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第73回東京優駿(GI) 2006年5月28日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 1 | 2 | メイショウサムソン | 牡3 | 57.0kg | 石橋守 | 2.27.9 | − | 502kg(-2) | 1 |
2 | 3 | 6 | アドマイヤメイン | 牡3 | 57.0kg | 柴田善臣 | 2.28.0 | クビ | 496kg(-2) | 4 | |
3 | ▲ | 7 | 15 | ドリームパスポート | 牡3 | 57.0kg | 四位洋文 | 2.28.3 | 2 | 462kg(-2) | 7 |
4 | 2 | 4 | マルカシェンク | 牡3 | 57.0kg | 福永祐一 | 2.28.3 | クビ | 500kg(+4) | 5 | |
5 | 2 | 3 | ロジック | 牡3 | 57.0kg | 幸英明 | 2.28.5 | 1 1/4 | 488kg(0) | 11 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:稍重) |
ハロンタイム 12.6 - 11.8 - 13.0 - 12.8 - 12.3 - 12.7 - 12.9 - 12.5 - 12.0 - 11.5 - 11.8 - 12.0 上がり 4F 47.3 - 3F 35.3 1コーナー 6(7,11,13)(2,5,12)(1,9)3,17(4,10,16)15(8,14)18 2コーナー 6-11,7,13,2,12,5(1,9)3,17(4,16)14(8,10,15)18 3コーナー 6,13(7,2,12)(5,3)9(1,17)(4,14)(16,15)(8,10)18 4コーナー (*6,13)(7,2)(5,12)3(1,4,9)17(8,10,16,15,14)18 |
■レース回顧 これぞ横綱競馬・有無を言わせずうっちゃり二冠メイショウサムソン! |
■レース解説 マルカシェンクが若干出遅れ。アドマイヤメイン、フサイチリシャールの先行争いからアドマイヤメインが前に出る。ヴィクトリーランが掛かって2番手の一角まで押し上げる。フサイチリシャール、トップオブツヨシを挟んでメイショウサムソンは5番手の内を進む。サクラメガワンダーは中団の外、フサイチジャンクはこれを前に見る位置を追走。マルカシェンク、ドリームパスポート、アドマイヤムーンは後方待機。馬群はほぼ一団、アドマイヤメインが僅かに先頭で直線に向く。内ラチ沿いに各馬が密集。俄かに混戦となるも、2番手まで上がっていたメイショウサムソンが満を持して進出。先頭を行くアドマイヤメインに迫っていく。残り200Mを過ぎたところでメイショウサムソンがアドマイヤメインを交わし、差し返しを試みるアドマイヤメインを抑え込んでゴール。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。あれよあれよという間に二冠達成。地味だけどそこがいいんだよね。(・∀・) アドマイヤメインがすんなりと先手を奪い、他に競合馬がいなかったことから1,000M通過は62秒5のスローペース。後続勢は前が支えたような感じで一団となって追走していた。直線に向いたところでほぼ一団というダービーは珍しかったのではないだろうか。ゆったりとした流れの割に例年のような瞬発力勝負にはならなかったのは、前日の雨が残った馬場が影響したためだろう。 メイショウサムソンはインコース待機から3コーナー付近で外へ持ち出していった。馬場の3分どころを回って直線に向いた当初は持ったままの状態。徐々に内へ切れ込みながら残り200Mでゴーサインを送ると綺麗に反応した。ゴール前で石橋騎手が手綱を抑えていたのが印象的。自身が上がり2位の脚を使っており、懸念された差し込みも恐れずに足らずだった。こうなると俄然三冠達成に期待したくなる。 アドマイヤメインは4コーナーで後続を一旦引き付けておいて直線で再度突き放すという、青葉賞で演じた二枚腰をここでも実践。完全に勝ちパターンへと持っていったものの、好位から上がってきたメイショウサムソンには抗えなかった。渋った馬場でスローの逃げを打てたというアドバンテージ分は相殺して考えなければならないが、皐月賞馬にしっかりマークされてのクビ差2着は評価しておきたい。 ドリームパスポートは後方から上がり最速の脚を使って追い込んできた。スプリングSや皐月賞で見せた物凄い脚は見られなかったが、初めて使った東京で息の長い脚を使っていた。昨年のシックスセンスを髣髴とさせるイマイチっぷりだが、こちらは同世代の強者(メイショウサムソン)に先着した実績がある。一戦毎に騎手が替わっているので、まずは主戦騎手を決めてもらいたい。 マルカシェンクは直線で馬混みの真っ只中に置かれ、馬群を捌くのに手間取っていた。やっとのことで最内へ逃れ、そこから末脚を伸ばしてきた。ゴールまでしっかり追えていたことからすると、京都新聞杯後に福永騎手が発した距離不安説は杞憂でしかなかったようだ。この馬場で追い込みが効くのだから将来的にも楽しみ。 サクラメガワンダーは積極的に中団につけたものの、直線で再三フラついて伸びを欠き、ラストはバテて後ろに下がってしまった。距離はともかく、直線の長いコースは合わないようだ。アドマイヤムーンは位置取りが後ろ過ぎた上、4コーナーで内を選択したことで進出が遅れていた。これでは勝てるものも勝てない。フサイチジャンクはすぐ前でサクラメガワンダーにウロチョロされたが、それ以前に自身の手応えが残っていなかった。 直線に入ってすぐに各馬が内に殺到し、不利を受けた馬も少なからずいた。その筆頭がトーホウアラン。すぐ前にいたトップオブツヨシ、フサイチリシャールの2頭に進路を塞がれてしまい、手綱を引いて急ブレーキ。結局この時のロスを取り戻すことは出来なかった。京都新聞杯5着のマルカシェンクが4着、同2着のアペリティフが6着に入ったことからすると惜しまれる不利だったと思う。 |