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第25回ジャパンカップ(GI)
2005年11月27日(Sun) 東京芝2,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 14 アルカセット 牡5 57.0kg L.デットーリ 2.22.1 (レコード) 496kg(計不) 3
2 8 16 ハーツクライ 牡4 57.0kg C.ルメール 2.22.1 ハナ 496kg(+6) 2
3 4 8 ゼンノロブロイ 牡5 57.0kg K.デザーモ 2.22.4 1 3/4 508kg(+8) 1
4   3 5 リンカーン 牡5 57.0kg 武豊 2.22.4 ハナ 472kg(-2) 9
5   3 6 ウィジャボード 牝4 55.0kg K.ファロン 2.22.6 クビ 456kg(計不) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 10.7 - 11.5 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.4
上がり 4F 48.1 - 3F 36.3
1コーナー 2,9-18(4,11)15,5,10(3,6,12)8,14,13,7,16-17,1
2コーナー 2,9-18,11,4,15,5(3,10)(6,12)14(7,8)13,16-17-1
3コーナー 2-9-18,11(4,15)(6,10)(5,14)(3,12)(7,8)(16,13)-17-1
4コーナー 2-9-11(18,6)(4,15,10)(5,14)(3,12)(16,7,8)13,17-1

■レース回顧 極限超えたレコード決着・接戦制し新たな伝説築いたアルカセット!
■レース解説

 タップダンスシチーがダッシュを利かせてハナを奪う。単独2番手にストーミーカフェがつける。そこから少し離れてビッグゴールド、アドマイヤジャパン、コスモバルクが好位を形成。リンカーン、ヘヴンリーロマンスは中団待機。ウィジャボード、バゴ、アルカセットらを挟んでゼンノロブロイは中団の後ろを進む。ハーツクライは後ろから3番手につける。前2頭がリードを保ったまま直線に向く。タップダンスシチーが単独先頭も既に一杯。2番手以降からはウィジャボード、アルカセット、ゼンノロブロイが進出。アルカセットが頭一つ抜け出したところへ最内からハーツクライが強襲、この2頭が鼻面を併せてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。ゼンノロブロイが止まったのは私が馬連総流しをかけたからです。(´・ω・`)ショボーン

 アルカセットはウィジャボードが先に仕掛けるのを見届けてから進出。ウィジャボードを力で退け、外から迫ってきたゼンノロブロイにも抜かせなかった。俄かに迫ってきたハーツクライにはギリギリまで追い詰められたが、見事にハナ差凌ぎ切った。フランスの軟らかい馬場を主戦場にしてきた馬がここで持ち時計を10秒ほど縮めてくるのだから驚き。アルカセットの父はキングカメハメハでもお馴染みのKingmambo。「馬場適性」は持ち時計から判断するのではなく、血統から推し量ると良さそうである。

 ハーツクライは馬群を掻き分け、リンカーンとウィジャボードの間を縫って一気に抜け出してきた。前が激しくやり合っただけにこの差し込み効果てきめん。アルカセットに際どく詰め寄りながら、またもや寸前のところで大魚を逃した。やはりキツイ展開のほうが力が出せるようだ。

 ハーツクライの他、リンカーンやサンライズペガサスも天皇賞秋から立ち直る好走をみせた。ただいずれもこの時計の中での全力追いで、次走の反動が心配される。その点アドマイヤジャパンは安心。叩き合いに加わりつつ、無理と判断してからは完全に流していた。

 タップダンスシチーは内枠スタートを生かして積極的に仕掛け、後続の出鼻を挫いて単騎確定。ペースを乱されることなく緻密なラップを刻み続け、結果としてレコード決着を誘発。天皇賞秋の優柔不断な走りから一転、今回はタップダンスシチーの意地を見た。まだこれだけ走れるのなら、有馬記念でもう一度期待できるかもしれない。

 ゼンノロブロイは位置取りが後ろ過ぎ。4コーナーで普通に外を回していたのをみて、本当に勝つ気でいたのかが疑わしく思えた。大外から確かな伸びを示したものの、結局肝心なところで一杯。これでもデザーモ騎手は「思い通りのレースが出来た」と振り返っている。ゼンノロブロイから馬連総流しをかけた者としては期待を大きく裏切られたような気がするのですが…。

 バゴは中団から前に行けず。レース中に負傷したとのことだが、どうもいい訳臭い。ヘヴンリーロマンスは初の2,400M出走がいきなりレコード決着という不運。追い縋るだけの7着はむしろ上出来か。ただ同馬も全力追いに近く、夏から使い続けているだけに余力は残ってなさそうだ。


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