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第133回天皇賞・春(GI)
2006年4月30日(Sun) 京都芝3,200M 4歳以上オープン 定量 (牡・牝)(国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ストラタジェム 89 末脚だけなら引けを取らない。乗り方次第で通用。
2 マッキーマックス 93 捲る脚使えるが消耗も激しい。直線凌ぎ切れるか。  
2 3 チャクラ 85 前走も格下相手に完敗。距離大丈夫だが苦しい。  
4 ローゼンクロイツ 89 前走はともかく菊花賞を見る限りこの距離は厳しい。  
3 5 トウカイトリック 90 体力バカ。今回も行くだけ行くがノーマークではない。  
6 トウカイカムカム 82 前走格上挑戦で通用もハンデ戦。ここは厳しいか。  
4 7 ディープインパクト 99 阪神大賞典を順当勝ち。当面の敵見当たらず確勝。
8 ビッグゴールド 92 昨年ノーマークの2着。今年は同型おり妙味無し。  
5 9 デルタブルース 89 前走惜しくも何ともない完敗。ズブ過ぎるのも難点。  
10 アドマイヤモナーク 87 先行して切れる脚使う。相手なりに走るだけに注意。  
6 11 リンカーン 97 中団より前なら安定感抜群。過去2年不発でも期待。
12 ハイフレンドトライ 85 このところついて行くのが精一杯。力差を感じる。  
7 13 ファストタテヤマ 89 万葉S勝利もその後2戦が冴えない。前につけたい。  
14 アイポッパー 92 前走負け過ぎ。昨年の順調さに比べると狙い難い。  
8 15 シルクフェイマス 92 一時期の不振からは立ち直る。ここも折り合い次第。  
16 ナリタセンチュリー 終い強烈で展開向く。ここ久々も鉄砲実績で相殺。
17 ブルートルネード 89 前走緩い流れに乗って好走も勝ち負けまでは辛い。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 真の敵はここには在らず・雑魚を蹴散らし最強唱えるディープインパクト
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬の各種実績一覧(過去10年)】
年度 着順 馬名 最長勝ち 3,000M以上 京都2,000M以上 重賞
'96年 1着 サクラローレル 2,500M (未出走) 【1・0・0・0】 【2・1・1・1】
2着 ナリタブライアン 3,000M 【3・0・0・0】 【2・0・0・0】 【9・1・1・4】
'97年 1着 マヤノトップガン 3,000M 【2・1・0・1】 【1・2・0・1】 【4・4・0・3】
2着 サクラローレル 3,200M 【1・0・0・0】 【2・0・0・0】 【5・1・2・1】
'98年 1着 メジロブライト 3,600M 【2・0・1・0】 【0・0・2・0】 【5・2・3・1】
2着 ステイゴールド 2,500M 【0・2・0・1】 【0・3・0・2】 【0・1・0・3】
'99年 1着 スペシャルウィーク 3,000M 【1・1・0・0】 【1・1・0・0】 【6・1・2・0】
2着 メジロブライト 3,200M 【3・1・1・0】 【2・1・2・0】 【7・5・3・3】
'00年 1着 テイエムオペラオー 3,000M 【1・2・0・0】 【1・1・1・0】 【4・2・3・0】
2着 ラスカルスズカ 3,000M 【1・1・1・0】 【1・0・1・0】 【0・1・2・1】
'01年 1着 テイエムオペラオー 3,200M 【2・2・0・0】 【3・1・1・0】 【10・2・3・1】
2着 メイショウドトウ 2,500M (未出走) 【1・1・0・0】 【4・5・1・0】
'02年 1着 マンハッタンカフェ 3,000M 【1・0・0・0】 【1・0・0・0】 【2・0・0・3】
2着 ジャングルポケット 2,400M 【0・1・0・1】 【0・0・0・1】 【4・2・2・1】
'03年 1着 ヒシミラクル 3,000M 【1・0・0・1】 【1・0・0・1】 【1・0・0・4】
2着 サンライズジェガー 2,500M 【0・0・0・1】 【2・0・1・3】 【1・0・0・2】
'04年 1着 イングランディーレ 3,200M 【1・0・0・3】 【0・0・0・1】 【2・0・0・5】
2着 ゼンノロブロイ 2,400M 【0・0・0・1】 【0・0・0・1】 【2・2・1・1】
'05年 1着 スズカマンボ 2,000M 【0・0・0・1】 【0・1・0・1】 【1・2・0・6】
2着 ビッグゴールド 2,500M 【0・0・0・1】 【0・1・0・4】 【1・2・3・18】
※各データは中央のみを集計。「重賞」のセル色は赤:GI勝ち、青:GII勝ち、緑:GIII勝ちを示す。

 天皇賞・春といえば以前はデータを取り出すまでもなく堅いレースだったが、近年は距離実績を無視した決着も目立ち始め、もはや何でもありになっている。むやみにデータから絞り込みをかけるとドツボに嵌る可能性が高い。

 今年は「絶対的な軸がいる」、「逃げ候補が複数いる」という点で近年とは趣向が異なる。トウカイトリック、ビッグゴールド、ブルートルネード、シルクフェイマスと前に行きたい馬がこれだけ揃うと、ここ2年見られたような前残りは考えにくい。その状況にあって、ディープインパクトが阪神大賞典でみせたようなオート捲りで前に迫ろうものなら、先行勢はタダでは済まない。長距離戦はなるべく前につけていたほうが良いのだが、今年に限っては差し有利とみる。

 阪神大賞典を見て、ディープインパクトは次も確勝、トウカイトリックはノーマークなら再度残る可能性がある、3着以下の逆転は無理だと思った。トウカイトリックは前述の通り展開面で厳しいことが予想されるので却下。デルタブルースは有馬記念でもディープインパクトの影さえ踏めておらず、前走も遥か後方で追い縋るだけだった。4着以下は2秒以上も離されており論外。

 ディープインパクトの相手は阪神大賞典組以外からチョイス。リンカーンは凡走・惨敗が後方待機時に集中しているように、本来は好位差しを得意とする馬。前過ぎず後ろ過ぎずの位置取りが敷ければ2〜3着は堅い。差し有利の見解からはストラタジェムとナリタセンチュリーを推したい。前者は日経賞においてラスト1ハロンで馬群を割ってリンカーンに迫った内容が秀逸。後者は一昨年の前残りの展開で唯一後方から突っ込んで5着しており、前が忙しくなりそうなここは休み明けでも黙って買いたい。

◎ディープインパクト
○リンカーン
▲ストラタジェム
△ナリタセンチュリー


■馬券構築

 ディープインパクトからリンカーンへ馬単1点。この2頭を軸にした3連複・3連単を抑える。

[馬単] ディープインパクト→リンカーン 40%
[3連複] ディープインパクト−リンカーン−ストラタジェム 20%
[3連複] ディープインパクト−リンカーン−ナリタセンチュリー 20%
[3連単] ディープインパクト→リンカーン→ストラタジェム 10%
[3連単] ディープインパクト→リンカーン→ナリタセンチュリー 10%


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