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第20回フラワーC(GIII)
2006年3月18日(Sat) 中山芝1,800M 3歳オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 11 キストゥヘヴン 牝3 54.0kg 横山典弘 1.48.9 418kg(-6) 6
2 3 6 フサイチパンドラ 牝3 54.0kg 角田晃一 1.49.1 1 1/2 480kg(-4) 1
3 4 7 ブルーメンブラット 牝3 54.0kg 川島信二 1.49.2 1/2 450kg(-14) 8
4   1 2 ハネダテンシ 牝3 54.0kg 吉田豊 1.49.3 3/4 490kg(+2) 4
5 1 1 アイスドール 牝3 54.0kg 福永祐一 1.49.4 3/4 430kg(0) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 11.3 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 12.4 - 12.0 - 12.3 - 12.9
上がり 4F 49.6 - 3F 37.2
1コーナー 9(6,8)12(3,11,13)1(7,14)15(2,5)10(4,16)
2コーナー 9,6,8(3,12)-(11,13)1(7,14)15(2,5)(10,16)4
3コーナー 9,6=8-(3,12)(11,13)(7,14)1(2,15,4)(10,5)16
4コーナー (9,*6)=8-(3,12,7)(11,13)(1,2,14)(15,4)(10,5)-16

■レース回顧 仮想好位で泰然自若・ゴール前で差脚一閃キストゥヘヴン!
■レース解説

 ビューティーパールが押して先頭に立つ。タママリア、アジアンティックが前を窺うところへフサイチパンドラが1コーナーで内を突いて単独2番手に上がる。以下オリオンオンサイト、モナ、タママリアと続く。キストゥヘヴンは内の6番手、ブルーメンブラット、アイスドールはこの直後の中団を進む。ルビーレジェンドはハネダテンシよりも後方につける。前2頭が後続を離す展開。3コーナーを過ぎたところでフサイチパンドラがビューティーパールに並びかけていく。3番手以降は依然離れたまま直線に向く。フサイチパンドラが早々と先頭に替わるも既に一杯。ビューティーパール、オリオンオンサイトも手応えなし。そこへブルーメンブラット、キストゥヘヴンが追撃。キストゥヘヴンがバテバテになったフサイチパンドラを並ぶ間もなく差し切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。1勝馬が勝っちゃったか。今年の3歳牝馬はアレだな…。(・∀・)ニヤニヤ

 フサイチパンドラはスタートで弾みがついたことで早々に引っ掛かり、あろうことかビューティーパールの逃げに一緒になってついて行った。向こう正面半ば辺りから後続との差が広がり始め、3コーナー手前で7〜8馬身のリード。フサイチパンドラは直線に向いてすぐ先頭に立ったが、これは単にビューティーパールが力尽きただけで、フサイチパンドラ自身も力を使い果たしてヨタヨタになっていた。

 それでも中盤で築いたリードは十分で、後方からの追撃はまだ来ない。何とか押し切るかとみていると、内からキストゥヘヴンが急接近。ゴール前50Mでフサイチパンドラをあっさり捉えた。鞍上は策士・横山典弘。道中は実質先頭をオリオンオンサイトに定め、自らはそれを直後でみる位置でじっと我慢。馬場が悪いのを承知で内を突いた辺りは見逃せない。但し間隔を詰めての連勝で、その間馬体減。桜花賞は長距離輸送を挟むことからしても強気にはなれない。

 フサイチパンドラは気負い込む癖が逆に桜花賞では良いかもしれない。ビューティーパールの逃げについて行けるだけのスピードは評価したい。問題は鞍上の指示に従うかどうか。「能力が高いのはわかっているんですが、前に馬がいるとガーッと追いかけてしまう。気性の強さがありますね。もう少し折り合ってくれるといいんですが…」(角田騎手)。馬混みに入れて落ち着かせる位の乗り方が出来ないと今回の二の舞になりそうだ。

 ブルーメンブラットはスタートで前に行けず、已む無く中団待機。ただ4コーナーでスッと動けており、思っていた以上にセンスのある走りを披露した。フサイチパンドラとは半馬身差、ゴール前はキストゥヘヴンに並ぶ勢いがあった。ちなみにキストゥヘヴン、ブルーメンブラット共にアドマイヤベガ産駒。

 ハネダテンシは前崩れの展開で相対的に脚色が良く見えた。詰めが甘いというよりは単純に力不足。アイスドールはキストゥヘヴンと同じコース採りながら案外伸びを欠いた。荒れ馬場が良くないのかもしれない。それにしてもルビーレジェンドはどうしてしまったのだろうか。前走あれだけ下手に乗られるとやる気を無くすのも分かる気がする。


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