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第9回富士S(GIII)
2006年10月21日(Sat) 東京芝1,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 12 キネティクス 牡7 56.0kg 勝浦正樹 1.32.8 458kg(-4) 16
2   7 16 エアシェイディ 牡5 56.0kg 安藤勝己 1.32.9 1/2 474kg(-6) 2
3 8 13 スズカフェニックス 牡4 56.0kg 武豊 1.32.9 クビ 462kg(-4) 1
4   7 17 ニューベリー 牡8 56.0kg 四位洋文 1.33.2 2 496kg(-8) 14
5 3 6 カンファーベスト 牡7 57.0kg 江田照男 1.33.4 1 478kg(0) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.0 - 11.5 - 11.7 - 12.1 - 11.5 - 11.0 - 11.6
上がり 4F 46.2 - 3F 34.1
3コーナー 3(15,18)(2,9)(7,12)(6,17)(4,5,14)(10,11)(1,16)(8,13)
4コーナー 3,18(15,9)(7,12)(2,6,17)(5,11)(4,10,14)(1,8,13,16)

■レース回顧 昨年の1番人気が大劇走・雪辱を力に変えたキネティクス!
■レース解説

 タニノマティーニが好スタートから先頭を窺うが、内からメジロマイヤーが押してハナを奪う。デンシャミチ、ヴリル、インセンティブガイなども前につける。キネティクス、カンファーベストもこの中を追走。エアシェイディ、スズカフェニックスは後方の外を追走。最後方はテレグノシス。全馬ほぼ一団のまま推移、前が2〜3頭固まった状態で直線に向く。メジロマイヤーが後退、直後のインセンティブガイ、タニノマティーニが前に出かけたところへ外からキネティクスが強襲、一気に先頭に踊り出る。キネティクスは先頭に立った後も末脚衰えず、更に大外から迫ったエアシェイディ、スズカフェニックスの追撃を凌ぎ切る。


■レース回顧

 ハズレ。同じ年寄りでもそっちかい!そういや去年はキネティクスが軸だったな…。(^-^;)

 予想通りメジロマイヤーが単騎逃げに持ち込んだものの、直後がごった返す妙な展開。18頭が前後10馬身の圏内に納まったまま直線へ。道中内につけた馬にとっては追い辛いレースになった。上位が軒並み外を通った馬で占められたのも頷ける。

 キネティクスは好位の外という位置取りが絶好。タニノマティーニやインセンティブガイの脚色を見ながらの楽な進出でほぼ独走。エアシェイディやスズカフェニックスが追ってきても全く危なげなかった。東京マイルに勝ち鞍があり、昨年の東京新聞杯や富士Sでも接戦を繰り広げていた馬。昨年1番人気だった馬が今年は16番人気。センスの良い人はこういうところを見て買っているのかもしれない。

 エアシェイディは大外最後方から決め打ちを敢行。直線半ばで一気に加速してそのまま突き抜けるかのように見えたが、キネティクスまであと半馬身というところで脚色が同じになった。先行しても差し込んでもちょっと足りない。典型的な詰めの甘い馬である。

 スズカフェニックスは直線に向いても馬群の後ろで我慢していた。追い出すところで多少窮屈になっており、ゴール前の勢いを見る限りでは脚を余した感がする。キャリアを積んで大胆な乗り方が出来るようになれば先々楽しみ。

 カンファーベストは馬群の真っ只中を追走。幸いにも前が壁になるようなことは無かったのだが、いざ追い出されてみると外へ膨らんでは立て直しの繰り返し。この馬は進行方向右へモタれる癖がある。カブトヤマ記念で斜行して降着になったり、前走もマイネルスケルツィの進路をカットして制裁金を取られたりしているのは何も偶然ではない。

 テレグノシスは後方の内に入れたために進路が確保できず、追い出すタイミングを窺っている間にレースが終わってしまった。この負け方では何とも言えない。インセンティブガイはインコースから伸びかけたがやっぱり失速。ムラ馬なので監視は怠らないようにしたい。


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