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第60回ラジオ日本賞セントライト記念(GII)
2006年9月17日(Sun) 中山芝2,200M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   5 9 トーセンシャナオー 牡3 56.0kg L.イネス 2.13.1 438kg(-20) 12
2   3 5 トウショウシロッコ 牡3 56.0kg 吉田豊 2.13.3 1 1/2 462kg(-2) 4
3   2 4 ミストラルクルーズ 牡3 56.0kg 藤田伸二 2.13.4 1/2 490kg(+4) 7
4   2 3 テンシノゴールド 牡3 56.0kg 中舘英二 2.13.4 クビ 452kg(-2) 9
5   1 2 キストゥヘヴン 牝3 54.0kg 安藤勝己 2.13.5 クビ 442kg(+20) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.0 - 11.6 - 11.9 - 12.2 - 12.5 - 12.4 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.7
上がり 4F 48.3 - 3F 36.3
1コーナー 7(9,15,17)(5,6,14)(2,11)(4,8,12)(13,16)(3,10)-1
2コーナー 7(9,17)15(5,6)(2,14)(4,11,12)8(13,16)3,10-1
3コーナー 7(9,17,6,14)(15,11,12)5(2,8,13,16)4(1,3,10)
4コーナー (*7,9)(5,17,14)(6,12)(4,15,13,16)(2,3,10)1

■レース回顧 唸るイネスの風車鞭・大舞台への切符を掴んだトーセンシャナオー!
■レース解説

 ニシノアンサーがハナを奪う。トーセンシャナオー、トウショウシロッコが直後に続くところへ外からミレニアムウイング、マイネルハイアップが加わる。キストゥヘヴンは中団馬群の内を追走。インテレット、マツリダゴッホは外を通って徐々に押し上げていく。フサイチジャンクは後方待機。馬群固まったまま3コーナーをカーブ。ミレニアムウイング、トーセンシャナオー、ユキノアサカゼ、インテレットが2番手に並ぶ。前が固まりだしたところでマツリダゴッホが躓いて転倒、ネヴァブションもこの影響で落馬。ニシノアンサーとトーセンシャナオーが並んで直線に向く。トーセンシャナオーがすかさず先頭。直後からトウショウシロッコ、内からミストラルクルーズが加わって前を追うが、トーセンシャナオーが完全に抜けて快勝。


■レース回顧

 大ハズレ。惜しくも何とも無かったのでかえってスッキリ。こんなの買えんよ。ヽ(´ー`)ノ

 ニシノアンサーがダッシュを利かせてハナ確定。トーセンシャナオーがすぐにマークに行き、ミレニアムウイングが外から遅れてやってきた。ニシノアンサーの逃げは速くもなければ遅くもなく、3コーナーに差し掛かった辺りで好位がゴチャつき始めた。そして4コーナー手前でマツリダゴッホが前の馬に触れて転倒。直後にいたネヴァブションがこれを避け切れず落馬、後方から外を回していたニシノフリーダム、テンシノゴールドは大きく外に振られてしまった。

 そんなアクシデントは露知らず、前ではトーセンシャナオーがニシノアンサーを交わして先頭に立った。イネス騎手が繰り出す独特の鞭捌きに応えて坂を駆け上がっていく。そして最後まで脚が上がることなく、トウショウシロッコらを完封。鞭を持った右手を後ろ向きに高々と上げるウイニングポーズが印象的だった。若葉S3着、プリンシパルS3着と春はあと一歩のところで大舞台への切符を逃していた馬が、菊花賞を賭けた重賞で大仕事をやってのけた。

 トウショウシロッコ、ミストラルクルーズはインコースを通っていたので落馬の影響は無かった。ただ先に仕掛けたトウショウシロッコ、後から追い縋ったミストラルクルーズ共にトーセンシャナオーの加速についていくのがやっとだった。

 フサイチジャンクはもっさりとしたスタートから自動的に後方からの競馬。ほぼ無策のまま勝負どころを迎えたところで例のアクシデント発生。ただこれにより致命的な不利を受けたようには見えなかった。このメンバーで見せ場が作れなかったというのはヤバい。落馬の影響から次走見直したいのはフサイチジャンクではなくて大外最後方から上がり最速で突っ込んできたテンシノゴールドのほうだろう。

 ミレニアムウイングは結果的に大外枠を引いた時点で脈が無かった。前に取り付くためにスタートから無駄に脚を使ってしまったツケが勝負どころで出てしまい、そのままフェードアウト。例年の淀長距離戦なら、このテの馬が人気を落としたところで波乱を呼ぶのだが…。

 インテレットは相変わらず勝負どころでの反応が絶好。直線に向いてから伸びあぐねたのは5ヶ月振りの影響か。追い切りで動いても、実戦で息切れするようでは先々苦しい。トロフィーディールはインテレットの直後から追い出しに入って伸び切れず。急坂に勢いを吸い取られたような負け方だった。

 キストゥヘヴンは馬群の中で掛かり気味で、安藤騎手が手綱を引いてなだめていた。次第にポジションを落とし、直線勝負に賭けたところへ例のアクシデント発生。空馬を嫌って外へ持ち出してスパートすると意外に伸びた。秋初戦から関西圏への輸送を嫌っての参戦で、叩き台としては上々の内容だったのではないだろうか。そもそもあの追い切りで勝てたら化け物である。


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