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第41回函館記念(GIII)
2005年7月24日(Sun) 函館芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 5 エリモハリアー セ5 55.0kg 北村浩平 2.00.7 440kg(-10) 6
2   4 4 ブルートルネード 牡4 54.0kg 横山典弘 2.01.0 1 3/4 528kg(-2) 2
3 5 7 ウイングランツ 牡5 55.0kg 松岡正海 2.01.0 ハナ 490kg(-8) 4
4   7 10 マチカネメニモミヨ 牡6 55.0kg 四位洋文 2.01.2 1 1/2 456kg(-14) 8
5 2 2 エアセレソン 牡5 56.5kg 藤田伸二 2.01.2 ハナ 476kg(0) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.8 - 11.2 - 11.8 - 12.4 - 12.5 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 12.0
上がり 4F 47.8 - 3F 35.7
1コーナー 4,6,11(5,13,12)-(3,8,10)(2,7)-1
2コーナー 4,6(5,11)13(3,12)(8,10)2,7,1
3コーナー (*4,6)11(5,12)13(8,7)(3,10)2,1
4コーナー (*4,6)(5,11)(13,12,7)8(3,10)2,1

■レース回顧 フロック視を一蹴する連続巴投げ・直線強襲エリモハリアー!
■レース解説

 ブルートルネードがすんなりとハナに立つ。グランリーオ、ワイルドスナイパーがこれに続く。エリモハリアーも内から早めに行く。タイガーカフェは中団の外へ持ち出しながら追走。ウイングランツとエアセレソンは後方待機。3コーナーを過ぎた辺りでグランリーオがブルートルネードに並びかけていく。外を伝ってタイガーカフェ、ウイングランツが進出。前がひしめき合った状態で直線に向く。ブルートルネードが内一杯に逃げ脚を伸ばす。グランリーオは後退、代わってエリモハリアーが接近。更に大外からウイングランツが突っ込んでくる。ゴール前でエリモハリアーがブルートルネードを捉えて突き放す。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。いや〜、アツイですわ。夏だもんね。ヽ(´ー`)ノ

 「巴賞で好走した馬は総じて冴えず、凡走した馬が一変しやすい」という函館記念攻略の手懸りも空しく、今年は巴賞の1着・2着がそのままワンツーフィニッシュ。別路線のウイングランツを3着に挟んで、3着マチカネメニモミヨが4着、4着エアセレソンが5着。エアセレソンの1番人気は「不良馬場だったから云々」という詭弁に嵌った形。これは先の安田記念におけるテレグノシスの評価に似ている

 エリモハリアーは巴賞で勝っているにも関わらず人気が無かった。いわゆるフロック視というやつである。しかし本当にフロックなのだろうか。成績表を眺めていても埒が開かないので、「JRAレーシングビュアー」(※)で巴賞の映像を見直してみた。これを2回、3回…と繰り返して見ているうちに、函館記念でもエリモハリアーを買わないと後悔するような気がしてきた。フロックか否かの判断は、レース内容をよく見た上で下すべきだ。

 ハナを切ったのはグランリーオではなくブルートルネードだった。エリモハリアーは先行集団の一角、内の4番手に陣取っていた。1,000M通過60秒7、中弛みのない淡々とした流れで完全に折り合い、いつでも発進OK。巴賞同様、直線でブルートルネードが抜け切ったところを一気に詰め寄って抜き去った。ちなみに巴賞と函館記念の連勝は'90年ラッキーゲラン以来15年振り。同馬はこの後毎日王冠も勝って3連勝を決めている。

 エアセレソンは直線に向くまで追い出しを待ったものの、大外を回した影響で前との差を埋めきれず敗退。器用さがないので小回りコース、特に直線の短い函館には向いていない。グランリーオとワイルドスナイパーはブルートルネードを先に行かせたことでついて行かされた格好。重賞で他力本願になっていては勝ち負けには到底加われない。

 ブルートルネードとウイングランツはコース取りが明暗を分けた。道中競り合うことなく経済コース一杯を立ち回った馬と、最後方近くから大外に持ち出して追い上げていった馬とではこの結果も已む無し。しかしウイングランツ、あそこまで来たなら差していてもらいたかった。ゴール後のスローモーション映像に一縷の望みをかけてみたがやはり届いていない。いや〜、アツいですわ。あのハナ差はデカい。

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