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第54回日経賞(GII) 2006年3月25日(Sat) 中山芝2,500M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 3 | 3 | リンカーン | 牡6 | 58.0kg | 横山典弘 | 2.33.0 | − | 474kg(0) | 1 |
2 | 8 | 13 | ストラタジェム | 牡5 | 57.0kg | M.デムーロ | 2.33.2 | 1 1/4 | 444kg(-14) | 6 | |
3 | 4 | 5 | ブルートルネード | 牡5 | 57.0kg | 蛯名正義 | 2.33.2 | クビ | 512kg(-22) | 8 | |
4 | △ | 4 | 4 | トウショウナイト | 牡5 | 57.0kg | 武士沢友治 | 2.33.3 | 3/4 | 484kg(-2) | 4 |
5 | 1 | 1 | ユキノサンロイヤル | 牡9 | 58.0kg | 小野次郎 | 2.33.4 | クビ | 470kg(-4) | 9 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 7.2 - 11.8 - 11.9 - 12.5 - 12.4 - 12.4 - 12.8 - 12.8 - 11.9 - 12.2 - 11.8 - 11.3 - 12.0 上がり 4F 48.0 - 3F 35.9 1コーナー 9,6,5,7,2,3(1,4,10)(11,12)8,13 2コーナー 9,6,5,7,2,3,1(4,10)11,12,8,13 3コーナー(2周目) 9,6(2,5)(3,7)(1,4)(13,11,10,8)12 4コーナー(2周目) 9(6,5)2,3(1,7)(11,4,8)13,12,10 |
■レース回顧 別路線組からの挑戦状・名コンビ復活でいざ春の盾へリンカーン! |
■レース解説 コスモオースティンがハナに立つ。コスモバルクはブルートルネード、フサイチアウステルの後に続く。リンカーンは中団待機。コスモバルクが正面スタンドで単独2番手に上がる。緩い流れで各馬さほど間隔を取らず追走。3コーナー手前でストラタジェムが内を突いて進出開始。ホオキパウェーブは大外を伝ってロングスパートの構え。コスモバルク、ブルートルネードら先行勢も動き出す。前が固まった状態で直線に向く。ブルートルネードがすぐさま追い出しにかかって先頭に替わる。コスモオースティン、コスモバルクは一杯。その外からリンカーンが一気に進出、内の各馬を楽に交わす。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。ストラタジェムねぇ…。トウショウナイトとの二者択一で消しちゃったよ。orz コスモオースティンが溜め逃げを打ち、コスモバルクも2番手で折り合ったために流れがすっかり落ち着いた。3コーナー手前でほぼ一団、直線は上がりヨーイドンといった状況。リンカーンはともかく、速い上がりを繰り出しながら届かずばかりだったストラタジェムも今回はラストで差し込みが利いた。 リンカーンは注文通りの中団待機から、4コーナーで外に持ち出して快勝。春の盾を目指すなら阪神大賞典をステップにするのが良いのだろうが、今年に限っては本番前にアレとの差を痛感したくないというのがあったのかもしれない。実際、阪神大賞典でアレに敗れた面々は一様に戦意喪失のコメントを出していた。横山典弘騎手とのコンビでは4回目で初勝利。本番もこのコンビからは目が離せない。 ストラタジェムはデムーロ騎手の執念のイン突きが報われた。先週のスプリングSでもドリームパスポートでイン突きを敢行、3着に敗れたがコース採りの上手さが目に付いたばかり。ストラタジェム自身も上がり勝負では一目置く存在。未だ重賞未勝利だが、菊花賞でホオキパウェーブ(2着)、コスモバルク(4着)に次ぐ5着がある。 ブルートルネードはここで本来の行きっぷりが復活。4コーナーでコスモバルクの外から仕掛ける強気の騎乗で一時先頭の場面があった。リンカーンから0秒2差は大健闘といえる。ラストは競り負けというよりは距離適性の差が出たのかもしれない。 コスモバルクは道中折り合っていたものの、全体的に覇気が無かったように思う。いつものガツンとくる手応えが見られなかった。4コーナーで外から覆い被さるように仕掛けてきたブルートルネードの気迫に押される形で内の狭いところに置かれ、ラストは気抜けした走りになっていた。気分屋らしく当てにならないところがある。 トウショウナイトは大外から良く伸びたが、大雑把なレース振りで前には届かなかった。ただこの馬本来の差す競馬は出来ていたように調子は上向きつつある。昨年の天皇賞春ではリンカーンに先着しており、今年も台風の目になるかもしれない。最近の天皇賞春は何でもありなので少し期待してみたい。 ホオキパウェーブはロングスパートが裏目に出たのか、見せ場らしい見せ場を作ることなく惨敗。「向正面でぶつかられてしまいましたね。それでひるんでしまったようですが、それにしても走らなすぎですよ。精神的に本当に弱いです」(二ノ宮師)。実力はあるが、現状はそれを活かしきれていないようだ。 |