HOME > 重賞展望 > 第66回皐月賞

第66回皐月賞(GI)
2006年4月16日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 フサイチリシャール 83 前走好位に控えたのが裏目。積極策で巻き返したい。
2 ドリームパスポート 83 前走展開不向きもラストで脚止まったのは気になる。  
2 3 ナイアガラ 75 緩い流れ&楽な相手ばかり。素質見込んでも苦しい。  
4 キャプテンベガ 75 勝ち上がりが平凡。前走からの上積みも望み辛い。  
3 5 メイショウサムソン 83 3頭併せで踏ん張った前走評価。先行して崩れない。
6 フサイチジャンク 76 4戦無敗も派手さ無し。いきなり通用する器ではない。  
4 7 ショウナンタキオン 78 前走が力負けの内容。とにかく末脚に賭けるしかない。  
8 ダイアモンドヘッド 74 叩き2戦目で立て直したいがこの相手では荷が重い。  
5 9 ゴウゴウキリシマ 76 前に行けるのは良いとしてこの距離で粘れるかどうか。  
10 トウショウシロッコ 72 幾らなんでも前走負け過ぎ。地力不足は否めない。  
6 11 ステキシンスケクン 80 前走逃げ切りは開幕週特有の事象。距離も未知数。  
12 サクラメガワンダー 81 前走出遅れて話にならず。叩き2戦目で一変なるか。  
7 13 インテレット 80 芝でも追い上げる脚披露。捲り上げ可能で不気味。
14 スーパーホーネット 81 前走進路割り込まれる不利。ハイペースなら一発ある。  
15 アドマイヤムーン 87 追い出すタイミングでソラ使う弱点克服。捲りも可能。
8 16 ジャリスコライト 77 前走格下相手に楽勝。そこから間隔開いたのがどうか。  
17 ディープエアー 81 相変わらず反応鈍い。ロスなく乗られた前走が天井。  
18 ニシノアンサー 77 重賞では単騎逃げも通用せず。ここは他にも同型いる。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 弥生賞で重賞3勝目の実績尊重・捲り上げで問答無用アドマイヤムーン
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬の直前成績と距離実績(過去10年)】
年度(回) 1着 2着
'96年(第56回) イシノサンデー 【3・1・2・0】
芝1,800M勝ち(芝2,000M2着)
ロイヤルタッチ 【3・1・0・0】
芝2,000M勝ち
'97年(第57回) サニーブライアン 【2・1・1・4】
芝2,000M勝ち
シルクライトニング 【2・5・1・0】
芝2,000M勝ち
'98年(第58回) セイウンスカイ 【2・1・0・0】
芝2,000M勝ち
キングヘイロー 【3・1・1・0】
芝1,800M勝ち(芝2,000M2着)
'99年(第59回) テイエムオペラオー 【3・1・0・1】
芝2,000M勝ち
オースミブライト 【3・0・2・2】
芝2,000M勝ち
'00年(第60回) エアシャカール 【2・2・0・1】
芝2,000M勝ち
ダイタクリーヴァ 【4・1・0・0】
芝1,800M勝ち
'01年(第61回) アグネスタキオン 【3・0・0・0】
芝2,000M勝ち
ダンツフレーム 【4・2・0・0】
芝マイル勝ち(芝1,800M2着)
'02年(第62回) ノーリーズン 【2・0・0・1】
芝1,800M勝ち
タイガーカフェ 【2・0・0・2】
芝2,000M勝ち
'03年(第63回) ネオユニヴァース 【4・0・1・0】
芝1,800M勝ち
サクラプレジデント 【2・2・0・0】
芝1,800M勝ち
'04年(第64回) ダイワメジャー 【1・1・1・1】
ダート1,800M勝ち
コスモバルク 【5・2・0・0】
芝2,000M勝ち
'05年(第65回) ディープインパクト 【3・0・0・0】
芝2,000M勝ち
シックスセンス 【1・2・1・4】
芝1,800M勝ち(芝2,000M2着)

