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第56回ダイヤモンドS(GIII) 2006年2月12日(Sun) 東京芝3,400M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定] |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 4 | 7 | マッキーマックス | 牡6 | 54.0kg | 藤田伸二 | 3.30.3 | (レコード) | 488kg(-10) | 3 | |
2 | ○ | 3 | 4 | メジロトンキニーズ | 牝4 | 50.0kg | 吉田豊 | 3.30.7 | 2 1/2 | 498kg(0) | 7 |
3 | 8 | 15 | トウカイトリック | 牡4 | 54.0kg | 芹沢純一 | 3.30.8 | クビ | 430kg(-4) | 9 | |
4 | ▲ | 7 | 13 | ハイフレンドトライ | 牡6 | 53.0kg | 小林淳一 | 3.31.5 | 4 | 484kg(0) | 8 |
5 | △ | 7 | 12 | ファストタテヤマ | 牡7 | 57.5kg | 勝浦正樹 | 3.31.6 | 1/2 | 470kg(-2) | 6 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.8 - 11.7 - 12.4 - 12.5 - 12.2 - 12.6 - 12.0 - 12.7 - 12.7 - 12.1 - 12.5 - 12.7 - 12.4 - 12.4 - 11.7 - 12.3 - 12.6 上がり 4F 49.0 - 3F 36.6 1コーナー 6(3,9)(8,5)11-(15,13)7,10,4(12,14)2-1 2コーナー 6,9(3,8,5)11-(15,13)7-4(12,10)-(2,14)-1 3コーナー(2周目) (6,*9)(3,8,5)11(15,7,13)-(4,12)=2-14-(1,10) 4コーナー(2周目) (*3,9,11)(7,8,5,12)13,4-15-(2,6)-1,14=10 |
■レース回顧 長丁場で目覚めた底力・直線鋭伸マッキーマックス! |
■レース解説 シェイクマイハートがハナを奪う。オペラシチー、フサイチアウステルがこの直後につける。ルーベンスメモリーも前に行く。ハイアーゲームは中団内を進む。中団以降はハイフレンドトライ、マッキーマックスなどが追走。1周目スタンドを通過、向こう正面に入ると後続が次第にバラけ始める。3コーナーを通過し、オペラシチーがシェイクマイハートを交わして先頭に替わる。直後も俄かに忙しくなり、ルーベンスメモリー、フサイチアウステル、ハイアーゲームなどが一斉に動き出す。オペラシチー、フサイチアウステル、ハイアーゲームが横並びで直線に向く。ハイアーゲームがすかさず先頭に踊り出るも、最内からマッキーマックス、大外からメジロトンキニーズが脚を伸ばしてくる。ハイアーゲームは俄かに失速、マッキーマックスがリードを広げていく。後方からトウカイトリックも追い込んでくるがそのままなだれ込んで完勝。 ■レース回顧 ハズレ。牧原騎手結婚で「マッキー」マックス?んなワケないよな…。(-_-) マッキーマックスは道中中団で脚を溜め、直線でそれを解き放つという正攻法で完勝。2周目4コーナーで不意に下がってきたシェイクマイハートに突っ掛かって落馬しそうになりながらも何とか持ち堪え、最内から落ち着いて抜け出してきた。父ダンスインザダーク×母父ディクタスの血統背景ならこの位は走って当然だったということか。 メジロトンキニーズもマッキーマックスと同じような位置で脚を溜め、あくまで直線に賭けるスタンスが見て取れた。勝負どころで前の馬が激しくやりあったことも奏功し、大外を回しても十分間に合った。距離適性の無い実績馬が人気を集めて凡走し、実績皆無でも軽量で末脚切れる伏兵が穴を開けるという構図は例年通り。メジロトンキニーズもまた父ダンスインザダークだった。 トウカイトリックは意外にも後方待機策を採ってきた。同馬もマッキーマックスと同じくシェイクマイハート後退のあおりを受けて已む無く大外へ持ち出すロスがありながら、前がバテバテになったところを一頭、また一頭と抜いてきた。その間鞭連打で伸びてきており、前走に引き続き渋太いのがよく分かった。 ハイアーゲームは無難なスタートから中団につけ、早い段階で前を捕捉出来ていた。直線であっさり先頭に踊り出たのをみて内心しめしめと思ったが、そこでピタリと脚が止まってしまった。昨年の回顧で触れた通り、距離が長かったとしか言えない。「中山芝2,200M以下を経由した馬が不振」というデータからしてもここで買える馬ではなかった。 フサイチアウステル、オペラシチーは半ば自滅。シェイクマイハートの失速で自らが先頭に立たされた時には既に手応えはなく、坂に差し掛かった辺りで完全に失速。フサイチアウステルは菊花賞での止まり方からしてもこの距離が長いのは明白。オペラシチーも冬場のマラソンレースで勝ち負けするほどタフではなかった。 マッキーマックスと同じ万葉Sをステップにしたファストタテヤマ、ハイフレンドトライは共に掲示板を確保。ハイフレンドトライは勝負どころで追い鞭が入りながらも堅実に追い上げてきた。いや、追い上げたというよりは周りがバテた馬ばかりで相対的に浮上したといったほうが正しいのかもしれない。ファストタテヤマにも同じことが言えるが、同馬についてはメジロトンキニーズに並ぶ間もなく交わされた辺りからしてハンデ差が出たようだ。 |