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第54回京都新聞杯(GII)
2006年5月6日(Sat) 京都芝2,200M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 5 トーホウアラン 牡3 56.0kg 藤田伸二 2.14.8 478kg(+6) 3
2   1 1 アペリティフ 牡3 56.0kg 岩田康誠 2.14.8 クビ 484kg(-8) 6
3   2 2 マイネルポライト 牡3 56.0kg 本田優 2.14.9 3/4 480kg(+6) 5
4 6 6 アエローザ 牡3 56.0kg 安藤勝己 2.14.9 クビ 472kg(+4) 2
5 3 3 マルカシェンク 牡3 56.0kg 福永祐一 2.15.0 1/2 496kg(-8) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 13.0 - 11.4 - 12.8 - 12.7 - 12.9 - 13.2 - 13.2 - 12.1 - 11.3 - 11.1 - 11.1
上がり 4F 45.6 - 3F 33.5
1コーナー 9(5,10)-2(1,8,6)4,3-7
2コーナー (5,*9)10-(1,2)(8,6)4,3-7
3コーナー (5,*9)(1,8,10)(4,2,6)-3-7
4コーナー 5(8,9)(1,2,10)(4,6)3-7

■レース回顧 二強に戒め与える強気の先行策・大一番に向けて勝利の咆哮トーホウアラン!
■レース解説

 セレスケイがハナを奪う。トーホウアラン、エリモエクスパイアがこれを追う。アエローザは中団付近につける。マルカシェンクは後方待機。セレスケイ、トーホウアランが殆ど並んで向こう正面に入る。少頭数ながら隊列は縦長。3コーナー付近で前が次第に固まり始める。ここでトーホウアランが早めに動いて先頭に替わる。アペリティフ、テューダーローズも進出開始。前が横一線になりながら直線に向く。内を立ち回ったトーホウアランが敢然と先頭、続いて最内からアペリティフが接近。この2頭が互いに譲らず追い比べに持ち込む。後方からはマイネルポライト、アエローザ、マルカシェンクが追い込みをかけるも詰め切れず、前2頭の争いからトーホウアランが抜け出たところでゴール。


■レース回顧

 ハズレ。二強一本被りは得てしてどっちかが飛ぶんだよねぇ。…え、両方飛んだ?(゚д゚|||)ガビーン

 少頭数で明確な逃げ馬不在。スロー濃厚なら前につけそうな馬を重視すべきなのだが、ダービーへの期待を込めてマルカシェンクを軸にした。しかし結果は前残り。3コーナーの丘付近で先頭に立ったトーホウアラン、最内から逸早くこれを追ったアペリティフの2頭が経済コースを通って後続を完封。マルカシェンク、アエローザの人気2頭は互いを意識し過ぎて自滅した

 トーホウアランは新馬戦、セントポーリア賞とスローペースで先行して勝っていた馬で、スプリングSで後ろに置かれるのは当然の成り行きだった。今回は距離延長とスローペースを味方につけて再び先行策を採り、早め先頭からの押し切りに成功。上がり4ハロン45秒6、3ハロン33秒5の流れを後ろから差すのは無理。

 アペリティフは終始インコースを通ったことで相対的にポジションを上げ、トーホウアランの内に馬体を滑らせて追い込んできた。トーホウアランとの一騎打ちに持ち込みながらゴール前僅かに遅れたが、この馬自身も上がり33秒2の脚を使っており、ラストまでしっかり追えての2着だった。

 アエローザは中団付近にどっしり構えて追走。他馬と同じタイミングで仕掛け、マルカシェンクほどではないにせよ外を回しての進出と、全体的に余裕をかませ過ぎた。「スローペースは分かっていましたが、後ろにマルカシェンクがいるので先に動けませんでした」(安藤勝己騎手)というコメントがいかにも言い訳臭い。

 マルカシェンクは3コーナー下りから4コーナーにかけて前が横一線で並んだところで、ハナから決めていたかのように大外へぶん回していった。これで前との差が一気に開いて万事休す。「スローは分かっていましたが、アエローザをマークしすぎたかもしれません」(福永騎手)というのは安藤勝己騎手と同じコメント。それよりも「(敗因は)この速い上がりの時計だけでなく、距離の面もあるかもしれません」(同)というのが気になる。ダービーは苦戦覚悟ということなのか。

 マイネルポライトは直線でテューダーローズ、アエローザと上手く併せて3着ゲット。勝負根性があるようだ。テューダーローズは3コーナー付近で早めに動き出したものの、直線で思うように伸びず失速。鞍上の判断は正しかったが、馬がこれについていけなかった。


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