HOME > 重賞回顧 > 第133回天皇賞・春

第133回天皇賞・春(GI)
2006年4月30日(Sun) 京都芝3,200M 4歳以上オープン 定量 (牡・牝)(国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 7 ディープインパクト 牡4 58.0kg 武豊 3.13.4 (レコード) 438kg(-4) 1
2 6 11 リンカーン 牡6 58.0kg 横山典弘 3.14.0 3 1/2 480kg(+6) 2
3 1 1 ストラタジェム 牡5 58.0kg G.ボス 3.14.8 5 446kg(+2) 8
4   7 14 アイポッパー 牡6 58.0kg 福永祐一 3.14.9 1/2 454kg(-6) 7
5   3 6 トウカイカムカム 牡5 58.0kg 幸英明 3.15.1 1 1/2 422kg(-2) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 13.0 - 11.7 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 13.2 - 12.6 - 12.7 - 12.9 - 12.7 - 11.3 - 11.0 - 11.2 - 11.3
上がり 4F 44.8 - 3F 33.5
1コーナー (*17,5)(8,15)11,6,4,16(14,12)(9,2)10(1,13,7)-3
2コーナー (*17,5)(8,15)11(6,4)16(14,12)2,9,10,7(1,13)3
3コーナー(2周目) (*17,5,15)(8,11,4,7)(6,16)(1,12,2)14(9,10,13,3)
4コーナー(2周目) 7(15,4,11)(5,1,2)(17,8,16)(6,3)(14,13)(9,10,12)

■レース回顧 最終コーナーで早くも先頭・絶対能力の違いを見せ付けたディープインパクト!
■レース解説

 ディープインパクトが浮き上がるスタートで最後方。ビッグゴールドが前に出るも、外からブルートルネードが並びかけていく。トウカイトリック、シルクフェイマスも離れず追走。リンカーンはローゼンクロイツと並んで中団を進む。前は4頭固まって一周目スタンド前を通過。ディープインパクトは依然として後方から2頭目の位置を進む。向こう正面に入って流れが落ち着く。馬群はほぼ一団。3コーナー手前でディープインパクトが外を回して進出開始。あっという間に先頭集団に並び、4コーナー手前で早くも先頭に踊り出る。2番手以降は混戦。直線に向いてディープインパクトが独走。リンカーンが単独2番手、その遥か後方でストラタジェムが追いかけるも全く及ばず、ディープインパクトがレコードで圧勝。


■レース回顧

 ◎−○−▲で馬単(40%)、3連複(20%)、3連単(10%)的中。奇跡キタ━━(゚∀゚)━━!

 逃げ候補が複数いる状況で、果敢にハナを奪ったのはブルートルネードだった。昨年逃げて波乱を呼んだビッグゴールドが2番手。大逃げも辞さない構えだったトウカイトリックは無理せず3番手。互いに牽制し合ったせいか、どれか一頭が抜け出るような展開にはならなかった。ほぼ一団の状態で2周目の3コーナーに差し掛かった時、あの馬が動き出した。

 普通の馬なら3コーナーで一気に動き出すためには騎手の後押しが必要になるのだが、ディープインパクトにはそれが無い。自らの意思でグングン上がっていく。4コーナー手前で先頭、それでいて直線更に伸びるのだから恐ろしい。上がり4ハロン44秒8、3ハロン33秒5はいずれもディープインパクトが残した足跡。この圧倒的なパフォーマンスの前に、他馬は為す術なく後方に取り残された。

 リンカーンは前過ぎず後ろ過ぎずの理想的な位置取り、ディープインパクトが抜けた後の先行集団を外から綺麗に捲っていくなど横山典弘騎手が完璧に乗った。一昨年は掛かってアウト、昨年は後ろ過ぎてアウト、今年は怪物がいてアウト

 ストラタジェムは後方から馬群を掻き分けての追い上げで、直線で外にいたマッキーマックスとの競り合いに打ち勝って伸びてきた。日経賞でリンカーンを上回る勢いで突っ込んできた末脚はここでも健在だった。ただそれでもリンカーンには5馬身も離された。

 ローゼンクロイツはディープインパクトのオート捲りに付いて行きかけたが程なく断念。直線全く伸びずは菊花賞と同じ。デルタブルースは3コーナーのペースアップについていけず後方に取り残されていた。トウカイトリックにすら先着出来ずでは話にならない。マッキーマックスは捲り上げのタイミングが遅く、ストラタジェムとの追い比べでも完敗。瞬発力勝負では他に譲る。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.