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第54回北海道新聞杯クイーンS(GIII)
2006年8月13日(Sun) 札幌芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 9 デアリングハート 牝4 55.0kg 藤田伸二 1.46.7 424kg(+2) 3
2   3 4 ヤマニンシュクル 牝5 55.0kg 四位洋文 1.47.0 1 3/4 498kg(+4) 2
3   3 3 レクレドール 牝5 55.0kg 柴山雄一 1.47.0 クビ 454kg(+6) 7
4   4 5 コアレスパティオ 牝5 55.0kg 菊沢隆徳 1.47.1 クビ 482kg(+4) 13
5 1 1 チアフルスマイル 牝6 55.0kg 横山典弘 1.47.3 1 1/2 444kg(0) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 10.9 - 11.3 - 11.8 - 12.0 - 12.2 - 12.3 - 11.9 - 12.1
上がり 4F 48.5 - 3F 36.3
1コーナー (2,*6)(10,11)7(9,12)14(3,13)5,4,8-1
2コーナー (2,*6)11-10(7,9)-12(3,14)13-(5,4)-8-1
3コーナー 6(11,10)(2,9)(7,3,14,4)(13,12,5)-8,1
4コーナー (11,*9)(3,4)(10,5)12(6,14)(2,7,13,1)8

■レース回顧 一年の時を経て大きく成長・捲土重来デアリングハート!
■レース解説

 タッチザピークが好スタートを決めるも、外からトーセンジョウオー、ブルーメンブラット、マイネサマンサが並んで先行争い。コーナーワークでアズマサンダースも前を窺う。結局アズマサンダースが先頭、差がなくアズマサンダースが2番手、マイネサマンサは外を回って3番手。ロフティーエイム、デアリングハートがその後を追走。ブルーメンブラット、レクレドールは中団待機。ヤマニンシュクルはその後方。チアフルスマイルは縦長馬群の最後方。3コーナーを過ぎたところでタッチザピークが後退、マイネサマンサが4コーナー手前でアズマサンダースを交わして先頭。続いて直後からデアリングハート、大外を捲ってヤマニンシュクル、馬群を縫ってレクレドールが追撃態勢に入る。前4頭が並んだ状態で直線に向く。マイネサマンサが後退、デアリングハートが反応良く先頭に替わる。内レクレドール、外ヤマニンシュクルの追い上げを問題にせず、そのまま楽に押し切る。


■レース回顧

 ハズレ。逃げ馬だけ買ってりゃいいってモンじゃないよな。(^-^;)

 マイネサマンサはゲートの中で落ち着かず、スタートで僅かに後手を踏んだ。好ダッシュをみせた両脇の2頭と早くも競り合い、インコースを通ったアズマサンダース、タッチザピークに先に行かれる苦しい展開。1,000M通過58秒2は明らかなハイペース。一番の見せ場は4コーナー手前でアズマサンダースのハナを奪い返した場面。しかしここで万策尽きた。人気の逃げ馬(光る逃げ馬)はハイリスク・ローリターンである。

 好位から中団にかけて一団、後ろ2頭が置かれたような縦長の展開。マイネサマンサがアズマサンダースを捉えにかかったのを皮切りに、後続が一気に動き出した。その中でも余裕の追走だったのがデアリングハート。マイネサマンサに対して外から並びかけ、直線に向いたところで早めのスパート。直線はさながら独走だった。ヴィクトリアマイル、エプソムCと復調の追い上げをみせ、函館ダートを使った追い切りでもほぼ持ったままでラスト1ハロン11秒4。まさに勝つべくして勝った。

 ヤマニンシュクルは3コーナー過ぎからロングスパート。切れ味こそ無かったが、ゴール手前でレクレドールを交わすなど息の長い脚を使った。牝馬限定で同斤量なら一枚上。ただ今回のように先に抜けられてしまうと手が出ない。

 レクレドールは勝負どころでスーッと動いていった。やはり札幌コースは合うようだ。マイネサマンサの内を突いて先頭に並びかけたところまでは申し分なし。デアリングハートとしばらく競り合いを演じた後、脚が上がってしまった。ロスの無い理想的な競馬での完敗。今回はデアリングハートが良過ぎた。

 チアフルスマイルは縦長の最後方という時点で圏外。幾らハイペースでもあの位置取りは拙い。4コーナーで一団になった影響で外の外を回さざるを得なくなり、直線は他馬と脚色が同じになっていた。上がり3ハロン35秒0は最速だが、後ろからの追い上げ分が入っているので騙されてはいけない。

 ブルーメンブラットは4コーナーで強気に追い上げていったところを評価したい。直線で必死に追い縋ったが、デアリングハートとの差は開く一方。久々ということで手応えはあまり良くなかったものの、現時点での力差がモロに出た。

 ロフティーエイムは4コーナーでタッチザピークが壁になって行き場を失い、五十嵐騎手が腰を浮かしていた。結構な不利だったと思うが、それ以上に直線で失速していたのが気になった。次走マークする必要は無いと思う。


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