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第66回菊花賞(GI) 2005年10月23日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 4 | 7 | ディープインパクト | 牡3 | 57.0kg | 武豊 | 3.04.6 | − | 444kg(-4) | 1 |
2 | 3 | 6 | アドマイヤジャパン | 牡3 | 57.0kg | 横山典弘 | 3.04.9 | 2 | 474kg(0) | 6 | |
3 | ○ | 2 | 4 | ローゼンクロイツ | 牡3 | 57.0kg | 安藤勝己 | 3.05.6 | 4 | 472kg(-2) | 3 |
4 | ▲ | 3 | 11 | シックスセンス | 牡3 | 57.0kg | 四位洋文 | 3.05.7 | 1/2 | 456kg(+6) | 2 |
5 | 7 | 14 | フサイチアウステル | 牡3 | 57.0kg | 藤田伸二 | 3.06.0 | 2 | 476kg(0) | 5 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 13.0 - 11.6 - 11.7 - 12.2 - 12.7 - 13.0 - 13.5 - 12.6 - 12.0 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 11.6 上がり 4F 47.8 - 3F 35.7 1コーナー 8,6=12,4,1,14,7,13(5,11)-(9,15)(3,10)-16,2 2コーナー 8-6=12-4(1,14)-7,13(5,11)(9,15)(3,10)16-2 3コーナー(2周目) 8-6=12,4(1,14)-7,5(11,13,15)10(9,3,16)-2 4コーナー(2周目) 8,6=(12,4)(1,14)7(5,11)(3,15)(16,13)(9,10)2 |
■レース回顧 史上6頭目の三冠馬誕生・皇帝に並んだ無敗の英雄ディープインパクト! | ||
■レース解説 シャドウゲイトがハナを奪う。2番手はアドマイヤジャパンとピサノパテック。ローゼンクロイツは中団より前、ディープインパクトは馬群の内に入れて追走。フサイチアウステルもすぐ側で併走、直後にシックスセンス、アドマイヤフジが追走。正面スタンドを通過したところで単騎先頭シャドウゲイト、2番手アドマイヤジャパンから3番手以降は10馬身程開く。ディープインパクトは丁度中団で待機。前2頭がリードを保ちながら坂を下り、そのまま直線に向く。シャドウゲイトが一杯になり後退、アドマイヤジャパンが単独先頭に替わる。3番手からはローゼンクロイツが早めに上がって前を追うが差が詰まらない。その間に外からディープインパクトが一気に加速、粘るアドマイヤジャパンとの差を一瞬で詰めて突き放す。 ■レース回顧 3連単紐抜けハズレ。ここでヨコテンの2ゲットか…。読みが浅かった。(-_-) 神戸新聞杯があの人出&盛り上がりなら、菊花賞はとんでもないことになりそうだなと思いつつ、歴史的瞬間を見届けに京都競馬場へ行ってきた。現地入りが1時半だったとはいえ、場内は既に大混雑。菊花賞の馬券はPATで購入済みだったが、やはり現物を手にしていたいということで単勝とお遊び3連単を購入。 先客によって占領されたパドックを早々に見限ってスタンドへ。これが功を奏したのか、残り100M地点付近で見晴らしのいいポジションを確保できた。オーロラビジョンに「単勝1.0倍」、「入場人員菊花賞レコード」が映し出されると大歓声が巻き起こる。スタート直前は興奮と緊張、この対極にある感情が交錯する一種異様な雰囲気だった。そして運命のゲートオープン。 …最後の直線。何かが先頭に立って独走に持ち込んだようだが、場内の実況が大歓声にかき消されてよく分からない。それよりもディープインパクトは?まだ後ろか?とにかく差せ!突き抜けろ!ディープインパクトが先頭に替わる瞬間の熱気は尋常ではなかった。かくしてディープインパクトは三冠を達成。この現場に居合わせたことを誇りに思う。 お遊び3連単もお情けで当たってくれた。これで気を良くしてすぐ帰ればいいものを、律儀に最終レースに手を出して負け。ただガラ空きのパドックでJRA最多出走記録に並んだハートランドヒリュを間近で見ることが出来たので良かった。但し最終レースを終えてから帰るツケは重く、ゲルマン人の大移動に直面して動けない。結局水無瀬行きのバスに乗るまでに1時間近くかかった。 ディープインパクトのスタートはこれまでで最良。これで行き脚がつき、直線に向くところで既に掛かり気味。ただこれは馬群の内に入れることで難なく解消していた。3コーナー下りの勝負どころで動かず、前との差が開いたままで直線に向いたのはディープインパクトの脚なら十分間に合うという鞍上の信念があったからに違いない。ディープインパクトは武豊騎手の渾身の右鞭連打に応え、今回も宙を飛んだ。 アドマイヤジャパンの2着は実にしたたかだった。ディープインパクトはともかく、他の人気どころが軒並み後方脚質で、前に行く馬が手薄ならそこが盲点になるはずだったが、ダービーと神戸新聞杯の凡走でその存在自体が盲点になっていた。今回の菊花賞は長距離戦での前残りをきっちり予測できたかどうか、そのセンスが問われたレースだったのではないだろうか。アドマイヤジャパンは次走以降また人気を集めるだろうが、各馬一斉の追い出しでは前2走のようにキツイと思う。 ローゼンクロイツは早め進出を見越した積極的な位置取りだったが、アドマイヤジャパンの展開利を埋めるまでには至らず。全力で追われると内外へ大きく蛇行していた。薔薇一族はここ一番で非力だ。ただゆったりした流れでシックスセンスへのリベンジには成功。一応の及第点はつけたい。 シックスセンスは完全な後追い。前につけたアドマイヤジャパンとローゼンクロイツは一杯になりながらも踏ん張っており、得意の漁夫の利には与れなかった。ダービーでも同じような競馬をしており、距離が長いのは良くなさそうだ。イメージは限りなくステイゴールドに近い。この後は香港を使うらしい。 アドマイヤフジは思っていた以上にズブい。ディープインパクトがスッと動いて行ったところで追い通しても動かず、鞭連打で後ろに置かれないようにするのが精一杯。シックスセンスとの追い比べに敗れたフサイチアウステルよりも5馬身後方というのは後ろから行く馬として惨敗の内容。 |