた。後はダービーの再現。普段より鞭が多めに入ったのは絶対負けられないとした武豊騎手の想いがあったのだろう。いい競馬を見せてもらった。 ドリームパスポートは馬場が悪いのを承知で内を突いて上がってきた。ハーツクライの後ろという早めの位置取りも良く、早い段階でコスモバルクを交わして前に出ることが出来た。ディープインパクトに手も足も出なかったのは絶対能力の差もさることながら内外の馬場差もあったと思う。ディープインパクトがいなくなる来年は期待大。菊花賞で競り負けたソングオブウインドとのリターンマッチも待ち遠しい。 ウィジャボードは直線ですぐ前にメイショウサムソンがいた関係でディープインパクトに遅れをとり、大外に持ち出して追い出しをかけていた。その後内へ切り返して懸命に前を追ったが及ばなかった。ただ上がり3ハロン33秒9はドリームパスポート(34秒1)を上回っており、力のあるところは見せたと思う。ブリーダーズCから中2週でここを使い、次走は中1週で香港ヴァーズ(芝2,400M)へ。ドリームパスポートを物差しにすれば、ソングオブウインドやアドマイヤメインにも少なからずチャンスがありそうだ。 コスモバルクは折り合いがついての逃げでまさに理想的な展開だったが、追い出されてから外へヨレてしまい抜け出すタイミングを逸していた。広いコースで横一線の追い出しというのがどうも合っていないようだ。オールカマーのように、道中内で集中して直線一気に爆発というのが理想。 メイショウサムソンはドリームパスポートより後ろという位置取りもどうかと思ったが、それ以前に直線で再三内にモタれて競馬になっていなかった。力で押し切った皐月賞、ダービーが嘘のような負けっぷり。ただ上がり34秒台の瞬発力勝負では出番無しでも仕方ない。 ハーツクライは直線に向いた時点で既に動きが怪しく、見せ場皆無の惨敗。「キングジョージ」からぶっつけのローテーション、橋口師から事前に発表があった喉鳴りの影響があったのだろうか。少なくとも追い切りからはそんな気配は微塵も感じられなかった。ディープインパクトを返り討ちにするどころか2秒6も遅れてしまっては、最後の対決となる有馬記念での巻き返しも難しいだろう。 |