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第10回KBS京都賞ファンタジーS(GIII)
2005年11月6日(Sun) 京都芝1,400M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 2 アルーリングボイス 牝2 54.0kg 武豊 1.21.4 446kg(+8) 1
2 3 4 ラッシュライフ 牝2 54.0kg 蛯名正義 1.21.5 クビ 494kg(+10) 4
3   3 5 ニシノタカラヅカ 牝2 54.0kg 四位洋文 1.21.8 2 444kg(-4) 10
4 7 12 ニシノフジムスメ 牝2 54.0kg 後藤浩輝 1.21.8 アタマ 466kg(-6) 3
5   2 3 コスモミール 牝2 54.0kg 木幡初広 1.21.9 1/2 444kg(0) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 10.9 - 11.7 - 11.7 - 11.5 - 11.2 - 12.3
上がり 4F 46.7 - 3F 35.0
3コーナー (*8,11)(4,13)5,12,3(6,15)-(2,10)(1,7,14)-9
4コーナー (*8,11)(4,5,13)12(3,6,15)(2,10)(7,14)(1,9)

■レース回顧 大外一気で新境地・充実の4連勝アルーリングボイス!
■レース解説

 ティーサーがハナを奪う。フォーナインミダス、ラッシュライフ、ニシノタカラヅカも前に行く。ニシノフジムスメ、セントルイスガールは中団前につける。アルーリングボイスは中団内を進むが一旦後ろに下がる。ブラックチーターは一頭離れて最後方待機。ティーサーが僅かに先頭、直後に4〜5頭が固まって直線に向く。ラッシュライフがティーサーを交わし単独先頭。後続を突き放してセーフティーリードを築くも、大外からアルーリングボイスが物凄い勢いで進出、ラッシュライフをも楽々捉えて交わす。


■レース回顧

 馬複◎−△(20%)的中。あれが届いちゃうんだからラッシュライフにとっては災難だな…。(^-^;)

 てっきり先行するものとばかり思っていたアルーリングボイスが行かず、内の狭いところに控えていた。まあ天才のすることなので黙って見ておくかと思っていると、そのまま徐々にポジションを落としていく。あれ?ひょっとしてヤバイのか?馬群に突っ込むのを嫌い、広いところを選んで追い出した時には既にラッシュライフが先頭に立っていた。

 ラッシュライフが完全に抜け出してゴールを目指す。出走馬中最重量の馬体重494kg。ファンタジーS・グラマー好走説(展望参照)恐るべし。ラッシュライフがこのまま力で押し切るんだろうなと思っていると、俄かにアルーリングボイスの末脚が唸り出した。内の集団に目もくれず、ひたすらラッシュライフとの差を詰めていく。これは凄い。着差はクビでも実質完勝だった。

 週半ばの傾向分析でも触れたが、このレースを追い込みで制した'98年プリモディーネ、'03年スイープトウショウはいずれも後にGIを勝っている。これら2頭と比較しても、アルーリングボイスの追い込みは一際目を見張る勢いだった。ただラスト1ハロンでラップが急激に落ちている点を考慮すると、見た目以上に前が止まっただけのことかもしれない。このまま追い込みが定着するのか、再度先行押し切りを図るのかは鞍上の匙加減一つ。

 ニシノタカラヅカは直線に向いてすぐに前が狭まるところがありながら懸命に挽回、同馬主のニシノフジムスメを抑えて3着。前脚の掻き込みが大きく、ダイナミックな走り方をする。サンデーサイレンス産駒ということで今後に向けて注目の一頭か。

 ニシノフジムスメは4コーナーを回るところでトモが後ろに流れて外へ膨らみ、その後若干フラフラしていた。ラッシュライフがあっさり抜け出し、それを追いかけるだけで終わった。いかにも休み明けといった内容で、次走以降はここを使ったことによる上積みが期待できそうだ。

 セントルイスガールは馬群の真っ只中で揉まれ、直線も前が広がらず後追いのままフィニッシュ。体が小さい分、頭を振ってバネを作って走っていた。最後の最後で俄然伸びており、こちらも次走以降変わってきそうな雰囲気。

 新馬戦圧勝で注目を集めたブラックチーターは浮き上がるようなスタートから流れに乗れず、早くも最後方待機。後半のペースアップにも対応できず、直線に向いても大外最後方。そのまま画面外へ消えてしまい評価不能。


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