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第11回NHKマイルC(GI)
2006年5月7日(Sun) 東京芝1,600M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 6 ロジック 牡3 57.0kg 武豊 1.33.2 488kg(0) 3
2   1 2 ファイングレイン 牡3 57.0kg 横山典弘 1.33.2 クビ 476kg(-6) 9
3   7 15 キンシャサノキセキ 牡3 55.0kg 安藤勝己 1.33.4 1 1/2 472kg(+8) 6
4   2 4 アポロノサトリ 牡3 57.0kg 蛯名正義 1.33.7 1 3/4 436kg(-6) 7
5 8 17 ドラゴンウェルズ 牡3 57.0kg 藤田伸二 1.33.7 クビ 486kg(0) 11
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:雨、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 10.8 - 11.3 - 11.5 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.5
上がり 4F 47.5 - 3F 35.7
3コーナー 3,8(2,12)(1,18)(5,13)(4,15)6,7,10(11,17,9)16,14
4コーナー 3(8,12)(2,18)(1,13)(4,15)(6,5)(17,10,7)-11(14,9,16)

■レース回顧 大一番で目覚めた光速の遺伝子・最内強襲ロジック!
■レース解説

 ダイアモンドヘッドが出遅れ。マイネルスケルツィもスタート直後に躓いて若干遅れる。モエレフィールドがハナを奪う。ユウカージナル、ファイングレイン、ステキシンスケクンが直後に続く。フサイチリシャールは外の5番手、マイネルスケルツィ、アドマイヤカリブがこの内につける。少し離れてキンシャサノキセキ、ロジックが追走。前が固まりながら3コーナーを通過。フサイチリシャールが外を回って徐々に前に取り付いていく。モエレフィールド以下が一団となって直線に向く。ファイングレインが最内を突いて先頭に替わる。2番手は横一線の状態からマイネルスケルツィ、アドマイヤカリブ、フサイチリシャールが追い上げるも勢いは無い。その間に内からロジックが接近、前で粘るファイングレインに併せて競り落とす。


■レース回顧

 ハズレ。ニュージーランドトロフィー2・3着馬が来てるというのに、1着馬はどこ行った?○| ̄|_

 モエレフィールドの強気な逃げを直後から数頭が追いかける展開でハイペースが確定。前が固まり気味で、差し馬の台頭はもはや時間の問題だった。テン34秒2−上がり35秒7は例年のNHKマイルCでもお馴染みの前傾ラップ。前につけた馬の殆どは途中で失速、直線はさながら消耗戦の様相だった。

 ロジックは先行集団をみる位置で脚を溜め、4コーナーで最内に進路を採って直線を迎えた。先行勢が横に広がってくれたお陰で前が壁になることもなく、ファイングレインと同じ最内を通って伸びてきた。ラストは差し込みの勢いが勝った。前半スローの瞬発力勝負ではジリ脚で詰め切れないが、今回のような上がりを要する消耗戦なら力強さが出せる。

 ファイングレインはハイペースを好位で折り合い、終始インコースを心掛けた騎乗で際どく残った。ニュージーランドトロフィーで今回と似たようなペースで逃げ粘っていたのをもっと評価すべきだった。ハイペース想定で先行勢を軽視したのが運の尽き。

 ニュージーランドトロフィー組は掲示板に4頭挙がる大健闘をみせたが、肝心のニュージーランドトロフィー勝ち馬マイネルスケルツィは10着に沈んだ。スタートで後手を踏み、追い上げるのに脚を使ってしまったというのが直接の敗因になるだろうか。手応えが無くなったところで追うのをやめており、着順ほど負けたという印象は無い。

 キンシャサノキセキは道中ロジックと同じ位置につけていた。勝敗を分けたのはライン採り。これは枠順の差が出た感じがする。外一杯を使って脚を伸ばしたものの、インベタで最速の脚を使ったロジックには追いつけなかった。アポロノサトリ、ドラゴンウェルズの2頭は勝敗が決したところで抜けてきた。完敗なのは間違いないが、終いまでバテずに伸びてきたのは評価して良い。タガノバスティーユは今回も位置取りが後ろ過ぎ。内から外へ持ち出しての追い上げも拙かった。

 フサイチリシャールは大外枠からついて行かされただけだった。直線で一瞬伸びかけたが程なく失速。今回勝たれたロジックは萩Sで全く相手にしなかった馬。「皐月賞は早仕掛けで距離も長かった。GI勝ちのあるマイルで復権だ!」ではなく、「これまで負かしてきた馬(メイショウサムソン、ドリームパスポート)にアッサリ負けたのはマズイんじゃない?」と思わないとダメ。この後はダービーに行くらしいが、例え人気暴落でも1円も要らない。


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