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第13回函館スプリントS(GIII)
2006年7月2日(Sun) 函館芝1,200M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 12 ビーナスライン 牝5 54.0kg 秋山真一郎 1.09.1 464kg(-8) 13
2 4 6 シーイズトウショウ 牝6 56.0kg 池添謙一 1.09.5 2 1/2 474kg(-2) 1
3   7 11 ブルーショットガン 牡7 56.0kg 藤岡佑介 1.09.6 1/2 450kg(-2) 10
4   5 8 タニノマティーニ 牡6 56.0kg 須貝尚介 1.09.7 1/2 492kg(0) 5
5 1 1 シンボリグラン 牡4 56.0kg 柴山雄一 1.09.7 クビ 528kg(+2) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 10.7 - 11.2 - 11.6 - 11.8 - 11.6
上がり 4F 46.2 - 3F 35.0
3コーナー (*7,8)13(5,1,10)6,9,4,11(3,12)-14
4コーナー (7,*8)13(5,1,6,10)9(4,11)(3,12)-14

■レース回顧 3連覇を打ち砕く衝撃の末脚・ビーナスラインが大金星!
■レース解説

 ギャラントアローがハナを奪い、タニノマティーニがこれに並んでいく。プリサイスマシーン、シーイズトウショウ、フサイチホクトセイがこれらの直後を追走。シンボリグランがこの間を突いて上がっていく。後方はビーナスライン、プレシャスカフェ。マイネルハーティーが一頭離れた最後方を進む。4コーナーに差し掛かる辺りでプリサイスマシーンが進出開始。マイネルアルビオンがその外を回して上がっていく。直線入口で各馬俄かに一団。ギャラントアロー、タニノマティーニの競り合いからタニノマティーニが抜けたのも束の間、中団からシーイズトウショウが迫ってくる。しかし大外からビーナスラインが物凄い勢いで進出、他馬を一瞬で抜き去り突き放す。


■レース回顧

 ハズレ。すげー勝ち方。いくらコース得意っつったって、これは買えんやろ…。(^-^;)

 ギャラントアローの単騎かに思えた先行争いは、序盤からタニノマティーニが絡みつくなど前は固まり気味。4コーナー付近の仕掛けも活発で、直線に入ったところで早くも叩き合いになった。ラチ沿いに集まりながらゴールを目指す一団。しかし勝ち馬はこの中にはいなかった。

 シーイズトウショウが混戦の中から抜け出した矢先、外から物凄い勢いで迫ってくる馬が見えた。え、ビーナスライン?そんな馬出てたっけ?前走成績を見て真っ先に消してました。ごめんなさい。しかしすげー勝ち方。直線に向いたところで後ろにいたのはマイネルハーティーのみ。JRA10場の中で最も短い直線(約262M)で上がり33秒9の豪脚を繰り出しての差し切り勝ち。函館芝1,200Mはこれで5戦4勝(3着1回)。人気が無かったら買えとはいっても、これはちょっと手が出ない。

 シーイズトウショウは4コーナーで多少追っつけていたが、直線で馬群を捌いてしっかり伸びてきた。ただあの差し込みを凌ぐのは不可能。「まさかあんな脚を使われるとは。僕の馬も止まっていたわけではなく、伸びていたんです。でもあの決め手は…」(池添騎手)と振り返るのも無理はない。今年から始まったサマースプリントシリーズ制覇を目論むなら、次走は北九州記念(8月13日)参戦が濃厚。

 ブルーショットガンは直線に向いてから進路を確保するのにモタついていた。ゴール前の勢いはシーイズトウショウに勝っており、休み明けとしては上々の立ち上がりといえる。結局のところ、函館に馴染みのある馬が上位を占めたことになる。ローカル開催は地の利も頭に入れておく必要がある。

 プリサイスマシーンは4コーナーの進出も余裕残しかに見えたが、直線に向いてから全く伸びなかった。高松宮記念でもそうだったが、この距離では詰めの段階で脚が上がってしまう。シンボリグランは出遅れというよりはもっさりしたスタートで後手を踏んでいた。その後掛かったように前へ押し上げていき、直線はジリジリといった感じで5着。フサイチホクトセイは懸念通り洋芝が合わなかった。芝が軽い新潟や小倉で変わり身を期待したい。


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