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第66回皐月賞(GI)
2006年4月16日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 5 メイショウサムソン 牡3 57.0kg 石橋守 1.59.9 504kg(-4) 6
2   1 2 ドリームパスポート 牡3 57.0kg 高田潤 2.00.0 1/2 464kg(0) 10
3   3 6 フサイチジャンク 牡3 57.0kg 岩田康誠 2.00.3 2 476kg(-6) 2
4 7 15 アドマイヤムーン 牡3 57.0kg 武豊 2.00.4 1/2 478kg(+6) 1
5 1 1 フサイチリシャール 牡3 57.0kg 福永祐一 2.00.5 1/2 486kg(-4) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 11.3 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 12.2
上がり 4F 47.9 - 3F 35.7
1コーナー 11,1,18(3,17)(5,9)16(2,4)(8,13)(6,15)10-12,7-14
2コーナー 11-1,18,3(5,17)9(2,4)16(8,13)(10,6)15-12,7,14
3コーナー 11,1,18,5,3(2,4,16,13)(10,6)(9,17,15)(8,12)14,7
4コーナー 1,11-5(3,18)(4,16,13)(2,10,6)15(9,12)14(17,7)8

■レース回顧 石橋を叩いて渡る大切さ・好位抜け出しで他を圧倒メイショウサムソン!
■レース解説

 スーパーホーネットが若干出遅れ。ナイアガラが好スタートを決めるも、外からステキシンスケクンが先頭に立つ。フサイチリシャールが早めの2番手、ニシノアンサーも差がなく続く。ナイアガラは5番手、その外にメイショウサムソンが追走。ドリームパスポートは中団内を進む。フサイチジャンクは中団後方、その直後にアドマイヤムーンがつける。サクラメガワンダーはその後方に待機。3コーナーを過ぎたところで早くもフサイチリシャールがステキシンスケクンを交わして先頭。これを見てメイショウサムソンも進出。後方各馬が外を回しながら直線に向く。フサイチリシャールが堂々先頭も、メイショウサムソンが徐々に接近。最内からはドリームパスポートが追い上げてくる。坂を駆け上がるところでメイショウサムソンが力強く抜け出して先頭、内からドリームパスポートに強襲されるも最後まで抜かせずゴール。


■レース回顧

 ハズレ。ユタカさん、アドマイヤムーンはディープインパクトじゃないですよ。(´д`;)

 レースを引っ張ったのは初距離のステキシンスケクン。2番手に人気の一角フサイチリシャール、ニシノアンサーは3番手に落ち着いた。1,000M通過は60秒丁度。後ろが固まり気味で、前は仕掛け易い展開だった。フサイチリシャールが早仕掛けに出たのは後ろからの気配が遠く感じられたからだろう。

 メイショウサムソンはこのフサイチリシャールの早仕掛けを直後で見ていた。当初の加速は相手のほうが良かったが、そこからジワジワとフサイチリシャールに迫っていった。ゴール前にかけて加速を強めていたのが印象的。最後はドリームパスポートを力で捻じ伏せた。好位から堅実に抜け出すレース運びはまさに「石橋を叩いて渡る」という諺そのもの。ダービーは直線一気だけに気を付ければ良い。

 ドリームパスポートは終始インコースを徹底した乗り方。直線では一瞬だけだったが物凄い脚を使った。スプリングSでも似たような脚を使っていたが、今回は更に見栄えがした。決め手はおそらく世代最強。惜しむらくはその脚をメイショウサムソンに追い付くために使ってしまったこと。ちなみにきさらぎ賞、スプリングSと本命にしていた馬をここで無印にしたのは高田騎手に乗り替わったため。このようなパターンは人気が無ければ買えが鉄則である。

 フサイチジャンクは結果として後ろに気を取られ過ぎた。アドマイヤムーンと同じく外を回しての進出は無駄が大きく、メイショウサムソンとの差を埋めるのは困難を極めた。アドマイヤムーンに最後まで抜かせなかったのは評価して良い。ダービーはアドマイヤムーンよりもメイショウサムソンをマークする位置での競馬になりそうだ。

 アドマイヤムーンは大外回しの懸念が的中。弥生賞は少頭数だからこそ外を回しても間に合ったのであって、ここで同じことをすればこうなること位分かりそうなものだが…。負けるにしても惜しいと思えるところが無かった。直線に向くところでフサイチジャンクに幅寄せされて追い辛そうにしていたのを差し引いても完敗の内容だった。

 フサイチリシャールは積極策も空しくラストで失速して5着。展望の中で少し触れた通り、メイショウサムソンとは対戦する度に着差を広げられている。毎度の事だが、2歳チャンピオンはその後の成長性に疑問符が付く。当初の予定通りならこの後はNHKマイルCを挟んでダービーというローテ。「二兎を追う者は一兎も得ず」にならなければ良いが。

 サクラメガワンダーはアドマイヤムーンより後方から一番外を回っての追い込みで届くはずがない。追えば伸びる馬で先々楽しみはあるが、このクラスで勝ち負けするにはもう少し器用さを身に付ける必要がある。穴で狙ったインテレットは3コーナーから早めに前へ取り付いていく理想的な競馬が出来た。これで8着なら諦めもつく。


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