 過去10年の連対馬20頭のうち、1,800M以上における勝ち鞍が無かったのは'01年2着ダンツフレームのみ(傾向分析ではサクラプレジデントも挙げていましたがこれは誤り、訂正の上お詫びします)。これを距離経験のボーダーラインに定めた場合、今回はショウナンタキオンダイアモンドヘッドゴウゴウキリシマステキシンスケクンスーパーホーネットの5頭が消せる。


【上位馬の通過順一覧(過去10年)】
年度 馬場 1,000M 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'96年 59.2 36.1 2.00.7 11-7-7-8 12-12-11-11 12-13-14-11
'97年 61.1 36.5 2.02.0 2-2-1-1 12-12-13-8 4-5-3-4
'98年 60.4 36.7 2.01.3 2-2-2-1 4-4-3-2 15-15-13-8
'99年 60.1 36.0 2.00.7 14-14-11-8 10-8-9-4 8-10-11-8
'00年 稍重 60.2 36.3 2.01.8 15-15-15-8 4-4-4-3 17-17-16-17
'01年 59.9 35.8 2.00.3 5-5-4-3 10-11-10-7 14-13-10-7
'02年 59.2 35.8 1.58.5 10-8-9-6 3-3-3-3 13-13-15-14
'03年 61.7 34.7 2.01.2 9-8-7-8 7-8-7-4 7-6-2-4
'04年 59.7 34.4 1.58.6 2-2-2-2 6-7-4-5 1-1-1-1
'05年 59.6 34.5 1.59.2 15-16-9-9 12-11-12-13 5-5-5-5
※'98年までAコース、'99年以降はBコースを使用。赤色セルは捲り上げの主な例。

 皐月賞はハイレベルなメンバーが集う割には流れが緩く、一般に前で脚を溜めた馬に有利に働く。これと同時に3コーナー過ぎから仕掛ける「捲り上げ」も成功例が多く、'99年テイエムオペラオー、'00年エアシャカール、'05年ディープインパクトは早めに動きながらも差し切りに成功している。'98年3着スペシャルウィーク、'01年3着ジャングルポケット、'03年2着サクラプレジデントといった辺りも早めの勝負に出て上位に来ている。


 逃げ候補はステキシンスケクン、ゴウゴウキリシマ、ニシノアンサーの3頭。この中では実際にこのコースで逃げ切りがあるニシノアンサーが先手を採る。ステキシンスケクン、ゴウゴウキリシマは共に初距離で競り合いは回避出来そうで、例年通りの平均ペースが見込まれる。気になるのは馬場状態。少なくとも良馬場は無理。


 軸はアドマイヤムーン。元々捲りを得意にしていた馬で、後ろから行く馬では当然最有力。今回は馬場悪化を見越して早めに動くはず。ただ今まで馬群を突く競馬をしたことが無く、18頭フルゲートのここでも大外捲りに頼るようでは届かないかもしれない。

 相手筆頭はフサイチリシャール。スプリングSは出たなりの競馬で、勝負どころにかけての進出も遅かった。内から外へ持ち出しての追い上げも詰めを欠く結果に繋がったと思う。幸いにして大崩れがないので、コース取りと位置取りの両面を考えた騎乗に期待したい。

 単穴はメイショウサムソン。こちらもフサイチリシャールと同じく先行して大崩れが無い。対戦する度にフサイチリシャールとの差を詰め、スプリングSで遂に逆転。唯一馬券対象外となった萩Sの敗因が瞬発力勝負を誘発したスローにあったのか、重馬場にあったのかは今回ハッキリする。

 連下はインテレット。毎日杯は初芝ながら中団で折り合い、勝負どころで大外を回す強引なレース運びながら直線良く伸びた。ダート専門と思いきや、上がり3位の脚を使っての追い上げには驚いた。過去に捲り上げの経験があり、強い相手が揃ったここでも強気の騎乗で攻めてもらいたい。

◎アドマイヤムーン
○フサイチリシャール
▲メイショウサムソン
△インテレット


■馬券構築

 アドマイヤムーンから馬複流し。

[馬複] アドマイヤムーン−フサイチリシャール 50%
[馬複] アドマイヤムーン−メイショウサムソン 30%
[馬複] アドマイヤムーン−インテレット 20%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.