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第30回エリザベス女王杯(GI)
2005年11月13日(Sun) 京都芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (牝)(国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 オースミハルカ 89 ハナ奪ってしまうと脆い。昨年の再現は微妙か。  
2 ライラプス 80 内から抜け出す脚がある。最短距離走れば脅威。
2 3 アドマイヤグルーヴ 90 牝馬相手なら見限れない。乗り方一つで逆転可能。
4 ショウナンパントル 79 年明け後は手薄な相手にも惜敗。入着が精一杯。  
3 5 オースミコスモ 85 一向に上向く気配無し。ここ距離も長く敗色濃厚。  
6 メモリーキアヌ 83 大敗続き。京都外回りではどう乗ってもきつい。  
4 7 マイティーカラー 84 現状は前走が天井。ここ更に相手強く出番無し。  
8 スイープトウショウ 95 ハイペース限定の実力馬。ここも展開恵まれず。  
5 9 クロユリジョウ 76 前走の反応抜群。格上挑戦だが勢い生かせるか。  
10 ブライアンズレター 84 昨年16着。場数を踏むも通用するレベルにはない。  
6 11 エアメサイア 87 この秋2戦で完成の域へ。確実に差す脚脅威。
12 ヤマニンアラバスタ 90 3連勝は全て左回り。京都では人馬共に不安先行。  
7 13 サミットヴィル 硬い馬場に対する適性疑問。相手なりのタイプか。  
14 ヤマニンシュクル 丸1年振りが問題。素質認めても見送りが妥当。  
15 ウイングレット 86 久々かつ距離延長。ラストまで息持つかが疑問。  
8 16 マイネサマンサ 86 前走掛かり気味。距離不安もなだめる鞍上心強い。
17 レクレドール 85 前走が素っ気無さ過ぎ。ここで積極策期待は酷。  
18 ベストアルバム 80 差脚堅実だがこの中に入ると実績不足は否めず。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 鞍上と共に世代交代告げてみせる・完熟SS娘エアメサイアの野望
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【前年連対馬の翌年以降成績】
馬名 1回目出走 2回目出走
ダンスパートナー '96年1着(1人気) '97年2着(1人気)
メジロドーベル '98年1着(2人気) '99年1着(2人気)
ランフォザドリーム '98年2着(5人気) '99年18着(13人気)
フサイチエアデール '99年2着(7人気) '00年2着(1人気)
ローズバド '01年2着(2人気) '02年8着(3人気)
ダイヤモンドビコー '02年2着(2人気) '03年6着(5人気)
アドマイヤグルーヴ '03年1着(2人気) '04年1着(2人気)
スティルインラブ '03年2着(1人気) '04年9着(3人気)
※ローズバドは'03年にも出走、3人気で5着。

 エリザベス女王杯において前年の連対馬が翌年以降再度出走してきた場合について調べてみると、(1)前年の覇者が再度出走してきた場合はその全てが連に絡んでいる、(2)前年2着だった馬はフサイチエアデールを除いて掲示板を外している、という2つの傾向が見出せる。府中牝馬Sすら取りこぼしたオースミハルカは今年は要らないだろう。アドマイヤグルーヴは天皇賞秋3着+武豊だった昨年に比べると信頼性が落ちるが、人気を落としているので抑える分には問題ない。


【同年の府中牝馬S勝ち馬の成績】
年度 馬名 エリザベス女王杯成績
'96年 サクラキャンドル (出走せず)
'97年 クロカミ (出走せず)
'98年 メジロドーベル 1着(2人気)
'99年 エリモエクセル 13着(3人気)
'00年 トゥザヴィクトリー 4着(2人気)
'01年 マルカキャンディ 9着(7人気)
'02年 ダイヤモンドビコー 2着(2人気)
'03年 レディパステル 4着(4人気)
'04年 オースミハルカ 2着(5人気)

 同年の府中牝馬S勝ち馬は延べ7頭が出走して【1・2・0・4】(42.9%)。府中牝馬Sとここを連勝した馬は'98年メジロドーベルのみ。同馬は前年の秋華賞を制している。ちなみに古馬開放後9年の連対馬18頭はその全てが京都芝における連対経験を有していた。前年の秋華賞5着、エリザベス女王杯11着のヤマニンアラバスタは危険な人気馬である可能性が高い。


【同年の秋華賞勝ち馬の成績】
年度 馬名 エリザベス女王杯成績
'99年 ブゼンキャンドル 14着(8人気)
'01年 テイエムオーシャン 5着(1人気)
'02年 ファインモーション 1着(1人気)
'03年 スティルインラブ 2着(1人気)
'04年 スイープトウショウ 5着(1人気)

 秋華賞勝ちをステップにした馬は延べ5頭が出走して【1・1・0・3】(40.0%)。'01年から4年連続1番人気に支持されているが、これに応えて勝ったのは'02年ファインモーションのみ。今年のエアメサイアはファインモーションと同じくローズS・秋華賞と連勝している。


 軸はエアメサイア。秋華賞は前年のスイープトウショウを上回る時計で勝利。最後方決め打ちといった乗り難しさはなく、初の古馬相手でも流れが緩くなりそうで厳しさを感じることはないだろう。京都外回りコースでこれまで以上に差脚が生かせそうだ。

 相手筆頭アドマイヤグルーヴの前走は叩き台と割り切って度外視。エアメサイアとの差は順調度と鞍上。単穴マイネサマンサは今回オースミハルカを前に置く2番手集団の一角を想定。去年のオースミハルカを演じるのはマイネサマンサを置いて他はない。連下ライラプスは最内を突いた場合に食い込みが考えられる。決め手はエアメサイアより劣るが優秀な部類に入る。

◎エアメサイア
○アドマイヤグルーヴ
▲マイネサマンサ
△ライラプス


■馬券構築

 エアメサイアから馬複流し。

[馬複] エアメサイア−アドマイヤグルーヴ 50%
[馬複] エアメサイア−マイネサマンサ 30%
[馬複] エアメサイア−ライラプス 20%


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