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第41回福島記念(GIII)
2005年11月13日(Sun) 福島芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 5 グラスボンバー 牡5 57.0kg 勝浦正樹 2.01.2 486kg(+8) 3
2   2 3 トウカイトリック 牡3 53.0kg 芹沢純一 2.01.4 1 1/2 432kg(+2) 7
3   6 12 ワンモアチャッター 牡5 57.0kg 柴山雄一 2.01.8 2 1/2 454kg(+4) 1
4 1 1 マイネソーサリス 牝4 51.0kg 和田竜二 2.01.8 ハナ 468kg(0) 8
5   8 15 カナハラドラゴン 牡7 56.0kg 石橋脩 2.01.9 クビ 472kg(-8) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.0 - 11.3 - 12.2 - 12.7 - 12.8 - 12.5 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 12.5
上がり 4F 47.7 - 3F 35.8
1コーナー 9-10-(3,13)(4,6,16)(5,12,8)(2,1,11,15)(14,7)
2コーナー 9-10(3,4)13(5,16)(12,6)(2,11,8)(14,1,15)7
3コーナー (*9,10)(3,2,5,4,13,7)(14,12,6,16)(11,8,15)1
4コーナー (3,*5,10)(2,9)(14,12,4,13)(1,11,8)(6,15)16,7

■レース回顧 惜敗転じて楽勝と化す・集団から力で抜けたグラスボンバー!
■レース解説

 メジロマントル、ブルートルネードが前に出る。セフティーエンペラ、オースミステイヤー辺りもこれに続く。トウカイトリックは最内を通って押し上げていく。ラヴァリージェニオ、グラスボンバーも早めの位置取り。ワンモアチャッターは直後の馬群で折り合う。各馬一団。先頭を行くメジロマントルを巡って、トウカイトリックとブルートルネードがそれぞれ内外から並びかけていく。グラスボンバーもすかさずこれに迫っていく。ラヴァリージェニオ、オースミステイヤーは鞭が入って一杯。セフティーエンペラが大外を捲る。トウカイトリック、グラスボンバーらが内外離れて直線に向く。グラスボンバーが最内で粘るトウカイトリックを交わして先頭。ブルートルネードは一杯、内からマイネソーサリス、更にワンモアチャッターが追い上げるもグラスボンバーが悠々先着。


■レース回顧

 ハズレ。上位2頭の位置取りが冴えまくったレースでした。ヽ(´ー`)ノ

 メジロマントル主導で淡々と流れていたはずが、3コーナー手前で早くも一団。捕まると早いメジロマントルとしては最も恐れていた展開。レースはそこから俄かに動き出した。グラスボンバーはトウカイトリック、ブルートルネードのすぐ後ろで一緒になって進出。いかにして馬群の中から抜け出してくるかという不安は一掃、先に抜け出して自慢の末脚を爆発させた。これでは他の馬は追って来れない。

 このレースを振り返る上ではグラスボンバーはもとより、トウカイトリック抜きでも語れない。スタートから内ラチべったり。早めの仕掛けに付き合わされても、当初から最短距離を通っていた貯金は大きく、直線に向いてもなお手応えが残っていた。「レース前から内を回ることを決めていました」という芹沢騎手のコメントが力強い。芹沢騎手と言えば今は無きカブトヤマ記念の2ゲッター。「僕はここの重賞で2着が多いな…」って、やっぱり分かっていらっしゃる。

 ワンモアチャッターは他の馬と一緒に馬群の中からの追い出し。忙しく流れた3コーナー過ぎから外へ持ち出し、ひたすら前を追ったがグラスボンバーからは0秒6、トウカイトリックにも0秒4遅れた。これら2頭とは力差ではなく、位置取りの差が勝敗を分けた感がある。混戦の中での3着は評価して良い。

 マイネソーサリスも4コーナーで最内を意識して回った数少ない馬だった。ラストの勢いは大外から突っ込んできたカナハラドラゴンのほうが目立ったが、どちらが効率良いレースをしたかは着順が示す通り。これだけ微妙な面子が集まると、鞍上のローカル経験が微妙に影響してくる。

 ブルートルネードはいい感じでメジロマントルを捉えたかに思えたが、4コーナーで追い通しになっていたのが気になった。結局ガス欠を起こして後退。一団の競馬になったことに加え、勝負どころでグラスボンバーに併せられたのも不運だった。

 セフティーエンペラは外を回し過ぎ。当初から外を進んでいたことが結果として仇となった。本田騎手は関東圏での騎乗が殆ど無く、福島での騎乗経験も無いに等しい状況。冒頭・文中で述べたことと合わせて総括すると、ローカル競馬では鞍上の騎乗経験も予想判断材料に組み入れたいところ。勿論、これに拘りすぎるのもダメ。あくまで強弱をつける材料として使いたい。


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