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第50回産経大阪杯(GII)
2006年4月2日(Sun) 阪神芝2,000M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   5 5 カンパニー 牡5 57.0kg 福永祐一 2.04.5 458kg(0) 3
2   3 3 マッキーマックス 牡6 57.0kg 藤田伸二 2.04.6 3/4 498kg(+10) 6
3 8 12 スズカマンボ 牡5 59.0kg 安藤勝己 2.04.8 1 490kg(-8) 5
4   5 6 シルクフェイマス 牡7 58.0kg 柴田善臣 2.04.8 アタマ 486kg(+4) 4
5 4 4 ローゼンクロイツ 牡4 57.0kg 武豊 2.05.0 1 1/4 470kg(+2) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:雨、馬場:重)
ハロンタイム 12.8 - 11.6 - 12.5 - 12.6 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.3 - 13.3
上がり 4F 50.1 - 3F 37.8
1コーナー 6,11,9-(1,12)10,4,8(5,7)3,2
2コーナー 6(9,11)-(1,12)10,4,8,5(3,7)2
3コーナー 6(9,11)(1,12)(4,10)(3,8)5(2,7)
4コーナー 6(9,11,12)(1,3,4)(5,10,8)2-7

■レース回顧 小細工不要の豪脚炸裂・渋った馬場でも突き抜けたカンパニー!
■レース解説

 アサカディフィートが出遅れ。シルクフェイマスが好スタートからハナを奪う。アドマイヤジャパン、マーブルチーフがこの直後につける。そこから少し離れてカンファーベスト、スズカマンボが追走。ローゼンクロイツは中団の内、また離れてカンパニー、マッキーマックスらが続く。先頭を行くシルクフェイマスを巡り、アドマイヤジャパン、スズカマンボ、さらには外を回ってローゼンクロイツが進出。2番手が横一線になりながら直線に向く。2番手以降は俄かに混戦、シルクフェイマスが依然として先頭。そこへ大外からカンパニーが強襲。内からはマッキーマックスも急追。この2頭の内外離れた追い比べになり、カンパニーが突き抜ける。


■レース回顧

 ハズレ。う〜ん、完全に展開読み違えた。ダメな時は何やってもダメだな…。(´・ω・`)

 シルクフェイマスが楽に逃げ、アドマイヤジャパン、マーブルチーフが直後で追いかける。ローゼンクロイツは中団待機から仕掛け気味に進出。ただシルクフェイマスは手応え十分で、直線に向いた時にはこれらを追いかけていた2番手集団が逆に苦しくなっていた。これら2番手集団の中ではスズカマンボだけが坂を駆け上がるところで巻き返してきた。

 まとまった雨が降り、力の要る馬場になったことが先行集団の失速を招いたと考えられるが、これをものともしなかったのがカンパニーとマッキーマックスの急追だった。いずれも道中後ろから数えたほうが早いという位置取り。前がこれほどまでに失速するとは想定外だったが、これら後方待機馬が突っ込んでくるというのもまた想定外だった。

 カンパニーは中山記念で同じような重馬場で動けなかったばかり。今回はいつも通りの後方待機で脚を溜めたのが良かった。この後は安田記念に直行するという。マイルより長めの距離でこれだけの決め手が使えれば、タフな東京マイルを使って行われる安田記念でも十分勝負になる。そういえば昨年の安田記念の本命馬はコイツだった。

 マッキーマックスは馬群の中に身を置いたまま直線に向き、残り1ハロン地点でスパート。鞭を入れるたびに加速を続けたが、ここはいかにも距離不足といった感じだった。ここに来て本格化してきたのかもしれない。展開次第だが次走も要注目。

 ローゼンクロイツは脚捌きがぎこちなく、素人目でもノメっていたのが分かった。直線でも横を向いたり、斜めに走ったりと散々。体勢を整えて鞭を入れた頃にはもう挽回不可能になっていた。多分今回のメンバーの中では一番重下手だろう。良馬場で今一度見直したい。

 アドマイヤジャパンはスズカマンボに進路を割り込まれたこともあるが、勝負どころでスッと動けなかったことには変わりない。結局何一ついいところを見せられずに惨敗してしまった。休み明けは動かない、マークが緩くなったところで前残りを図る、というパターンは菊花賞前と似ているが…。

 なお、スズカマンボはこのレースで左後繋靭帯不全断裂(競争能力喪失)の重症を負ってしまった。残念ながらこれで引退となる。京都記念で2勝目を挙げた後、屈腱炎を発症したシックスセンスも先日引退を表明している。


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