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第66回菊花賞(GI)
2005年10月23日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 コンラッド 81 前走久々でも不満の残る内容。変わり身微妙。  
2 ヤマトスプリンター 78 連勝で勢い付くも所詮は砂の上。ここは場違い。  
2 3 ミツワスカイハイ 73 古馬と対戦も平凡。他路線組としての魅力薄い。  
4 ローゼンクロイツ 87 緩い流れ歓迎。瞬発力勝負なら引けを取らない。
3 5 アドマイヤフジ 86 いつも末脚余してばかり。距離伸びるのは歓迎。
6 アドマイヤジャパン 87 直近2走は散々。前で脚を溜めて一矢報いるか。  
4 7 ディープインパクト 99 自らを脅かす存在無し。無敗のまま三冠達成へ。
8 シャドウゲイト 77 ダービー惨敗で地力疑問。単騎確保でも無理。  
5 9 エイシンサリヴァン 80 展開最高に向いた前々走が3着では厳しい。  
10 レットバトラー 74 京都なら多少マシだがここでは実力差否めず。  
6 11 シックスセンス 89 前走自ら動いて完敗も堅実なのは相変わらず。
12 ピサノパテック 87 好位に控えても良い。隊列バラければ前残りも。  
7 13 ディーエスハリアー 79 太めを使われ状態上向く。距離実績あり一考。  
14 フサイチアウステル 88 良い脚を長く使えるのは魅力だがキレ負け懸念。  
8 15 マルブツライト 85 決め脚の無さ隠せず。現状は前走が天井か。  
16 マルカジーク 77 元々切れ味には定評あり。ただ連闘策は無謀。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 いよいよ三冠最終章・二度の坂を越えて栄光のゴールへディープインパクト
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬の距離実績・重賞実績一覧('00年以降)】
年度 着順 馬名 最長出走距離 最長勝利距離 重賞実績
'00年 1着 エアシャカール 2,400M 2,000M 皐月賞
2着 トーホウシデン 2,400M 2,200M セントライト記念2着
'01年 1着 マンハッタンカフェ 2,600M 2,600M セントライト記念4着
2着 マイネルデスポット 2,500M 2,500M (初出走)
'02年 1着 ヒシミラクル 2,200M 2,200M 神戸新聞杯6着
2着 ファストタテヤマ 2,400M 2,200M 京都新聞杯
'03年 1着 ザッツザプレンティ 2,400M 2,000M ラジオたんぱ杯2歳S
2着 リンカーン 2,400M 2,200M 神戸新聞杯4着
'04年 1着 デルタブルース 2,500M 2,500M 青葉賞13着
2着 ホオキパウェーブ 2,400M 2,400M セントライト記念2着

 菊花賞が現在の施行時期に行われるようになった'00年以降の連対馬10頭につき、最長出走距離・最長勝利距離・重賞実績をみてみると、重賞実績よりも距離実績が重要であることに気付く。最長勝利距離が2,000Mだったエアシャカール、ザッツザプレンティはそれぞれ2,400Mのダービーで2着、3着。近年は条件クラスで長距離慣れした馬が穴を開けている。


【条件クラスを経由して連対した馬一覧('00年以降)】
年度 着順 馬名 前走レース 前走通過順
'01年 2着 マイネルデスポット 鳴滝特別(京都芝2,400M)3着 6-5-3-3
'04年 1着 デルタブルース 九十九里特別(中山芝2,500M)1着 3-3-3-2

 '00年以降、前走が条件クラスで距離が2,400M以上だった馬は【1・1・0・4】(33.3%)、2,300M以下だった馬は【0・0・0・17】(0.0%)。条件クラスを経由して連対した2頭はいずれも2,400M以上で先行して好走していた。今年はこれに該当する格下は見当たらない。


 プリンシパルSで逃げて2着、ダービーでも積極策を採ったシャドウゲイトが同型不在で大逃げの予感。2番手以降はピサノパテック、フサイチアウステル、アドマイヤジャパン辺り。先行勢が少ないので前残りに警戒したい反面、前は飛ばす必要が無くかなりのスローが見込まれるので上がりは相当速そうだ。

 上がりの速さだけに注目すると、京都2歳Sやラジオたんぱ杯2歳Sで上がり33秒台をマークしたローゼンクロイツとシックスセンスに目が行く。ローゼンクロイツは2歳時はシックスセンスを寄せ付けなかったが、年が明けてからは3戦全敗。今となっては重賞未勝利ながらシックスセンスが格上的存在になっている。


【ローゼンクロイツvsシックスセンス】
レース名 1,000M通過 ローゼンクロイツ シックスセンス
京都2歳S 64.8 7-7-4-6(1着) 9-8-9-8(3着)
ラジオたんぱ杯2歳S 64.9 5-5-5-3(2着) 8-8-7-7(4着)
皐月賞 59.6 15-15-13-10(9着) 12-11-12-13(2着)
ダービー 59.9 12-13-14-15(8着) 17-15-14-10(3着)
神戸新聞杯 59.1 8-8-8-5(3着) 8-8-8-5(2着)

 ただここで一つ提案。ローゼンクロイツがシックスセンスに先着できなかったのはペースの違いに拠る所が大きいのではないだろうか。ペースが緩いレースではローゼンクロイツが上がり33秒台でまとめて悠々先着。ペースが速いレースではシックスセンスが前崩れを利用してしっかり差し込む。ローゼンクロイツは神戸新聞杯でもシックスセンスに敗れたが着差は0秒1。勝負どころで置かれて僅差なら、スロー確実のここで逆転は考えられないか。

 今年は伏兵の出番は無いとみて素直に春勢力で勝負。ディープインパクトを軸に、ゆったりペースで差脚全開ローゼンクロイツ、ディープインパクトの後にしっかりついていけるシックスセンス、あと1頭は京都外回り重賞で3着が2回あるアドマイヤフジ。

◎ディープインパクト
○ローゼンクロイツ
▲シックスセンス
△アドマイヤフジ


■馬券構築

 ディープインパクト1着固定、ローゼンクロイツ2〜3着の3連単流し。

[3連単] ディープインパクト→ローゼンクロイツ→シックスセンス 30%
[3連単] ディープインパクト→ローゼンクロイツ→アドマイヤフジ 30%
[3連単] ディープインパクト→シックスセンス→ローゼンクロイツ 20%
[3連単] ディープインパクト→アドマイヤフジ→ローゼンクロイツ 20%


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