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第56回安田記念(GI)
2006年6月4日(Sun) 東京芝1,600M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 4 ブリッシュラック セ7 58.0kg B.プレブル 1.32.6 538kg(計不) 3
2   7 15 アサクサデンエン 牡7 58.0kg 藤田伸二 1.33.0 2 1/2 492kg(計不) 10
3 8 16 ジョイフルウィナー セ6 58.0kg D.ビードマン 1.33.0 ハナ 472kg(計不) 8
4   1 1 ダイワメジャー 牡5 58.0kg 安藤勝己 1.33.1 クビ 534kg(+4) 2
5   1 2 ダンスインザムード 牝5 56.0kg 北村宏司 1.33.3 1 1/4 466kg(-4) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.0 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 11.6
上がり 4F 46.2 - 3F 34.5
3コーナー 5,9(1,12,17)(7,14)(6,10)(4,11,18)(2,13,16)15(8,3)
4コーナー 5,9(1,12,17)7(6,14)(4,10,18)(2,11,16)(15,13,3)8

■レース回顧 昨年の鬱憤晴らす一気の差脚・アジアマイルの英雄ブリッシュラック!
■レース解説

 横一線の綺麗なスタート。オレハマッテルゼが好スタートを決めるも、内からメイショウボーラーがハナを奪う。ダイワメジャー、ローエングリンも差が無く続く。オレハマッテルゼは好位の外を追走。その後方に内ブリッシュラック、外カンパニーがつける。ダンスインザムード、アサクサデンエンは後方馬群、テレグノシスは最後方から外を通って徐々に進出。前は固まった状態で4コーナーを回り、メイショウボーラーが僅かに先頭のまま直線に向く。オレハマッテルゼが外から交わしにかかるも、ダイワメジャーも内から脚を伸ばして対抗。その外からブリッシュラックが一瞬で突き抜けていく。大外から迫ったジョイフルウィナー、内から伸びてきたアサクサデンエンを全く寄せ付けず楽勝。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。言ってることとやってることが違う…。ヽ(`Д´)ノウワァァァン!

 ブリッシュラックが外へ進路を変えて突っ込んでくる。ジョイフルウィナーも外からやってきた。まさに読み通り。心の底から「獲った」と思った。しかし、一つ重大な過ちを犯していた。それは週半ばのアサクサデンエンに対する評価を変えてしまったこと。昨年の勝ち馬が10番人気なんてバーゲンセールやってるんだから、せめて紐で抑えておけよと。

 メイショウボーラーの逃げは至って平凡で、ダイワメジャー以下の好位グループも楽に追走。淀みない流れで馬群がバラけず、各馬はグリーンベルトを求めて内側へ殺到。これによりハットトリック、ダンスインザムードといった辺りが前詰まりを起こしていた。

 ブリッシュラックは4コーナーを迎えても特別な動きを見せず、馬群に包まれた状態のまま直線に向いた。馬群の僅かな隙間を潜り抜けて外へと持ち出し、目の前の視界が広がった瞬間スパートをかけると、そこから面白いように伸びた。筋肉隆々のゴツイ馬体から繰り出される抜群の推進力。先頭に立ってからの力強さは昨年のスプリンターズSを制したサイレントウィットネスを彷彿とさせた。

 ジョイフルウィナーは最初から大外を回って追い込んできた。暫く持ったままで、残り300M辺りからスパート。ブリッシュラックに確実に迫っていったが、最後の最後で内からやってきたアサクサデンエンに交わされてしまった。マイル以上の実績が心許なかっただけに仕方ないと言えばそれまでだが…。アサクサデンエンは内から伸びてきた馬の中で一頭だけ手応えが違っていた。国内の短距離路線一番手はやはりこの馬だろう。

 テレグノシスはジョイフルウィナーよりも大外、最後方からの追い込みを試みたが全く弾けなかった。GIIならまだしも、一線級が集うGIでは通用しなくなってきている。ダンスインザムードは久々のハイペースで自然と後ろに置かれていた。内有利を見込んで各馬が内側へ殺到したことで進路を確保できず、まともに追い出したのは残り100Mを切ってからだった。

 オレハマッテルゼは今回ばかりは外枠が響いた感じがする。直線で早々と先頭に立ったところまでは良かったが、その後の差し込みに対してはノーガードだった。ダイワメジャーは東京コースで相変わらず踏ん張りが利かない。能力は確かだと思うが、負けて尚強しという内容では無かった。

 カンパニーは向こう正面と4コーナーで前に突っかかってバランスを崩し、まともな追走が出来ていなかった。インセンティブガイは馬場の3分どころから絶妙な仕掛けをみせたものの、ラストは力差が如実に出てしまった。重賞未勝利の同馬を抑えて、昨年の勝ち馬を外す辺りはセンスが無さ過ぎる。

 最後に一言。実績馬が人気薄ならつべこべ言わずに黙って買え!


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