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第53回神戸新聞杯(GII)
2005年9月25日(Sun) 阪神芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 トーセンマエストロ 73 差脚不安定。前崩れにでもならない限り出番無し。  
2 2 シルクタイガー 83 末脚だけなら一級品も好走には展開利が必要か。  
3 3 ヴァーミリアン 87 流れ速くなると置かれる。ここで変わり身は期待薄。  
4 4 ストーミーカフェ 87 現状逃げ一手も折り合いはつく。溜め逃げで新境地。
5 ローゼンクロイツ 88 クラシック完敗。コース得意も地力勝負に不安残す。  
5 6 アドマイヤジャパン 93 弥生賞は一杯一杯ながら善戦。鞍上戻り巻返すか。  
7 テイエムヒットベ 81 居残りかけるには相手揃い過ぎ。差込には無力。  
6 8 トウカイトリック 89 古馬と互角に渡り合う。レース振り安定で好勝負。
9 ディープインパクト 105 余裕の二冠達成。一夏越しても死角は見当たらず。
7 10 マチカネキララ 77 ここは相手の質が違う。休み明けで即通用も疑問。  
11 トーセンディライト 86 粘り込み身上もここに入ると決め手不足は否めず。  
8 12 エイシンニーザン 89 前で脚を溜められるかどうか。時計速くなるときつい。  
13 シックスセンス 95 差して届かずばかり。自ら動けないもどかしさあり。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 油断できない秋初戦・無敗三冠へ飽くなき挑戦ディープインパクト
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【クラシック連対馬の成績(過去10年)】
年度(回) 馬名 皐月賞 ダービー 神戸新聞杯成績
'95年(第43回) タヤスツヨシ 2着 1着 5着(1人気)
'96年(第44回) (該当馬の出走なし)
'97年(第45回) シルクジャスティス 2着 8着(3人気)
'98年(第46回) ボールドエンペラー 6着 2着 2着(4人気)
キングヘイロー 2着 12着 3着(1人気)
'99年(第47回) オースミブライト 2着 4着 1着(1人気)
'00年(第48回) アグネスフライト 1着 2着(2人気)
エアシャカール 1着 2着 3着(1人気)
'01年(第49回) ダンツフレーム 2着 2着 4着(3人気)
'02年(第50回) シンボリクリスエス 2着 1着(1人気)
ノーリーズン 1着 8着 2着(2人気)
タイガーカフェ 2着 10着 10着(8人気)
'03年(第51回) ゼンノロブロイ 2着 1着(3人気)
サクラプレジデント 2着 7着 2着(1人気)
ネオユニヴァース 1着 1着 3着(2人気)
'04年(第52回) キングカメハメハ 1着 1着(1人気)
ハーツクライ 14着 2着 3着(2人気)

 神戸新聞杯は京都新聞杯が春に移行した'00年以降、クラシック連対馬の出走が目に見えて増え、名実共に西の菊花賞トライアルとして確立した。クラシック連対馬が連対しなかったのは該当馬が1頭(ダンツフレーム)だった'01年のみ。'02年以降はダービー組が3連勝している。


【歴代勝ち馬と決着時計(過去10年、京都施行の'95年除く)】
年度(回) 勝ち馬名 決着時計 前半 後半 落差
'96年(第44回) シロキタクロス 2.01.2 62.0 59.2 −2.8
'97年(第45回) マチカネフクキタル 2.00.0 59.3 60.7 +1.4
'98年(第46回) カネトシガバナー 2.01.9 59.7 62.2 +2.7
'99年(第47回) オースミブライト 2.01.2 61.8 59.4 −2.4
'00年(第48回) フサイチソニック 2.01.6 62.2 59.4 −2.8
'01年(第49回) エアエミネム 1.59.5 60.6 58.9 −1.7
'02年(第50回) シンボリクリスエス 1.59.1 60.0 59.1 −0.9
'03年(第51回) ゼンノロブロイ 1.59.5 60.5 59.0 −1.5
'04年(第52回) キングカメハメハ 1.59.0 61.2 57.8 −3.4
※いずれも良馬場施行。

