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第134回天皇賞・秋(GI) 2006年10月29日(Sun) 東京芝2,000M 3歳以上オープン 定量 (牡・牝)(国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 7 | 14 | ダイワメジャー | 牡5 | 58.0kg | 安藤勝己 | 1.58.8 | − | 528kg(+2) | 4 | |
2 | △ | 5 | 10 | スウィフトカレント | 牡5 | 58.0kg | 横山典弘 | 1.58.9 | 1/2 | 484kg(+10) | 7 |
3 | ▲ | 8 | 15 | アドマイヤムーン | 牡3 | 56.0kg | 武豊 | 1.59.0 | 3/4 | 464kg(-6) | 2 |
4 | 4 | 8 | コスモバルク | 牡5 | 58.0kg | 五十嵐冬樹 | 1.59.1 | 3/4 | 500kg(+2) | 3 | |
5 | ◎ | 4 | 7 | スイープトウショウ | 牝5 | 56.0kg | 池添謙一 | 1.59.2 | 3/4 | 458kg(-12) | 1 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.8 - 11.3 - 11.3 - 11.4 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 12.5 上がり 4F 47.9 - 3F 35.6 2コーナー 9-14,4(3,5)-8-1,7,10,15,12(16,2)(11,17)13 3コーナー 9=14-4(3,5)8-(10,1)7-15-12(16,2)11,17,13 4コーナー 9-14,4(3,5)(10,8)1-7,15(12,16)-(11,17,2)-13 |
■レース回顧 一昨年の皐月賞馬が完全復活・王道ローテで力を示したダイワメジャー! |
■レース解説 インティライミがハナを奪い、ダイワメジャーが外から押し上げて2番手につける。ダンスインザムードも離れず3番手。ローエングリン、サクラメガワンダーも前につける。コスモバルクは単独6番手、スイープトウショウは中団を追走。スウィフトカレントはこの直後、この後にアドマイヤムーンがつける。前が飛ばして完全に縦長の展開。依然としてバラけた状態で直線に向く。インティライミが内ラチ一杯に粘り込みを図るところへ馬場中央からダイワメジャーが進出。内からスウィフトカレント、外からダンスインザムードも追い縋る。残り100Mでダンスインザムードが後退、前2頭の追い比べからダイワメジャーが抜け切る。 ■レース回顧 ハズレ。うーむ、想定と全く異なる展開に閉口。というか、またノリ2ゲットかよ。(´・ω・`) 積極的に行く馬不在。何かが押し出されるにしても固まって推移するだろうとみていた。ただその目論見もスタートから10秒後に崩壊。インティライミが飛ばしに飛ばして逃げるではないか。これには他の馬も想定していなかったらしく、隊列はみるみるうちに縦長になった。1,000M通過58秒8?ラップ構成は毎日王冠と瓜二つ。あ〜あ。展望で長々と述べたことが全部無駄になった。 縦長で得をするのは前につけた馬というのは想像に易い。後続が詰め寄ってくるまでの間、道中2番手を進んでいたダイワメジャーは暫く持ったままでも十分対応できていた。残り400Mを切ったところで追い出しを開始し、直後で追ってきたスウィフトカレントに一度も抜かせなかった。毎日王冠とここを連勝した馬は'94年ネーハイシーザー以来12年振り。本来の王道ローテが久々に作用した。 スウィフトカレントは馬場の内側を通って追い上げてきた。ダイワメジャーに倣ってか、こちらも持ったままで応酬。ダイワメジャーと同じタイミングで仕掛け、ダイワメジャーにあと半馬身というところまで迫ったがそこから前には行けなかった。横山典弘騎手は普段にも増して鞭を連打していたがまた2着。スウィフトカレントは実力的に劣るとみていたので、この2着は立派だと思う。 アドマイヤムーンは直線で外に持ち出そうとしたところでスイープトウショウに接触、そのまま内のほうへと切れ込んでいった。鞭を入れて加速したところがゴールで、脚を余したような印象を受けた。上がり3ハロン34秒2は最速。スイープトウショウより後ろから行って先着した点、スピード競馬にも対応できた点は収穫だろう。 コスモバルクはダイワメジャーらとは異なり、直線に向いて間もなく全力追い。外へ膨らんで真っ直ぐ追えていなかった割にはよく踏ん張ったと思う。ダンスインザムードはここ2年とは異なる時計勝負でラストは力尽きた。いつも仲良しだったダイワメジャーとはこの流れで牡牝の性別差が出た。 スイープトウショウは縦長の展開で前にジリジリと離された上、4コーナーで大外に持ち出したことで遅れを取っていた。前が持ったままの状態ではいくら良い脚を使っても届かない。今年に限って言えば、ここへの最適ローテは超スローで直線だけの競馬だった京都大賞典よりもスピード決着の毎日王冠に分があったということだろう。 |