HOME > 重賞回顧 > 第41回七夕賞

第41回七夕賞(GIII)
2005年7月10日(Sun) 福島芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 4 ダイワレイダース 牡6 56.0kg 後藤浩輝 2.00.4 466kg(-4) 1
2   8 10 トーセンダンディ 牡7 56.0kg 江田照男 2.00.5 3/4 510kg(-8) 8
3 7 7 グラスボンバー 牡5 55.0kg 勝浦正樹 2.00.6 3/4 478kg(-4) 3
4 7 8 カナハラドラゴン 牡7 56.0kg 田中勝春 2.00.9 1 3/4 480kg(-4) 7
5   3 3 グランプリゴールド 牡5 51.0kg 大西直宏 2.01.3 2 1/2 450kg(-2) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 11.2 - 11.6 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 12.5 - 12.5 - 12.3 - 12.5
上がり 4F 49.8 - 3F 37.3
1コーナー 6-10-(5,9)1-4,8,7(3,2)
2コーナー 6=10-9,5,1-4,8(3,7,2)
3コーナー 6=10-9(5,1)(4,2)8(3,7)
4コーナー 10(6,4)(9,1)(3,5,8,2,7)

■レース回顧 27年越しの願い通じた人気者・ダイワレイダースが早めに抜けて完勝!
■レース解説

 マルタカキラリーが積極的に飛ばしていく。トーセンダンディが2番手、以降点々と続く。ダイワレイダースは中団、カナハラドラゴンはその後方。グラスボンバーも後方からの競馬。最後方はユキノサンロイヤル。マルタカキラリーは手を緩めず後続を大きく引き離しながら逃げる。トーセンダンディは単独2番手をキープ。3コーナーに差し掛かったところでダイワレイダース、ユキノサンロイヤルらが進出開始。続いてグラスボンバーも追撃体勢に移る。マルタカキラリーは4コーナー手前で沈没。マルタカキラリーを除く9頭が大外に持ち出して直線に向く。その中でも内を回したダイワレイダースが逸早く抜け出し、既に前にいたトーセンダンディに並びかけてこれを交わす。トーセンダンディが再び盛り返してくるも、広げたリードを保ちながらゴール。


■レース回顧

 ハズレ。競馬界七不思議の一つ、これにて終幕。…来年からまた連敗スタートだったりして。(^-^;)

 「1番人気は勝てない」というジンクスだけでダイワレイダースを切り捨てた人はいないと思うが、本来◎を打つべきところをこのジンクスを頼りに○以下に落とした人がいたならそれは反省すべき。オッズ(人気)は予想する側が作り出す指標で、馬個体の実力を推し量るものではない。オッズにはマスコミが作り出す過剰期待や「七夕馬券」に代表される語呂合わせ(サイン)なども含まれるからだ。

 と言いつつも、自らの予想を振り返ってみると◎カナハラドラゴン、○ダイワレイダースの順。後になってから言うのも言い訳臭いが、これは上記のジンクスに従ったわけではない。少頭数でのびのびとレースが出来そうだったことに加え、既にオープンクラス3勝の実績とGIII3着が同様のハンデに設定されていたことに対する妙味を感じた末の結論だった。

 マルタカキラリーの逃げは暴走気味で、トーセンダンディが実質単騎の展開。ダイワレイダースはこの間に何頭か挟む形で余裕の追走。内の悪い馬場を嫌って外へ回す集団に身を置きながら、その中でも一番内を通って一気にポジションを上げてきた。逃げ馬を直線入口で捉える理想的なレース運びだった。

 カナハラドラゴンは思っていたよりも後ろにいた。3コーナー手前でダイワレイダースが動き始めてもそのまま。追走に余裕を持たせ過ぎた挙句、直線で内から外に持ち出すロスで一気に突き放されてしまった。ただ距離もハンデも妥当だっただけに、力負けは認めざるを得ない。

 グラスボンバーは集団の一番外を回し、馬場の良いところを通って上がり最速をマーク。先に抜け出した2頭に追い縋ったところがゴールだった。ハイペースできっちり差し込めたとはいえ、守りの騎乗での結果で評価は微妙。折り合いはしっかりついており、距離に融通が利くことが分かっただけでも収穫か。

 グラスボンバーのように外を回して結果を出しかけた馬もいれば、外を回す必要が無かったにも関わらず外を回した馬もいる。その筆頭がラヴァリージェニオ。道中内を嫌って外から追い上げていったのをみて、勝負どころでも外を回すだろうとみていると本当に外を回してきた。ローカル最終週は予想する側も騎乗する側もこの辺りの駆け引きが難しい。

 ユキノサンロイヤルはこれまでのような積極性がみられず、4コーナーでは集団の一番後ろという厳しい位置取り。トップハンデということもあり、いまいち伸び切れないままにレースが終わってしまった。他馬の仕掛けが早くなったこともこの馬にとっては不運。小回りコースでは一枚とは言わず二枚は割り引いて考えておいた方が良さそうだ。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.