HOME > 重賞回顧 > 第53回北海道新聞杯クイーンS

第53回北海道新聞杯クイーンS(GIII)
2005年8月14日(Sun) 札幌芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   3 4 レクレドール 牝4 55.0kg 蛯名正義 1.46.7 452kg(+2) 5
2   4 5 ヘヴンリーロマンス 牝5 55.0kg 松永幹夫 1.46.7 ハナ 516kg(+14) 10
3 3 3 チアフルスマイル 牝5 55.0kg 横山典弘 1.46.8 3/4 450kg(+8) 3
4   5 7 デアリングハート 牝3 52.0kg 後藤浩輝 1.47.2 2 1/2 424kg(+2) 1
5   7 12 エルノヴァ 牝6 55.0kg 北村宏司 1.47.4 1 1/4 460kg(-10) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 11.4 - 12.0 - 11.5 - 11.7 - 11.7 - 12.0 - 11.8 - 12.0
上がり 4F 47.5 - 3F 35.8
1コーナー (*6,8)-7(4,9)11(5,10)14(3,12)13,2-1
2コーナー (*6,8)-7(4,9)11(5,14)10(3,12)13,2,1
3コーナー (*6,8)-7-4-(5,9,11)(12,14)10,3(2,13)-1
4コーナー (*6,8)(7,4)5,3(12,9)(11,14)(2,10)13-1

■レース回顧 直線向いて勝負あり・再び上昇気流に乗るレクレドール!
■レース解説

 スターリーヘヴンが行きかけるところへダンスインザムードが並びかける。デアリングハート、フェリシアも前につける。スターリーヘヴン、ダンスインザムードが併走して後続を離していく。レクレドールは内4番手、アンブロワーズを挟んでヘヴンリーロマンスが中団を追走。チアフルスマイルは後方内を進む。縦長の展開から3〜4コーナーで後続が接近。デアリングハート、レクレドールが前2頭に並びかけて直線に向く。レクレドールが内に切れ込みながら一気に先頭へ躍り出る。スターリーヘヴン、ダンスインザムードは失速、デアリングハート、ヘヴンリーロマンスが前を追う。最内からチアフルスマイルも抜け出てくる。懸命に粘り込みを図るレクレドールにヘヴンリーロマンスが追い詰めたところでゴール。


■レース回顧

 ハズレ。買うと来ない。切ると来る。ダンムーが出るレースはいつも損してます。(´・ω・`)

 レクレドールは第3集団の一角から徐々に進出、4コーナーを捲るような形で先頭に並びかけたかと思うと、そのまま早々と勝負を決めた。愛知杯は結果として仕掛けが早過ぎて失速、マーメイドSは逃げ馬放置で完敗。テン乗りの蛯名騎手は絶好の位置取り、絶妙な仕掛けで持てる力を全て引き出した。丁度1年前に自己条件を勝った札幌で重賞2勝目。地の利もあったか。

 ダンスインザムードは緩い流れで早々に引っ掛かってしまい、単騎逃げを目論んだスターリーへヴンに絡んでいって共倒れ。いくら先行有利でも掛かったり絡まれたりではどうしようもない。この血気盛んなお馬さんを再起させるにはフランスからルメール騎手を呼んでくるしかないだろう。

 ヘヴンリーロマンスはレクレドールに付いていく形で追い上げていった。勝負どころの手応えが芳しくなかった割には直線良く伸びた。ここ2戦緩い流れに乗れず後方のまま終わっていただけに、前2頭が競い合ってくれたのは好都合だったのではないだろうか(一連の牝馬限定シリーズの1,000M通過は軒並み62秒前後。今回は59秒1)。

 チアフルスマイルは最短距離を通って追い上げたので、直線に向いた直後は進路がなく立ち往生。ダンスインザムードとデアリングハートの間をこじ開けて抜け出したものの、結局差し切れず3着。但し上がりは唯一の33秒台。レースは同厩舎のレクレドールが勝ったが、こちらも忘れずチェックしておきたい。

 デアリングハートは直線入口で前に並んだところを外からレクレドールに割り込まれる不利。体勢を立て直す間に両サイドからチアフルスマイル、ヘヴンリーロマンスの接近を許し、ほぼ無抵抗で追い抜かれていった。桜花賞やNHKマイルCで好走したといえど、古馬に対しては脅威にならない。何故この時期の3歳馬が古馬より3kg軽い斤量で出られるのかを考えれば、その答えは自ずと出てくる。

 条件クラス連勝組ディアチャンス、コアレスパティオはいずれも縦長の展開に対応出来ずフェードアウト。いずれも緩い流れを連勝してきており、突然の乱ペースに戸惑ったようだ。4角先頭馬が勝つと言わしめるほど行った者勝ち傾向が強いこのレースにおいて、後方に置かれるリスクは果てしなく大きい。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.