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第53回日経新春杯(GII)
2006年1月15日(Sun) 京都芝2,400M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   4 4 アドマイヤフジ 牡4 55.0kg 福永祐一 2.26.3 536kg(+12) 2
2   8 11 スウィフトカレント 牡5 54.0kg 岩田康成 2.26.3 アタマ 484kg(-6) 6
3 5 5 インティライミ 牡4 56.5kg 佐藤哲三 2.26.4 クビ 482kg(+12) 1
4 1 1 マーブルチーフ 牡6 55.0kg 熊沢重文 2.26.7 1 3/4 506kg(+6) 7
5   6 8 ストラタジェム 牡5 54.0kg 赤木高太郎 2.26.9 1 1/4 458kg(-2) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.6 - 10.9 - 11.3 - 12.7 - 12.4 - 12.5 - 12.7 - 12.7 - 12.2 - 11.7 - 12.0 - 12.6
上がり 4F 48.5 - 3F 36.3
1コーナー 3(1,6)(5,12)(4,8,9)7,2,11,10
2コーナー 3,6,1,12,5,9(4,8)7,2,11-10
3コーナー 3,6,1,12,9(5,8)(4,7)-(2,11)10
4コーナー 3(1,6)-5,12(4,8)9(2,11,7)10

■レース回顧 前残り馬場もなんのその・相乗効果で突き抜けたアドマイヤフジ!
■レース解説

 トウカイトリックが押して先頭を窺うが、キョウワスプレンダが馬なりのままハナに立つ。トウカイトリックはマーブルチーフと並んで2番手を進む。インティライミは内の5番手を追走。アドマイヤフジは馬群中団の内を進む。エルノヴァは後方3番手、スウィフトカレントが外に続く。前の3頭の順列は変わらず、インティライミが最内から徐々に接近。直線に向き、キョウワスプレンダが俄かに後続を突き放す。マーブルチーフ、トウカイトリックは失速気味。この間にインティライミが勢い良く進出、キョウワスプレンダとマーブルチーフの間から敢然と抜け出して先頭に躍り出る。しかし外からアドマイヤフジとスウィフトカレントが競り合いながら急追。ゴール間際でインティライミを交わし、併走状態のままゴール。


■レース回顧

 ハズレ。この距離だと瞬発力勝負になっても文句は言えんわな。(-_-)

 9R紅梅Sで11番人気のサウスティーダが逃げ粘って波乱の一翼を担っていたように、この日も相変わらず前残り傾向が持続していた。長距離でも前に行った馬が残るだろうとみてインティライミを軸指名。インティライミが颯爽と先頭に立ったのをみて「やっぱりな…」と思っていると、俄かに後ろの2頭が気になった。まさか、これ差しちゃうのか?

 アドマイヤフジはズブい馬で、今回も4コーナーの下りで置かれかけていた。馬場の内側でもがきつつ進出の機会を窺っていると、丁度良いタイミングでスウィフトカレントが並んできた。すかさずこれに併せ、互いに競り合いつつ一気に加速。スウィフトカレントは古都Sでも下した相手で、競り合いつつも相手に主導権を奪われることは一度も無かった。

 インティライミは結果として早仕掛けが裏目に出た。ただマーブルチーフやキョウワスプレンダを交わす際に使った一瞬の脚はなかなか見応えがあった。半年を超える休み明け、勝ち馬より1.5kg背負ってアタマ+クビ差なら迷わず合格点をつけたい。佐々木晶師は早々と次走阪神大賞典を明言。終い重点の調整で立て直してもらいたい。

 エルノヴァは3コーナーを過ぎたところで追っ付けていた。武豊騎手は最内から抜けてくるレースを目論んでいたようだが、後ろから数えたほうが早い位置でこの手応えでは無理。重賞未勝利で実質トップハンデというのも見込まれ過ぎたか。

 マーブルチーフはキョウワスプレンダに突き放された際についていけなかった。今回はラストにかけて地味に盛り返していた点を評価しておきたい。常に人気薄なので狙い時が難しいが、まだ引退までに一発やらかすだけの能力は秘めている。

 トウカイトリックはスタートから積極的に仕掛けたツケが4コーナーで出てしまい、焦った鞍上が鞭を連発。人馬共に失意のままレースが終わってしまった。ただあれだけ無茶な競馬をして0秒6差というのは結構頑張ったほうなのかもしれない。


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