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第53回神戸新聞杯(GII)
2005年9月25日(Sun) 阪神芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 9 ディープインパクト 牡3 56.0kg 武豊 1.58.4 448kg(0) 1
2 8 13 シックスセンス 牡3 56.0kg 上村洋行 1.58.8 2 1/2 450kg(-10) 5
3   4 5 ローゼンクロイツ 牡3 56.0kg 安藤勝己 1.58.9 3/4 474kg(+12) 6
4   7 10 マチカネキララ 牡3 56.0kg 池添謙一 1.59.7 5 506kg(-2) 4
5   5 6 アドマイヤジャパン 牡3 56.0kg 横山典弘 1.59.9 1 1/2 474kg(-6) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 10.9 - 11.8 - 12.0 - 12.0 - 12.4 - 11.9 - 12.0 - 11.2 - 11.8
上がり 4F 46.9 - 3F 35.0
1コーナー 4-(6,7)11(3,10,12)-(5,13)1,8-9-2
2コーナー 4-(6,7)-11(3,10)12-(5,13)-(1,8)-9-2
3コーナー 4(6,7,11)(3,10,12)(5,13)8(1,9)-2
4コーナー 4-(6,11,10)(3,5,13,9)-(1,7,12,8,2)

■レース回顧 初秋の仁川で公開調教・無敗三冠へ楽々王手ディープインパクト!
■レース解説

 ストーミーカフェがハナを奪う。アドマイヤジャパン、テイエムヒットベがこれに続く。マチカネキララらが第3集団を形成、以降バラけて縦長で推移。ローゼンクロイツ、シックスセンスが並んで中団を進む。ディープインパクトは後方2番手。3コーナーを過ぎた辺りで馬群が凝縮、ディープインパクトが大外を通って一気に進出。マチカネキララ、シックスセンスも動き出す。ストーミーカフェは直線入口で一杯。シックスセンスが末脚を伸ばすも、ディープインパクトがほぼ馬なりで一方的に突き放す。残り100Mで追うのをやめて楽勝。


■レース回顧

 ハズレ。現地に観に行ってきました。…今日ってGIだったっけ?(^-^;)

 3時前に入場した時にはパドック周辺は既に黒山の人だかり。何とか隙間に潜り込み、パドックを一望できるポジションを確保。ディープインパクトはチャカチャカしていたがこれは今まで通り。良く見えたのは大外を悠々と歩いていたストーミーカフェ、妙に落ち着いて踏み込みもしっかりしていたシックスセンス。トウカイトリックも悪くなかったがこの中に入ると迫力不足。取捨に悩んだアドマイヤジャパンは落ち着きが無く発汗も見られたのでパス。ローゼンクロイツは可も無く不可も無くといった感じ。

 パドックはそこそこに早めにスタンドへ。勝利の瞬間を堪能するためゴール板付近に行くことにした。ウイナーズサークルには報道関係者がビッシリ。カメラの目先は一斉に左を向いている。地下馬道から姿を現わすディープインパクトを捉えるためだ。札幌HTB賞、中山オールカマーが終わり、いよいよ神戸新聞杯の発走間近。ファンファーレが鳴ると、何と手拍子が始まった。そして大歓声。何もかもGI並み。

 ディープインパクトが動き始めたのは3コーナーを過ぎた辺り。オーロラビジョンにディープインパクトの様子が映し出されるとまたもや大歓声。まさしく持ったままで直線に向き、馬なりのまま先頭に立ってアッサリ。呆れるほど強い。敢えてケチをつけるならスタートだが、短距離戦ならともかく次は3,000Mの菊花賞。何ら問題無い。

 シックスセンスはディープインパクトの進出とほぼ同じタイミングで動き始め、馬体を並べて真っ向勝負を挑んだが完敗。突き放されてからは馬が諦めてしまっていた。時計も上がりも高水準でまとまってはいるが、今回のパフォーマンスからして押し出された形での世代No.2という評価は変わらない。菊花賞も無難に2〜3着をゲットしそうな感じだ。

 ローゼンクロイツは道中同じ位置にいたシックスセンスがスッと動いていったのとは対照的に4コーナーで置かれかかったのが響いた。戦前の懸念通りペースの巧拙が出たか。スローならば持ち前の瞬発力が生かせるはずで、菊花賞で更に良くなる可能性は秘めている。ただそれでもディープインパクトを負かすのは無理。

 アドマイヤジャパンは弥生賞の再現を図るべく積極策を採ったが、直線で全く伸びず後退。ラストは白旗を振る格好で全く追っていなかった。皐月賞までは手の届くところにいたディープインパクトは今や影も形も見えない。京成杯で下したはずのシックスセンスにもその後3連敗で、成長が全くみられないのは気掛かり。

 結局出走13頭中5頭いたサンデーサイレンス産駒がそのまま上位を独占。エルコンドルパサー産駒トウカイトリックは後方に取り残されたまま何も出来なかった。同じくエルコンドルパサー産駒で上がりの脚に定評があったシルクタイガーも後方決め打ちを敢行して6着に追い上げるのが精一杯。クラシックシーズンにおいて「SSブランド」が持つ影響力は果てしなく大きい。

 ストーミーカフェは直線の追い比べについていけずフェードアウト。「後ろの馬の影が見えると反応してしまう」(四位騎手談)らしく、脚を溜められないというのはちょっと問題あり。スピード任せにガーッと行くようなレースのほうが向いていそうだ。


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