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第23回マイルチャンピオンシップ(GI)
2006年11月19日(Sun) 京都芝1,600M 3歳オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 10 ダイワメジャー 牡5 57.0kg 安藤勝己 1.32.7 526kg(-2) 1
2   4 7 ダンスインザムード 牝5 55.0kg 武豊 1.32.8 クビ 482kg(0) 3
3   8 16 シンボリグラン 牡4 57.0kg 柴山雄一 1.33.0 1 1/4 522kg(+2) 8
4   6 11 マイネルスケルツィ 牡3 56.0kg 柴田善臣 1.33.2 1 1/4 510kg(-2) 16
5   7 14 キンシャサノキセキ 牡3 55.0kg 秋山真一郎 1.33.2 クビ 472kg(+2) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.6 - 11.1 - 12.0 - 11.5 - 11.6 - 11.2 - 12.4
上がり 4F 46.7 - 3F 35.2
3コーナー 9,10(3,11)(14,13)(2,16,18)(7,17)(4,6,1,12,15)(8,5)
4コーナー 9,10(3,11)(14,16)2(7,18,13)(4,6,1,17)(12,15)(8,5)

■レース回顧 速さと力の見事な融合・マイルの頂点も極めたダイワメジャー!
■レース解説

 ステキシンスケクンがハナを奪う。ダイワメジャー、マイネルスケルツィ、キネティクスも前に行く。ダンスインザムードは中団に控える。マルカシェンク、ハットトリック、コートマスターピースは後方待機。3コーナー丘の下りでダイワメジャーがステキシンスケクンに並びかけていく。シンボリグランが外を回って進出。直線に向き、馬場の中央からダイワメジャーが早くも先頭に踊り出る。内からキンシャサノキセキ、直後からマイネルスケルツィが追ってくるもダイワメジャーには及ばない。その間に外からダンスインザムード、シンボリグランが追撃。ダンスインザムードがダイワメジャーまであと半馬身と迫るも、ダイワメジャーがこれを押さえ込んでゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。毎日王冠での着差に注目しておいてダンムー無印ってアホでした。ヽ(´ー`)ノ

 ステキシンスケクンがハナを奪い、直後でダイワメジャーがついて行く展開。ダンスインザムード、コートマスターピース、マルカシェンクといった他の人気どころは軒並み後方待機。普通に考えれば前を行くダイワメジャーには不利な展開なのだが、レースはダイワメジャーの独壇場になった。

 ダイワメジャーは直線に向くなり早々と先頭。すぐ側にいたキンシャサノキセキ、マイネルスケルツィに対しては馬なりで対処。実際に鞭を入れて追い出したのは残り200Mを切ってから。禁断の愛を求めてやってきたダンスインザムードが迫ってきても全く動じず、楽々と先着。毎日王冠、天皇賞秋、そして今回と全て先行して押し通しての勝利。瞬発力偏重主義の近代競馬において、このテの馬は珍しいのではないだろうか。

 ダンスインザムードは武豊騎手へのスイッチで後方からの競馬。直線で馬場の外に持ち出す一連の動きには無駄がなく、綺麗に追い上げてきた。ダイワメジャーいるところにダンスインザムードあり。毎日王冠でコンマ2秒差のマルカシェンクを抑えておいて、何で着差無しのダンスインザムードを抑えないんだ?完全に論理矛盾。我ながらアホである。

 朝から降ったり止んだりの天気で馬場が微妙に湿り気を帯びていたせいか、大外一気を図った馬は軒並み伸びを欠いた。外を回した馬ではシンボリグランがよく追い上げていたが、同馬にしても道中はダンスインザムードよりも前につけていた。

 アグネスラズベリはシンボリグランの直後から外へ、ハットトリックとマルカシェンクは後方に置かれ過ぎてそれぞれ届かなかった。ハットトリックはどうもおかしい。マルカシェンクはやはり速さについて行けなかった。デアリングハートはスタートで好位に付けながら徐々にポジションを落とし、直線に向いたところで中団の外。もっと強気に乗っても良かったのではと思う。

 コートマスターピースはスタートで若干遅れ、道中は集団の後ろを走っていた。直線で外に持ち出そうとしたところでダンスインザムードに先を越され、荒れた馬場に脚を取られてジリジリとしか伸びなかった。プレレーティングでダイワメジャーに並ぶ119の評価を得ていた馬がこれでは何とも物足りない。一昨年のこのレースの回顧でも触れたが改めて。人気を集めている外国馬は疑ってかかるのが基本。ハイリスク・ローリターンにわざわざ手を伸ばす必要は無い。


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