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第1回ヴィクトリアマイル(GI) 2006年5月14日(Sun) 東京芝1,600M 4歳以上オープン 定量 (牝)(国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ○ | 1 | 1 | ダンスインザムード | 牝5 | 55.0kg | 北村宏司 | 1.34.0 | − | 470kg(-4) | 2 |
2 | 8 | 18 | エアメサイア | 牝4 | 55.0kg | 武豊 | 1.34.2 | 1 1/4 | 476kg(+12) | 3 | |
3 | 7 | 13 | ディアデラノビア | 牝4 | 55.0kg | 岩田康誠 | 1.34.4 | 1 1/2 | 436kg(+8) | 4 | |
4 | 3 | 5 | コスモマーベラス | 牝4 | 55.0kg | 柴田善臣 | 1.34.4 | アタマ | 426kg(-4) | 16 | |
5 | △ | 4 | 7 | アグネスラズベリ | 牝5 | 55.0kg | 本田優 | 1.34.5 | クビ | 494kg(-4) | 7 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重) |
ハロンタイム 12.6 - 11.2 - 11.6 - 12.1 - 12.2 - 11.4 - 11.3 - 11.6 上がり 4F 46.5 - 3F 34.3 3コーナー 2(5,11)15(1,8)7(3,6)13(4,9,18)10,14(12,16,17) 4コーナー 2(5,11)(15,8)1(7,6)(3,4,13)(14,10,18)(16,17)9,12 |
■レース回顧 一昨年の桜花賞馬が華麗に復活・初代女王はダンスインザムード! |
■レース解説 デアリングハートが好スタートを切るも、内からマイネサマンサが押してハナを奪う。コスモマーベラス、ロフティーエイムが直後に続く。ダンスインザムードは好位の内につける。ラインクラフトは馬群中央、エアメサイアは後方外を追走。マイネサマンサが後続に2馬身程のリードを保ちながら直線に向く。坂に差し掛かるところでコスモマーベラスがマイネサマンサを捉えるも、その間を突いてダンスインザムードが一気に進出、先頭に踊り出る。外からエアメサイア、ディアデラノビアが脚を伸ばすも、ダンスインザムードがこれらを余裕を持って退ける。 ■レース回顧 ハズレ。ラインクラフトで超鉄板と考えていただけに、この結果には暫し呆然。(゜д゜)ポカーン マイネサマンサの逃げは緩く、1,000M通過は59秒7。これに競りかけていく馬はおらず、コスモマーベラスを筆頭に好位が固まって推移。マイネサマンサの楽逃げ成立かと思いきや、坂を駆け上がるところで俄かに失速。コスモマーベラスがこれを内から交わそうとしたところへ、間を割ってダンスインザムードが一気に伸びてきた。 ダンスインザムードはインコースで折り合いピタリ。直線に向いてすぐ最内から抜け出そうとしたが、コスモマーベラスが最内に進路を採ったため自重。一気に抜けてくる場面は馬のほうが勝手に反応したようにも見えた。コスモマーベラスに並んだところで初めてスパートをかけると、これについて来れる馬は皆無だった。ラストはエアメサイアに詰められたものの、勝ち方としては申し分無し。 エアメサイアは大外へ振って進出、ラスト1ハロンで猛然と追い込んで2着。スローペースで脚が溜められたことがラストの伸びに直結したようだ。内を立ち回ったダンスインザムードに対し、終始外を回って1馬身強というのは評価したい。ディアデラノビアはエアメサイアと一緒に上がってきたものの、肝心なところで遅れをとっていた。何というか、主役になりきれない馬である。 コスモマーベラスは単独2番手から味のある粘り込みをみせた。ゴール前でタレてしまったものの、ディアデラノビアとの内外離れた3着争いは僅かにアタマ差だった。雨が降って足場が悪そうにみえても、馬場の内側はよく残る。 アグネスラズベリは昇級即GIで層の厚さに阻まれた格好。まあこれは仕方ない。ヤマニンシュクルは終始ジリジリとしか伸びなかった。中山牝馬Sで子供扱いしたはずのディアデラノビアにすら追いつけなかったというのは何とも不甲斐ない。ヤマニンアラバスタは得意の左回りで不発。この馬にとってコーナー2つのマイル戦は忙し過ぎた。チアフルスマイルについても同様のことが言える。 ラインクラフトはスタートで出負けして中団からの競馬を余儀なくされ、前がゴチャついたところで頭を上げて掛かっていた。距離についてはローズSと秋華賞で僅差の2着があるので問題無かったはず。問題があるとするなら距離延長で臨んだローテーションだろう。高松宮記念で鋭い差し込みを見せ、阪神牝馬Sで大楽勝を収めた後で、こんな緩い展開が待っていたとはラインクラフトには知る由もなかった。 |