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第24回関西テレビ放送賞ローズS(GII)
2006年9月17日(Sun) 中京芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 13 アドマイヤキッス 牝3 54.0kg 武豊 1.58.2 448kg(+4) 1
2   5 10 シェルズレイ 牝3 54.0kg 四位洋文 1.58.3 1/2 458kg(0) 8
3 4 8 フサイチパンドラ 牝3 54.0kg 福永祐一 1.59.0 4 496kg(+2) 2
4 7 14 ニシノフジムスメ 牝3 54.0kg 上村洋行 1.59.0 アタマ 466kg(+4) 3
5   2 3 ソリッドプラチナム 牝3 54.0kg 柴原央明 1.59.0 クビ 422kg(+6) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 10.6 - 10.8 - 12.7 - 12.1 - 12.1 - 12.4 - 11.7 - 11.6 - 12.1
上がり 4F 47.8 - 3F 35.4
1コーナー 6(8,10)(1,7,15)(12,14)13(4,16,17)-11,5(3,9)-2
2コーナー 6(8,10)(1,7)15(13,12,14)(4,16,17)-(11,5)(3,9)-2
3コーナー 10-(6,8,7)(13,15)(1,12,14)(4,16,3,17)5,9(11,2)
4コーナー 10-8(6,7)(13,15)14(4,12,17)16(1,5,3)-(9,2)11

■レース回顧 図ったようなイン突き強襲・末脚爽快アドマイヤキッス!
■レース解説

 横一線の先行争いからティアラプリンセスが前に出る。フサイチパンドラ、シェルズレイら直後は密集。向こう正面に入ったところでシェルズレイが抑えきれない感じで先頭に替わる。アドマイヤキッスは中団の内、ステラマドレードとニシノフジムスメがこの外を併走。ソリッドプラチナムは後方から5番手を進む。シェルズレイが後続を5馬身程離して3コーナーをカーブ。フサイチパンドラら2番手が徐々に押し上げていくが、シェルズレイのリードは変わらずそのまま直線に向く。混戦となった2番手集団から、最内にコースを採ったアドマイヤキッスが勢い良く抜けて前を追う。懸命に流れ込みを図るシェルズレイにアドマイヤキッスがゴール前で捉えて交わす。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。3連複で保険を掛けたつもりだったが、シェルズレイの粘りにやられた。(´・ω・`)

 中京芝2,000Mはスタートしてから最初のコーナーまでが約485Mあり、阪神芝2,000M(約325M)などと比べて長い。序盤から腹の探り合いでペースが上がり、直線で差しが決まりそうだなと思ったがまさにその通りの結果になった。誤算だったのはシェルズレイの粘り。この時計で前に粘られると後ろからの馬はキツい。アドマイヤキッスはそれを差してしまうのだから相当強い。秋華賞は決まったか。

 アドマイヤキッスは先行争いの影で内へと進路を変えていった。最初のコーナーまでにラチ沿いに到達、道中そこでじっと待機。3コーナーを過ぎたところで外へ持ち出して徐々に押し上げ、直線に向いたところでまたラチ沿いに進路変更。フサイチパンドラを外に見る位置から追い出し、ゴール前で図ったようにシェルズレイを捉えた。ラストはさらりと流してフィニッシュ。まさにパーフェクトライディング。

 シェルズレイは2コーナーで掛かるようにして前に出た割には最後まで粘りが効いていた。先行馬にハード調教を課したらここまで残るものなのかと、何回も繰り返し見た追い切り映像を思い出して納得してしまった。春はチューリップ賞でアドマイヤキッスの2着の他、桜花賞5着、オークス7着。この位は走ってきて当然か。

 フサイチパンドラは目の前で繰り広げられた先行争いに反応することなく、2番手で綺麗に折り合っていた。溜めが入る流れにならなかったのは好都合だった。ただ直線に向いてからの反応がサッパリで、アドマイヤキッスに対しては全くの無抵抗だった。一夏越しておとなしくなったのは収穫としても、勝つための武器が無いのがこの馬の弱点かもしれない。

 ニシノフジムスメはまたもやアドマイヤキッスとフサイチパンドラの後塵を拝した。この馬なりに走っているのだがどうも分が悪い。ハンドレッドスコアは最内で良い脚を使っていた。自己条件ならすぐに勝ち上がれそう。ソリッドプラチナムは勝負どころで外に膨れ、何度か手前を変えての追い込みと精彩を欠いた。それでも上がり3ハロンは34秒5とメンバー中3位。ここを使っての変わり身に期待したい。


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