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第23回東海テレビ杯東海S(GII)
2006年5月21日(Sun) 中京ダート2,300M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 3 ハードクリスタル 牡6 57.0kg 藤岡佑介 2.23.6 486kg(+2) 5
2   7 10 マイネルボウノット 牡5 57.0kg 後藤浩輝 2.23.8 1 1/2 522kg(+8) 3
3   7 11 アルファフォーレス 牡6 57.0kg 川田将雅 2.24.0 1 510kg(+4) 9
4 8 13 パーソナルラッシュ 牡5 59.0kg 池添謙一 2.24.3 1 3/4 484kg(-6) 4
5   4 5 ヒシアトラス 牡6 57.0kg 小牧太 2.24.6 2 546kg(+6) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 7.1 - 11.2 - 12.1 - 12.8 - 12.0 - 12.2 - 13.8 - 12.7 - 12.3 - 12.3 - 12.1 - 13.0
上がり 4F 49.7 - 3F 37.4
1コーナー 13-2,11,10,3,12(6,1)-4-5,9=7-8
2コーナー 13(2,11)(3,10)6(1,12)-4,5,9=7=8
3コーナー(2周目) (*13,11)10(6,3)1(4,5)12,7-2-(9,8)
4コーナー(2周目) (*13,11)10-(6,3)1(4,5)-7,12-2,8,9

■レース回顧 決め脚勝負なら負けない自信・差し込み映えたハードクリスタル!
■レース解説

 ヒシアトラスが出遅れ。アサカディフィートもダッシュがつかず後方から。内からレッドストーン、外からアルファフォーレスが先手を窺う。パーソナルラッシュも前を追いかけていく。マイネルボウノット、ハードクリスタルは好位を追走。ヴァーミリアンは中団の外、ヒシアトラスは後ろから3頭目を進む。レッドストーンが僅かに先頭、先行集団が固まった状態で1周目スタンド前を通過。1コーナーを迎えるまでにパーソナルラッシュが先頭に替わる。向こう正面に入っても依然として先行集団は固まったまま。3コーナー手前でアルファフォーレスがパーソナルラッシュを捉えに行く。これを見てマイネルボウノットも進出開始。ヴァーミリアンは一杯になり後退。前3頭が殆ど並んで直線に向く。パーソナルラッシュ、アルファフォーレス2頭の叩き合いを外からマイネルボウノットが交わしに行く。その間に後方からハードクリスタルが勢い良く進出、マイネルボウノットらを外からまとめて差し切る。


■レース回顧

 ハズレ。「今週の調教」を見て嫌な予感はしていたが…。−21kgって何なのよ?orz

 水曜・木曜夜にグリーンチャンネルで放送されている「今週の調教」を見るようになって3年が経った。馬がどのような状態にあるのかを確認するには、レース当日のパドック以外ではこの番組を見るしかない。調子が良さそうな時は楽しく走っているように見えるし、逆に調子が悪そうな時には苦しそうに走っているように見える。今回のヴァーミリアンは間違いなく後者だった。レース1時間前に発表されたヴァーミリアンの馬体重を見て「ああ、やっぱりな…」と思った。

 当初はレッドストーン、途中からパーソナルラッシュがハナを務め、アルファフォーレス、マイネルボウノットが好位で付いて行く展開。他にも前につけたい馬が多く、終始前は固まった状態で推移。それでも前につけていないと苦しくなるのが小回りコースの掟。好位につけていたアルファフォーレスとマイネルボウノットでさえ3コーナー過ぎから早めに動いていった。

 ハードクリスタルはマイネルボウノットと変わらない位置を追走。3コーナー過ぎからの仕掛けは最小限に抑え、4コーナーを回ったところでスパート。「この距離で、メンバー的に少し決め脚のない馬が揃っていたので、折り合いをつけてスムースに進めば、自分の馬は一瞬いい脚を使えるので期待していました」(藤岡騎手)。上がりはメンバー唯一の36秒台を計時。このコースでこの勝ち方は優秀。

 マイネルボウノットは手応えを残しつつもハードクリスタルには並ぶ間もなく差されており、2着でも完敗の内容だった。パーソナルラッシュはアルファフォーレスとの追い比べでラストは根負け。昨年ダイオライト記念を勝ってはいるが、この距離は長い印象がある。アルファフォーレスは勝ち負けには届いていないものの、地味に力をつけてきている。早仕掛けでの3着は評価したい。

 ヒシアトラスは痛恨の出遅れ。目立たないように少しずつ追い上げた小牧騎手の努力も空しく、勝ち負けには最後まで加われなかった。ただこのレースには過去2回出走していずれも勝ち馬には離されており、依然として距離不適の感は残る。

 ヴァーミリアンは3コーナー手前で追い鞭全開。4コーナーを迎えるまでにズルズル後退というのは幾らなんでも酷い。「このレースに向けて十分な調教を積んできたからね。仕上がりはいいよ。何とかここを勝って帝王賞へのハズミにしたいと思っている」(石坂調教師)。これを少しでも信じたのが運の尽き。やはり「今週の調教」で感じたことを優先すべきだと思った。


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