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第11回プロキオンS(GIII)
2006年7月9日(Sun) 京都ダート1,400M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 4 メイショウバトラー 牝6 55.0kg 佐藤哲三 1.22.0 504kg(+10) 7
2 7 14 シーキングザベスト 牡5 56.0kg 福永祐一 1.22.4 2 1/2 462kg(+4) 1
3   5 9 サンライズキング 牡7 56.0kg 和田竜二 1.22.6 1 1/2 544kg(+4) 9
4   3 6 シンボリエスケープ 牡5 56.0kg 幸英明 1.22.7 クビ 480kg(-4) 4
5   1 1 ツルマルファイター 牡7 56.0kg 上村洋行 1.22.8 1/2 486kg(0) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.0 - 11.0 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 12.0 - 12.2
上がり 4F 47.5 - 3F 35.8
3コーナー 9,10(4,16)-(1,14)11(6,12)(7,13)(3,8)(5,2)15
4コーナー 9,10(4,16)-(1,14)11,6-3(7,12,13)8,2-(5,15)

■レース回顧 芝の快速をダートで転化・直線千切ったメイショウバトラー!
■レース解説

 ビッグフリート、サンライズキングが前に出る。メイショウバトラーがこれを追いかけて3番手。シルヴァーゼットは外で控える。シーキングザベストはこれらの直後。リミットレスビッド、シンボリエスケープは中団待機。サンライズキングが僅かに先頭。メイショウバトラー、シルヴァーゼットがビッグフリートに取り付いていく。少し離れた位置からシーキングザベスト、リミットレスビッド、ツルマルファイターも動き出す。前4頭が固まりながら直線に向く。サンライズキングが内一杯を通って先頭も、直後からメイショウバトラーが押し上げて先頭に替わる。3番手以降は失速、後方からシーキングザベストが追い上げてくるも、メイショウバトラーがそのまま楽に押し切る。


■レース回顧

 タテ目ハズレ。素直にシーキングザベスト軸で獲れたのに…。一遍、死んでみる?(´・ω・`)

 傾向分析をかけた時点で◎シーキングザベストは確定、ここから欅S組のシルヴァーゼット、メイショウバトラー、ツルマルファイターorサンライズキングへ流そうと考えていた。しかし展望では◎シルヴァーゼットになっていた。最初に考えたことを途中で変えると悲惨なことになるのは安田記念で経験したばかりだというのに…。やはり一遍死んできたほうがいい。

 サンライズキングがスタートから強気に仕掛け、ビッグフリートを抑えつつハナを確保。シルヴァーゼットは大外枠で後手を踏んだ形。シーキングザベストも前の気迫に押されていた。速いながらも淡々とした流れで、知らず知らずの内に前後が離れていた。当初から前にいたサンライズキング、ビッグフリートを除けば、直線入口までに先頭に取り付いていたのはメイショウバトラーとシルヴァーゼットだけだった。

 ビッグフリート、シルヴァーゼットは直後に失速。メイショウバトラーがサンライズキングに襲い掛かった時点で早くも勝負が決した。ダートといえど短距離となると速さは不可欠。一昨年の北九州記念でレコードをアシストするなど、同馬の速力は折り紙付き。ここで走ってきても何ら驚けない。寧ろ当然の勝利だったと思う。欅Sボロ負けの馬がここで息を吹き返すというのは例年の傾向通り。

 シーキングザベストは3コーナーでペースが上がったところで置かれかかった分詰め切れなかった。やはり序盤で行き切れなかったのが悔やまれる。直線平坦のダート戦は基本的に行った者勝ち。重賞ともなると簡単には止まってくれない。ラスト良く伸びてきたとはいえ、所詮は後の祭り。

 シルヴァーゼットは直線に向いた時点で既に手応えが怪しかった。前の2頭が一層加速していくのに対し、シルヴァーゼットはみるみる失速。メイショウバトラーはともかく、シーキングザベストは前々走で1分22秒4、サンライズキングは昨年阪神で行われたプロキオンSで1分22秒3をマーク。シルヴァーゼットは前走稍重で1分22秒9に過ぎず、持ち時計の差がモロに出た。

 リミットレスビッドは凡庸な伸びにとどまり、ゴール前でシンボリエスケープらにも差されていた。直線平坦で前につけた馬のスピードが落ちないなら、差し馬は苦戦を強いられて当然。「ダートで後方待機馬を軸にするな!」は過去の教訓。下級クラスでは追い込みが決まることもある(例:前日の京都メイン)が、重賞は純粋な速さ比べの場と心得たい。


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