HOME > 重賞回顧 > 第46回宝塚記念

第46回宝塚記念(GI)
2005年6月26日(Sun) 阪神芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 11 スイープトウショウ 牝4 56.0kg 池添謙一 2.11.5 460kg(+6) 11
2 3 4 ハーツクライ 牡4 58.0kg 横山典弘 2.11.5 クビ 496kg(+4) 3
3 4 6 ゼンノロブロイ 牡5 58.0kg K.デザーモ 2.11.7 1 1/4 500kg(-8) 2
4   5 9 リンカーン 牡5 58.0kg 福永祐一 2.11.8 1/2 474kg(-4) 4
5   5 8 サンライズペガサス 牡7 58.0kg 松永幹夫 2.12.2 2 1/2 492kg(0) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.9 - 11.1 - 11.2 - 12.3 - 12.4 - 11.8 - 12.0 - 11.7 - 12.1 - 11.8 - 12.2
上がり 4F 47.8 - 3F 36.1
1コーナー 7-1-2,15,13(6,9)11(3,8)-(10,5)-(4,12)-14
2コーナー 7-1(2,15)13(6,9)(3,8,11)(10,5)-4,12-14
3コーナー (*7,15)(6,1,2,13)(9,8,11)(3,10,5)(4,12)-14
4コーナー 15(7,9)(6,1)(3,13,11)(2,8,5)(10,4,12)14

■レース回顧 末脚至上主義・最強古馬陣を決め手で圧倒スイープトウショウ!
■レース解説

 最内からシルクフェイマスが果敢に先手を奪う。ビッグゴールド、コスモバルクが2番手で続く。タップダンスシチーはこの直後。ゼンノロブロイは好位の内、リンカーンとスイープトウショウがこの外を進む。1コーナーカーブでコスモバルクが先頭に替わる。タップダンスシチーもビッグゴールドとシルクフェイマスを交わしてコスモバルクを追っていく。トウショウナイトは中団待機。ハーツクライは後方3番手。3コーナー手前でタップダンスシチーがコスモバルクに並びかけていく。これに合わせて2番手集団からゼンノロブロイ、シルクフェイマス、リンカーンが進出。直線に向いたところでタップダンスシチーが敢然先頭。リードを広げにかかるところで直後からリンカーンが接近、タップダンスシチーを交わして先頭に立つ。その間に外からスイープトウショウ、ゼンノロブロイが急追。スイープトウショウの脚色が良く一気に前に躍り出る。ゴール前でハーツクライが強襲するもそのまま押し切る。


■レース回顧

 ハズレ。しかし何時見ても鮮やかだなぁ、ヨコテンの「2ゲット」。(^-^;)

 正面スタンド前での先行争いでまず前に出たのはシルクフェイマスだった。ビッグゴールドは日和見を決め、コスモバルクは折り合いに専念。タップダンスシチーは無理せず貫禄の追走に回った。ただコスモバルクは外に壁を作れなかった影響で1コーナーを回るところで早くも前に出てしまう。タップダンスシチーはコスモバルクが飛ばして行ったのをみて、2コーナーを回り終えるまでにぐんぐんと押し上げて行った。今思えばこれが波乱の幕開けだった

 タップダンスシチーは向こう正面半ばでコスモバルクの直後に入り、3コーナー手前で抜き去る構え。この動きは昨年とほぼ同じ。しかし直後の集団もタップダンスシチーの仕掛けに合わせて一緒についてきた。しかもコスモバルクが執拗に抵抗してなかなか交わせない。結局力任せに外から追い抜いていったが、昨年のような余裕のある進出とは程遠いものだった。前に行く馬は徹底的にマークされると脆いというのは何時の時代も変わらない。

 スイープトウショウは心持ち前での位置取りが綺麗に嵌り、タップダンスシチーとリンカーンの争いを外から差し切った。サンデーサイレンス産駒が名を連ねる極限の瞬発力勝負で持ち味が生かされた形だが、ゼンノロブロイと同じ位置からの追い比べで打ち勝ったというのは驚き。自在性が全面に出てくれば手がつけられない存在になりそうだ。但し馬場入りで四肢を張ってゴネていたように、気難しいところは相変わらず。出遅れ癖がいつ再発してもおかしくない。

 1ハロン当たり11秒台と12秒台が交互に現れる忙しい流れで前は壊滅状態。タップダンスシチー7着、コスモバルク12着、ビッグゴールド13着、シルクフェイマス15着。このような流れで突っ込んでくるのがハーツクライ、もとい横山典弘である。上がり最速をマークしながらスイープトウショウを交わせなかったのは位置取りの差に尽きる。とにかく融通が利かない。大飛びな走法なので荒れ馬場や重馬場もダメだろう。

 ゼンノロブロイは4コーナーでリンカーンに先に行かれて進出が遅れた。ただこれは鞍上の仕掛けに反応しなかったというよりは仕掛け自体が遅かったというのが実情で、デザーモ騎手はここ一番で大事に乗り過ぎた感がある。いずれにせよ、末脚にモノを言わせた馬が突っ込んでくる展開では劣勢だった。この後は武豊騎手を背にイギリス遠征が予定されている。

 個人的に高く見積もっていたトウショウナイトは直線入口で前が塞がる不利。その後何とか立て直して鞭を入れたものの、今回は思ったほどの伸びが見られなかった。2分11秒台の決着はこの馬にとっては速過ぎたか。位置取りも悪く、人馬共に課題の残る結果となった。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.