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第36回高松宮記念(GI) 2006年3月26日(Sun) 中京芝1,200M 4歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 6 | 11 | オレハマッテルゼ | 牡6 | 57.0kg | 柴田善臣 | 1.08.0 | − | 470kg(-4) | 4 | |
2 | ◎ | 7 | 14 | ラインクラフト | 牝4 | 55.0kg | 福永祐一 | 1.08.0 | クビ | 470kg(+4) | 2 |
3 | ○ | 7 | 13 | シーイズトウショウ | 牝6 | 55.0kg | 池添謙一 | 1.08.3 | 1 3/4 | 476kg(+12) | 3 |
4 | 2 | 3 | プリサイスマシーン | 牡7 | 57.0kg | 岩田康誠 | 1.08.3 | アタマ | 480kg(+1) | 7 | |
5 | 3 | 6 | ネイティヴハート | 牡8 | 57.0kg | 内田博幸 | 1.08.3 | アタマ | 490kg(-4) | 11 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 11.9 - 10.5 - 11.3 - 11.3 - 11.3 - 11.7 上がり 4F 45.6 - 3F 34.3 3コーナー 12,18(3,13)(11,14)2,17(4,7,8)(6,10)(5,15)9(16,1) 4コーナー 12(3,18)13(11,14)2(4,7,17)(10,8)(5,6)(9,15,1)16 |
■レース回顧 初タイトルは電撃GI・皆の期待に応えたオレハマッテルゼ! |
■レース解説 ギャラントアローがハナを主張。ダッシュが利いたコパノフウジンが2番手に入る。内からはプリサイスマシーンが前に行く。シーイストウショウ、ラインクラフトも先行集団の一角につける。オレハマッテルゼは先行集団の中を追走。シンボリグランは後方から3番手の位置を進む。最後方はキーンランドスワンとタマモホットプレイ。4コーナーを迎えたところでラインクラフト、シーイストウショウが外に持ち出しながら前に接近。ギャラントアローが2番手以降を引き連れる形で直線に向く。必死に粘るギャラントアローにプリサイスマシーン、コパノフウジンが接近。外からはラインクラフト、シーイズトウショウも迫る。その中間からオレハマッテルゼが一気に進出、馬群から抜け出す。ゴール前でラインクラフトが急追をみせるも、オレハマッテルゼがそのまま凌ぎ切る。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。俺は待ってなかったぜ。でもまあ、ヨシトミ先生GI連敗脱出おめでとう!ヽ(´ー`)ノ このレース3回目の挑戦で、昨年はカルストンライトオに先んじられていたギャラントアローがスピード全開で先頭を確保。コパノフウジンは指定席になりつつある2番手、内からはプリサイスマシーンが積極策を敢行。いずれもギャラントアローにプレッシャーをかけるまでには至らなかったため、例年に比べて前が凌ぎやすい流れになった(例年は前後半で後半が2秒程掛かっているが、今年は0秒6差)。スプリント戦初出走馬同士のワンツーになったのも頷ける。 内ラチ一杯に逃げ込みを図るギャラントアローに真っ先に襲い掛かったのはプリサイスマシーンだった。機敏な反応をみせて馬もその気になっていたようだが、そこから更に加速を要求されるところで脚が止まった。未知の距離での快走はここで潰えた。 オレハマッテルゼはプリサイスマシーンが止まったタイミングでスパート。プリサイスマシーンが先頭に立った瞬間にこれに替わる形で抜け出し、そのままゴールまで飛んでいった。極限のスプリント戦でみせた一瞬の脚。聞くところによると、この可能性を見出して同馬を高松宮記念に駆り立てたのは柴田善臣騎手という。かくしてGI連敗は83でストップ。これと同時に私の重賞予想連敗は17に伸びた。 ラインクラフトも五分の調教・初距離でクビ差2着なのだからかなり強い競馬をした。特にラストにかけての追い上げは届かないながらも凄い勢いだった。スプリント戦でこれだけ走ってしまうと、東京で行われるヴィクトリアマイル(安田記念)での折り合いに苦慮しそうだが、現にNHKマイルCを勝っている馬に対してその心配は杞憂に過ぎないだろう。 シーイズトウショウもラインクラフトと同じ位置から伸びてきていたが、ゴール前で力尽きて失速。オレハマッテルゼ、ラインクラフトには2馬身近く離された。馬体が増えたり減ったり忙しない馬で、今回は前走減った分を戻す形で12kg増。調整の難しさが本番に影響したのだろうか。 シンボリグランは僅かながらとはいえ今回もスタートに失敗。他の馬に先に行かれて後方待機を余儀なくされた時点で苦しくなった。外を通っての追い上げ、馬群の割れ目を見つけてからのスパートではとても間に合わない。私がこの馬を軸にしなかったのは「前哨戦で負けていた馬が1番人気」、「出遅れてゴール前凄い脚を使って惜敗」というケースが経験則上期待を裏切りやすいような気がしたため。 |