HOME > 重賞展望 > 第20回フラワーC

第20回フラワーC(GIII)
2006年3月18日(Sat) 中山芝1,800M 3歳オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アイスドール 86 末脚強力。ここ2戦はコース採りの差で見直す手。
2 ハネダテンシ 84 位置取り後ろ過ぎ。前が止まってくれないと辛い。  
2 3 モナ 中央の芝重賞で遅れず付いていけるか疑問。  
4 プリティタヤス 86 良い脚使うが届かずばかり。勝ち負けは時の運。  
3 5 ルビーレジェンド 88 前走は消極策が全て。ただ即巻き返しは微妙。  
6 フサイチパンドラ 91 勝つ時は完勝。ここも前走の勢いを生かしたい。
4 7 ブルーメンブラット 86 行きっぷり上々。ゴール前の粘りあり芝でも注意。
8 オリオンオンサイト 85 中距離先行経験は魅力。番手抜け出しに期待。
5 9 ビューティーパール 91 逃げ経験豊富だが直後から突付かれると脆い。  
10 マツリダアーティス 81 中央2戦はいずれも後方侭。能力差は否めず。  
6 11 キストゥヘヴン 83 レース振り悪くない。相手強化でも前に行けるなら。  
12 タママリア 80 牝馬限定のダート戦を逃げ切っただけでは無理。  
7 13 アジアンティック 73 芝替わりで前に行けるか疑問。付いて回るだけ。  
14 エンジェルローブ 78 平凡時計で逃げ切っただけ。キャリア浅く用無し。  
8 15 ダイワオンディーヌ 88 ダートでの勝ち時計遅過ぎ。芝で強気になれない。  
16 ブローオブサンダー 80 この距離で圧勝あるがここで上手くいくとは思えず。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 キーワードは複数勝と前残り・両方満たす馬の名はフサイチパンドラ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【出走馬と上位入線馬の既勝利数(過去10年)】
年度 1勝のみ 2勝以上 1着馬 2着馬 3着馬
'96年 11 4 2勝 3勝 1勝
'97年 8 7 3勝 2勝 2勝
'98年 9 3 3勝 2勝 1勝
'99年 13 3 2勝 3勝 1勝
'00年 10 3 1勝 1勝 2勝
'01年 13 3 2勝 1勝 1勝
'02年 14 1 2勝 1勝 1勝
'03年 13 3 2勝 1勝 2勝
'04年 10 5 2勝 2勝 1勝
'05年 10 4 2勝 2勝 1勝

 フラワーCは馬連3桁配当が5回、2,000円までの決着が8回と3歳牝馬限定戦の割には順当に決している。このレースまでに2勝以上を挙げていた馬は【9・6・3・18】(41.7%)となり、新馬・未勝利の他に上位クラスで勝っていることが何より重要となる。今年はアイスドール、フサイチパンドラ、ダイワオンディーヌの3頭が該当する。


【1勝で連対した馬一覧(過去10年)】
年度 馬名 前走成績 上位クラス実績 フラワーC成績
'00年 マルターズスパーブ 未勝利1着 赤松賞(500万)3着 1着(9人気)
オリーブクラウン 北九州3歳S(OP)4着 フリージア賞(500万)4着 2着(6人気)
'01年 オイワケヒカリ 水仙賞(500万)4着 水仙賞(500万)4着 2着(3人気)
'02年 マイネヴィータ クイーンC(GIII)7着 札幌2歳S(GIII)2着 2着(2人気)
'03年 トーセンリリー 全日本2歳優駿(G1)10着 阪神JF(GI)13着 2着(7人気)

【1勝で連対した馬の状況コメント(過去10年)】
年度 馬名 コメント
'00年 マルターズスパーブ 2番手追走から4角先頭、そのまま押し切る。
オリーブクラウン 4角まで先頭、勝ち馬に交わされるも粘り通す。
'01年 オイワケヒカリ 3角より捲り、4角3番手。
'02年 マイネヴィータ 向こう正面半ばまで先頭、勝ち馬に交わされるも粘り通す。
'03年 トーセンリリー 道中2番手、3角先頭。ゴール寸前で勝ち馬に交わされる。

 穴を狙うなら1勝馬から見出すことになるが、その際の選定要件としては(1)新馬・未勝利以外に出走経験がある、(2)逃げかそれに近い戦法が採れるの2点を満たしていることが望ましい。近年は後者が顕著で、ここで逃げかそれに近い戦法で連対した4頭はいずれも過去に逃げ切り勝ちがあった。今年はブルーメンブラット、オリオンオンサイト、ビューティーパールの3頭が該当する。


 前走でハナを切っていた馬が4頭いるが、うち2頭はデビュー戦。ここはビューティーパールがテンから飛ばして先頭へ。ブルーメンブラットが無理せず2番手。フサイチパンドラ、ルビーレジェンド、オリオンオンサイトらがこの直後をマーク。後方待機はアイスドール、ハネダテンシ、プリティタヤス、ブローオブサンダー。コーナーを4つ回る中距離戦だけにハイペースは考えにくく、仮にビューティーパールとブルーメンブラットが喧嘩したとしてもそれは序盤だけで、1,000M通過59秒を割ることはないだろう。明確な逃げ馬が引っ張って隊列は縦長。淀みない平均ペースで後ろ過ぎても届かない。

 前走で先行して快勝したフサイチパンドラを軸に、後続に対してリードを奪える逃げが打てる速力が魅力のブルーメンブラット、赤松賞の差し切りと阪神ジュベナイルフィリーズの追い上げが顕著だったアイスドール、過去2戦共にコーナーを4つ回るコースで先行して結果を残しているオリオンオンサイトの3頭へ流す。

◎フサイチパンドラ
○ブルーメンブラット
▲アイスドール
△オリオンオンサイト


■馬券構築

 フサイチパンドラから馬複流し。

[馬複] フサイチパンドラ−ブルーメンブラット 40%
[馬複] フサイチパンドラ−アイスドール 30%
[馬複] フサイチパンドラ−オリオンオンサイト 30%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.