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第11回マーメイドS(GIII)
2006年6月18日(Sun) 京都芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (牝)(国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   8 13 ソリッドプラチナム 牝3 49.0kg 安部幸夫 2.01.1 416kg(+4) 9
2   2 2 サンレイジャスパー 牝4 51.0kg 佐藤哲三 2.01.1 ハナ 460kg(-2) 3
3   3 4 オリエントチャーム 牝4 51.0kg 赤木高太郎 2.01.1 クビ 440kg(0) 11
4 6 9 マイネサマンサ 牝6 56.0kg 福永祐一 2.01.2 クビ 470kg(+4) 2
5   1 1 シールビーバック 牝4 51.0kg 中村将之 2.01.3 1/2 464kg(-2) 14
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 11.2 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.8 - 11.8 - 11.4 - 11.7 - 12.4
上がり 4F 47.3 - 3F 35.5
1コーナー 9,12-1,4(2,8)(3,10)(6,11,14)(5,7,13)
2コーナー 9-12,1,4(2,8)(3,10)(6,11,14)(5,7,13)
3コーナー 9(1,12)-4-8(2,10,14)(3,11)(5,13)6,7
4コーナー 9(1,12)4,8(2,10)14(3,5,11)13(6,7)

■レース回顧 大外一気で古馬ブッコ抜き・脅威の末脚炸裂ソリッドプラチナム!
■レース解説

 マリアヴァレリアがロケットスタートを決めて先頭に立つも、マイネサマンサが外から交わしてハナを奪う。シールビーバック、オリエントチャームら好位はバラけて追走。サンレイジャスパー、ライラプスは5番手で併走。ヤマニンシュクルら後続は一団。マイネサマンサは2番手に5馬身程のリードを有しながら3コーナーを通過。マリアヴァレリア、シールビーバックら好位がマイネサマンサに詰め寄っていく。前が俄かに固まりながら直線に向く。マイネサマンサが依然先頭をキープ、シールビーバック、マリアヴァレリアがこれを追う。馬場の3分どころからオリエントチャーム、中央からサンレイジャスパーが迫るところへ大外からソリッドプラチナムが猛追、内の各馬をまとめて差し切る。


■レース回顧

 ハズレ。軽ハンデ馬が上位独占。というよりも単に実績馬がだらしなかっただけのような…。(´д`;)

 マイネサマンサの逃げは見た目よりも緩く、1,000M通過は61秒丁度と落ち着いた流れになった。道中2番手追走のシールビーバック、マリアヴァレリアが早めに動き、後続ではプリンセスグレースが進出開始。ヤマニンシュクルもこれをみて動き出していた。Dコース使用で馬場はどこを通っても良好な状態。一度は後続に捕まりかけたマイネサマンサも直線に入ってからまた伸びた。

 但し直線半ばに入って状況が一変。中団で脚を溜めていたオリエントチャーム、サンレイジャスパーがここぞとばかりに差脚全開で迫ってきた。普通ならこのワンツーで決まりだったが、外からソリッドプラチナムが物凄い脚で追撃。いかにもハンデ戦らしい、ゴール前のどんでん返しだった。

 ソリッドプラチナムの末脚は凄い。先行馬はともかく、差し込みの最中だった馬(サンレイジャスパー)をも飲み込んでいったのは驚き。今回と同じように、大外一気で詰め寄っていった白百合SのVTRを何度も見返していれば獲れた馬券だったのかもしれない。あの大外一気を評価しておきながら、実績重視のスタンスを貫いて無印にしたのはアホだった。

 サンレイジャスパーは直線で外に持ち出した上で差し込んできた。スローでキレ負けしなかったのは評価して良い。オリエントチャームは上位2頭より相対的に仕掛けが早くなっただけで上位と差は無い。牝馬同士の追い比べなら頑張れるのかもしれない。

 軽ハンデ馬の差し込みが台頭したのとは対照的に、ヤマニンシュクル、レクレドールといった辺りはサッパリ伸びなかった。ヤマニンシュクルは仕掛けが遅くなり、鞭が入ってからも前を追いかけるだけ。スローの上がりヨーイドンではズブさがモロに出てしまう。レクレドールは縦長の展開で後ろにつけていたのを見てダメだと思った。

 マイネサマンサはスローとはいえ溜め逃げとは程遠い内容で、距離が延びると後続に差されるリスクが高くなる。マイル近辺で競合馬がいないレースで再度見直したい。ライラプスは4コーナーで外に振られていた。やはり外に壁を作れそうな(内枠を引いた)時が狙い時になる。


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