【ラップ構成一覧(過去5年)】
年度(回) ラップ構成
'00年(第48回) 13.1-11.5-12.4-12.9-12.3-12.5-11.9-11.6-11.4-12.0
'01年(第49回) 12.9-11.3-12.5-12.2-11.7-12.4-11.7-11.5-11.6-11.7
'02年(第50回) 12.5-11.2-12.3-11.9-12.1-12.1-11.5-11.5-12.0-12.0
'03年(第51回) 12.7-11.5-12.4-12.1-11.8-12.2-11.7-11.6-11.7-11.8
'04年(第52回) 12.7-11.8-12.4-12.1-12.2-11.9-11.4-11.4-11.2-11.9

 決着時計をみると'00年こそそれまでと同様平凡だったが、開催後半から仮柵を設けるようになった'01年以降は軒並み1分59秒台を計時。またレースの前半と後半では概ね後半のほうが速い。ここで直近5年のラップ構成を分析してみると、ラスト4ハロン目でペースが上がり始めていることが分かる。勝負どころは他のレースよりも明らかに早い


【上位馬の上がり3ハロンラップと通過順(過去5年)】
年度(回) 上り3F 1着馬/通過順 2着馬/通過順 3着馬/通過順
'00年(第48回) 35.0 34.9(1位)/2-2-2-1 34.9(1位)/6-6-6-5 34.9(1位)/9-9-7-5
'01年(第49回) 34.8 34.5(3位)/3-3-3-3 34.3(2位)/5-5-5-6 34.2(1位)/7-8-8-8
'02年(第50回) 35.5 35.1(2位)/8-8-8-7 35.0(1位)/13-13-12-10 35.7(3位)/10-12-9-7
'03年(第51回) 35.1 34.8(1位)/6-6-6-4 35.0(2位)/10-10-8-4 35.3(3位)/5-6-6-4
'04年(第52回) 34.5 33.7(1位)/6-6-6-5 34.4(3位)/3-3-3-2 33.8(2位)/7-7-7-7

 レースの後半、とりわけ上がり3ハロンラップに着目した場合、上がりの速い馬が上位を独占していることが分かる。ただ後方一気で突き抜けるというよりは直線に向いた時点で好位に取り付いているといった馬がより好走している。


 先導役は目下のところストーミーカフェが有力だが、ディープインパクト一本被りの状況からしてエイシンニーザンやテイエムヒットベ辺りの玉砕覚悟の大逃げも考えられる。どちらにせよ極端なスローペースは考えにくい。クラシックで手も足も出なかった馬のうち、スローペースにしか良績のないヴァーミリアン、ローゼンクロイツ辺りは今回も展開が向きそうにない。

 クラシック出走組ではディープインパクトは当然として、弥生賞で脚質転換を図った上で最内からディープインパクトに迫ったアドマイヤジャパン、相手なりの感は否めないが皐月賞(2着)の上がり34秒2(2位)が光るシックスセンスが有力。アドマイヤジャパンとシックスセンスの2頭では早仕掛けの展開が向きそうな後者を上位に見ておきたい。

 クラシック未出走組ではやはりストーミーカフェ。共同通信杯はその圧勝劇もさることながらきっちり折り合いがついていたことが何よりの収穫。すんなり行けば単騎、他馬が玉砕覚悟の逃げに出た場合は好位付けに期待できる。その他では夏に古馬相手に接戦を演じてきたトウカイトリック。スローペース以外で上がりが速く、直線に向いた時点で好位に取り付いているという好走条件にも合致する。

◎ディープインパクト
○ストーミーカフェ
▲トウカイトリック
△シックスセンス


■馬券構築

 ディープインパクトから馬単2点、ディープ・ストーミー2頭軸の3連単流し。

[馬単] ディープインパクト→ストーミーカフェ 30%
[馬単] ディープインパクト→トウカイトリック 30%
[3連単] ディープインパクト→ストーミーカフェ→トウカイトリック 20%
[3連単] ディープインパクト→ストーミーカフェ→シックスセンス 20%


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