HOME > 重賞回顧 > 第52回産経賞オールカマー
第52回産経賞オールカマー(GII) 2006年9月24日(Sun) 中山芝2,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 3 | 5 | バランスオブゲーム | 牡7 | 58.0kg | 田中勝春 | 2.12.1 | − | 474kg(+6) | 4 |
2 | 3 | 4 | コスモバルク | 牡5 | 59.0kg | 五十嵐冬樹 | 2.12.1 | ハナ | 498kg(-2) | 2 | |
3 | ▲ | 6 | 10 | ディアデラノビア | 牝4 | 55.0kg | 岩田康誠 | 2.12.1 | クビ | 434kg(-2) | 6 |
4 | △ | 2 | 3 | スウィフトカレント | 牡5 | 57.0kg | 横山典弘 | 2.12.1 | ハナ | 474kg(-2) | 3 |
5 | ○ | 8 | 14 | エアシェイディ | 牡5 | 57.0kg | 後藤浩輝 | 2.12.2 | クビ | 480kg(+6) | 1 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.2 - 11.9 - 12.6 - 12.4 - 12.4 - 11.7 - 11.5 - 11.6 - 11.8 - 11.4 - 12.6 上がり 4F 47.4 - 3F 35.8 1コーナー 12-(5,13)(8,9)1(10,14)4(6,7,15)-(3,11)-2 2コーナー 12(5,13)(8,9)1(10,14)4(6,7)(3,15)11-2 3コーナー 12(13,9)5,8(1,14)(10,7)(4,6)3-15,11=2 4コーナー (*12,5)(1,13,14)(4,10,8,9,7)3(11,6,15)=2 |
■レース回顧 ゴール前で皆がやってきた・しかし先頭は譲らなかったバランスオブゲーム! |
■レース解説 バランスオブゲームが出を窺う中、外からメジロマントルがハナを奪う。ラヴァリージェニオがこの直後に続く。バランスオブゲームはラヴァリージェニオと並んで2番手を追走。ヴィータローザは好位集団の内、ディアデラノビアとエアシェイディは馬群の外を進む。コスモバルクは中団の内、スウィフトカレントは後方待機。3コーナーを過ぎたところでアルファフォーレス、ラヴァリージェニオが進出開始。コスモバルクは内を突いて上がっていく。2番手は横一線、メジロマントルが僅かに先頭のまま直線に向く。バランスオブゲームがメジロマントルを早めに捉えて先頭に替わる。直後は大混戦。馬群を割ってディアデラノビア、最内からコスモバルク、外からスウィフトカレントらがゴール寸前でバランスオブゲームに詰め寄るも、バランスオブゲームが僅かに先着。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。GIIのバラゲー最強。コスモバルクも見せ場十分。いいレースでした。(・∀・) メジロマントルが先手を請け負い、バランスオブゲームが直後で追いかける形。想定ではこの後コスモバルクが絡んで差し向きの流れになるかと読んでいたのだが、今回のコスモバルクは一風変わったレースをしてきた。何と中団待機。しかも綺麗に折り合っている。これはヤバイ、差し込んでくるぞ!と思ったら本当にゴール前で飛んできた。結果1着・3着・4着・5着。あ〜あ。 バランスオブゲームは3コーナー過ぎで流れが忙しくなったところでは動かず、直線に向いたところで仕掛けてきた。坂を駆け上がるところでは完全に抜けていた。ゴール前で外ディアデラノビア、内コスモバルクの猛追に遭ったがきっちり先着。GIIだとGI馬よりも強い。小回りで急坂がある中山コースは先手を奪って粘り込むスタンスのバランスオブゲームにとって最良の舞台。 コスモバルクは隣のバランスオブゲームについて行くことなく、外から被さってきた馬群を壁にして中団待機策を敢行。1コーナーを回るところで首を上げて行きたがる素振りをみせたが、四方を塞がれた状態でゴネても仕方ないといった感じでおとなしくなった。勝負どころでスーッと動き出し、最内に空いた一頭分のスペース目掛けて突進。坂を駆け上がるところでディアデラノビアの脚色を凌駕した。馬群の中に入れてしまうという点において、今回は内枠を引いたのが大きかったと思う。 ディアデラノビアは直線で並み居る牡馬を掻き分けての進出。すぐそばでもたついていたヴィータローザを一瞬で突き放し、岩田騎手の激しい追い出しに応えてグイグイ伸びてきた。ゴール前も伸びているのだが、そこはバランスオブゲーム、コスモバルクが一枚上。今回は切れ味よりも底力を実感させるレースだった。 スウィフトカレントは上位入線馬の中で最も後ろにつけており、ゴール前の攻防に加わるのが遅かった。脚色には勢いがあり、前走よりは走ってきたという印象。ヴィータローザは久々にジリ脚再発。この馬は後半にペースが上がる展開に弱い傾向がある。 エアシェイディは直線でバランスオブゲームと同じタイミングで動き出しながら前に行けず、ディアデラノビアらとの追い比べでキレ負け。ゴール前でスウィフトカレントの追撃にも遭っており、着差は僅かでも完敗の内容。先週エルムSの回顧でも述べたが改めて。格下の馬が人気の中心になっている時は実績馬に目を向けるべき。 |