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第30回エリザベス女王杯(GI)
2005年11月13日(Sun) 京都芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (牝)(国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   4 8 スイープトウショウ 牝4 56.0kg 池添謙一 2.12.5 464kg(0) 2
2   1 1 オースミハルカ 牝5 56.0kg 川島信二 2.12.6 1/2 476kg(+6) 5
3 2 3 アドマイヤグルーヴ 牝5 56.0kg 上村洋行 2.13.0 2 1/2 470kg(+4) 4
4   7 14 ヤマニンシュクル 牝4 56.0kg 四位洋文 2.13.1 3/4 488kg(+16) 8
5 6 11 エアメサイア 牝3 54.0kg 武豊 2.13.2 クビ 464kg(-4) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.9 - 11.9 - 12.4 - 12.5 - 12.5 - 13.3 - 12.0 - 11.5 - 11.1 - 12.1
上がり 4F 46.7 - 3F 34.7
1コーナー 1=4,15(2,5)(3,17)(7,18)(8,6,14,16)(11,13,9)(12,10)
2コーナー 1=4(2,15)(5,17)(3,7,18)(8,6,14,16)(11,13,9)(12,10)
3コーナー 1-16=(4,15)17(2,5)18,3(8,14)(7,13)6,9,11(12,10)
4コーナー 1-16,15(4,5,17)(2,3,18)(8,7,14)13(6,9)11(12,10)

■レース回顧 大逃げ射止めた究極の末脚・名実共に女王に君臨スイープトウショウ!
■レース解説

 オースミハルカが先手を取る。ショウナンパントル、ウイングレットも前に行く。1コーナーを回ったところでオースミハルカが大逃げの体勢。アドマイヤグルーヴは馬群中団の内、スイープトウショウが直後に続く。マイネサマンサが引っ掛かって単独2番手まで押し上げていく。エアメサイアは後方待機。ヤマニンアラバスタは最後方を進む。4コーナーでマイネサマンサが後続に捕まるも、先頭を行くオースミハルカは依然としてセーフティーリードのまま。オースミハルカが直線に向くと同時にラストスパートをかけて独走体勢を築く。2番手集団からはアドマイヤグルーヴが頭一つ抜け出るも、その外からスイープトウショウが急追、オースミハルカとの差を瞬く間に詰めて抜き去る。


■レース回顧

 ハズレ。もしもし武よ武さんよ、アンタは何がしたいのさ〜。orz

 オースミハルカは1コーナーを回るところで早くも大逃げの体勢。人気上位が軒並み後方待機ということもあり、この作戦は効果覿面。とりあえずエアメサイアとヤマニンアラバスタの封印には成功。スイープトウショウも4コーナーを回り終えた時点では馬群の真っ只中におり、オースミハルカの術中に嵌りかけていた。

 ラチ沿いに進路を変えてゴールを目指すオースミハルカ。その差は最大10馬身近くまで開いただろうか。これはもう逃げ切りなったか、というところでスイープトウショウの末脚が炸裂した。菊花賞でアドマイヤジャパンの粘り込みを封じたディープインパクトのような、どこまでも伸びる脚。数秒後にはスイープトウショウが前に出ていた。

 スイープトウショウは以前より位置取りに融通が利くようになってきている。今回は前で引っ張る馬がいてくれたこともあり、中団から無理なく追われての快勝だった。天皇賞秋のようなあからさまなスローでは依然不安が残るものの、それ以外なら決め手一つで突き抜けるところを存分に見せ付けてくれた。なお、今回はいつものわがままな仕草はみられなかった。

 エアメサイアはスタートしてからすぐのところで馬群の真っ只中に突っ込んで身動きが取れず、そのまま後方へ押し遣られていた。ヤマニンアラバスタも同じところで前が詰まって後退。それぞれ後ろから数えたほうが早い位置で、手綱を緩めての追走。特にエアメサイアは直線に向くまで全く動かず。一体何がしたかったのだろうか。無理と割り切っていたなら、それはそれでプロフェッショナルだと思うが。

 同世代限定の牝馬としか戦ったことのないエアメサイアが1番人気で、宝塚記念勝ちのスイープトウショウが2番人気。エアメサイアが仮に天皇賞秋に出たとして、果たして5着以内に入れただろうか。この状況は3年前の有馬記念と似ている。ファインモーションが仮に天皇賞秋に出たとして、果たしてシンボリクリスエスに勝てただろうか。ちなみに私がどちらを軸にしたかはもうお分かりですよね。

 アドマイヤグルーヴはスイープトウショウより前につけていた。直線ではスイープトウショウより先に抜け出しながら、その後の決め手の違いに沈黙。道中は幾分持って行かれ気味で、折り合いに専念し過ぎた感じがする。ただ上村騎手は前走から手綱を取ったばかりで、こればかりは責められない。

 ライラプスはオースミハルカの大逃げで一団となった中での追い上げで、期待したような内差しは出来ず終い。ローズS・秋華賞で遠く及ばなかったエアメサイアに対しては今回1馬身半差まで詰め寄ったが、エアメサイアは先述の通り乗り方に問題があり、一概に比較は出来ない。

 マイネサマンサは流れが落ち着いたところで完全に引っ掛かって終了。コーナー2つの府中牝馬Sでも引っ掛かる位で、ここで狙いに挙げるのは無謀だった。当初の見解通り、短い距離で再度見直したい。阪神牝馬Sを使うなら相手次第で軸も有り得る。


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