HOME > 重賞回顧 > 第57回阪神ジュベナイルフィリーズ
第57回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI) 2005年12月4日(Sun) 阪神芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 6 | 12 | テイエムプリキュア | 牝2 | 54.0kg | 熊沢重文 | 1.37.3 | − | 478kg(-2) | 8 | |
2 | 3 | 5 | シークレットコード | 牝2 | 54.0kg | 藤田伸二 | 1.37.5 | 1 1/2 | 480kg(-18) | 9 | |
3 | ○ | 8 | 16 | フサイチパンドラ | 牝2 | 54.0kg | 角田晃一 | 1.37.6 | 1/2 | 486kg(-8) | 2 |
4 | 2 | 4 | エイシンアモーレ | 牝2 | 54.0kg | 福永祐一 | 1.37.6 | クビ | 454kg(+4) | 4 | |
5 | 5 | 9 | アサヒライジング | 牝2 | 54.0kg | 小林淳一 | 1.37.8 | 1 1/2 | 514kg(+8) | 6 |
■各種レース指標 (天候:雨、馬場:良) |
ハロンタイム 12.5 - 11.2 - 11.8 - 12.6 - 12.5 - 12.0 - 11.9 - 12.8 上がり 4F 49.2 - 3F 36.7 2コーナー 9(2,10)(1,7,8)11(4,5,12,13)(3,15)(6,16)14(17,18) 3コーナー 9(2,10)8,7(1,4)5(3,11)12(6,15,13)16,14(17,18) 4コーナー 9,10,8(2,7,4)(1,5)(3,12,11)(13,16)(6,15)(14,18)17 |
■レース回顧 3連勝で決めた2歳女王の座・渋太さ一番テイエムプリキュア! |
■レース解説 キーレターが飛ばして先手を窺うも、アサヒライジングが外から楽にハナを奪う。サチノスイーティーがキーレターに並びかけて2番手を進む。シークレットコード、エイシンアモーレは好位から押し上げる形で追走。テイエムプリキュアはその直後を進む。フサイチパンドラは後方外、アルーリングボイスはその内で待機。最後方はアイスドールとベストストーリー。3コーナーを過ぎたところでフサイチパンドラが徐々に動き出す。アサヒライジングが単独先頭のまま直線に向く。混戦の2番手争いからエイシンアモーレ、シークレットコードが抜けて前を追う。大外からフサイチパンドラも迫る。その間からテイエムプリキュアが急追、各馬を並ぶ間もなく差し切る。 ■レース回顧 ハズレ。やったー!荒れてくれたから外れても目立たない!\(^o^)/わーい ファンタジーSのレース振りをみれば、ここでユタカが後ろから行くのは目に見えていた。それでも軸にしたのは、外したら外したで大外一気をやられそうな気がしたため。で、結局溜め殺し。ハズレスパイラルにどっぷり漬かって抜けられません。ただ今回はアルーリングボイスを無印にしていても、テイエムプリキュアとシークレットコードに印は回せなかったと思う。 テイエムプリキュアは道中から俄かに手が動き、4コーナーを回るところで早くも鞭が飛ぶなど苦しい競馬だったが、直線で脅威の二枚腰を披露。ひたすら押しまくってぐんぐん加速、ゴール前の混戦をあっさり捉えて突き放した。直前の降雨で適度に時計が掛かったのも時計実績に疎い同馬にとっては好都合だったのかもしれない。 熊沢騎手は「あっと驚くダイユウサク」以来14年振りのGI制覇。五十嵐忠男調教師はGIどころか重賞初勝利。父パラダイスクリークのこれまでの活躍産駒はカネツフルーヴ(帝王賞、川崎記念ほか)、アサカディフィート(中山金杯)など少数。2戦2勝でも人気が無かったのは存在が地味過ぎたことに他ならない。荒れるレースの買い方は何も前走敗退馬や休み明けの馬を狙うだけではなかった。 シークレットコードは4コーナー付近から息の長い脚を使って大健闘の2着。関西馬なのに関東圏の新馬戦を使ったということで低レベルと高を括っていた。新馬戦を詳しく見ていなかったので、この好走はまさに寝耳に水。よく分からない。 フサイチパンドラは外に膨らみながらの進出。4コーナー先頭から楽々押し切った前走とは違い、全力で追われたことに対して馬が戸惑っていたようだった。ただ後手確実の8枠スタートから終始外を通っての3着は上出来。サンデーサイレンスらしさを出すのはやはり来春のクラシックか。 エイシンアモーレは手応え・反応共に申し分無し。脚色が一杯になってからも差し返そうとしており、久々を考慮してもよく動いた。前走から試みた差す競馬も身に付いている。距離は心持ち短いほうが良さそうだ。 アルーリングボイスは後方から3番手の位置で何がしたかったのかサッパリ分からない。勝負どころでは外からアイスドールに蓋をされて動けず、直線に向いたところで最後方。「溜め殺し常習犯」を信じるほうがバカなのかもしれないが、少なくとも実績と勢いを信頼して買った正直者をガッカリさせるような騎乗は慎んでもらいたい。負けるにしても惜しくも何ともないというのは空しい。 |