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第46回宝塚記念(GI)
2005年6月26日(Sun) 阪神芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 シルクフェイマス 96 付いていくことは出来る。ただ前を交わす脚は無い。  
2 2 ビッグゴールド 92 マイペースで再三爆走。但しここは強力な同型いる。  
3 トウショウナイト 92 先に抜け出すと気を抜く。強い目標見据えて妙味。
3 4 ハーツクライ 90 融通利かないが嵌った時の末脚強烈。食込み十分。
5 ボーンキング 85 雌伏の時を経て戦線復帰。現状はそれだけで満足。  
4 6 ゼンノロブロイ 98 自在性抜群も今回は控えた時に一抹の不安あり。
7 コスモバルク 93 前走マイルで掛かって自滅。兎に角折り合い次第。  
5 8 サンライズペガサス 92 阪神巧者。脚元に爆弾抱えるが時計勝負に自信。  
9 リンカーン 95 ここ2戦は脚を余す形。速い流れに乗れるかどうか。  
6 10 ヴィータローザ 92 前走は完全な漁夫の利。それでいて2馬身半差。  
11 スイープトウショウ 93 決め手強烈も前走差し返しを受ける。やや非力。  
7 12 アドマイヤグルーヴ 91 定量戦で多少マシになるが即逆転までは苦しい。  
13 サイレントディール 88 直線居残りが基本戦術。ここは相手が悪過ぎる。  
8 14 スティルインラブ 90 牡馬相手では全く通用していない。付いて回るだけ。  
15 タップダンスシチー 99 節度を守りながら速い逃げが打てる。番手も可能。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 古馬頂上決戦第二幕・快速飛ばして連覇に臨むタップダンスシチー
■予想構築

 まずは以下の表を参照されたい。

【宝塚記念の決着パターン考察(過去10年+α)】
年度 1人気馬名(単勝支持率) 2人気馬名(単勝支持率) パターン 決着人気
'95年 サクラチトセオー(17.9%) ダンツシアトル(15.5%) 混戦 2−5
'96年 マヤノトップガン(39.4%) カネツクロス(17.1%) 1強 1−4
'97年 マーベラスサンデー(34.3%) タイキブリザード(25.4%) 3強 1−3
'98年 サイレンススズカ(28.1%) メジロブライト(24.6%) 混戦 1−9
'99年 スペシャルウィーク(52.5%) グラスワンダー(28.1%) 2強 2−1
'00年 テイエムオペラオー(41.5%) グラスワンダー(28.1%) 2強 1−6
'01年 テイエムオペラオー(52.5%) メイショウドトウ(23.2%) 2強 2−1
'02年 ダンツフレーム(32.8%) エアシャカール(27.2%) 混戦 1−4
'03年 シンボリクリスエス(37.5%) ネオユニヴァース(17.9%) 1強 6−8
'04年 タップダンスシチー(22.5%) ゼンノロブロイ(20.2%) 混戦 1−6
'05年 タップダンスシチー(43.8%) ゼンノロブロイ(21.9%) 2強?
※'05年は前売最終時点。

 宝塚記念はダービーに次いで1番人気馬の信頼性が高いレースで、'03年に大きく荒れた以外は概ね平穏な決着が続いている。特に上位2頭の単勝支持率が全体の2/3を超えるような年('99年〜'01年)はその傾向が強い。今年の上位人気の顔ぶれは昨年と同じだが、単勝支持率ベースでは20%以上高くなっている。ただ前売最終時点では'99年〜'01年ほどの安心感はない。


【宝塚記念を6番人気以下で連対した馬の直近2走成績(過去10年)】
年度 馬名 馬齢 前々走 前走 宝塚記念成績
'98年 ステイゴールド 牡4 天皇賞春(GI)2着 目黒記念(GII)3着 2着(9人気)
'00年 メイショウドトウ 牡4 メトロポS(OP)1着 金鯱賞(GII)1着 2着(6人気)
'03年 ヒシミラクル 牡5 産経大阪杯(GII)7着 天皇賞春(GI)1着 1着(6人気)
ツルマルボーイ 牡4 天皇賞春(GI)4着 金鯱賞(GII)2着 2着(8人気)
'04年 シルクフェイマス 牡5 京都記念(GII)1着 天皇賞春(GI)3着 2着(6人気)

 宝塚記念において人気薄で連対した5頭について分析してみると、(1)4〜5歳と若いこと、(2)直近2走以内にGII以上で連対があるという2点が共通している。更に(3)メイショウドトウを除く4頭は同年の天皇賞春を使って掲示板に挙がっていた。今回これらの条件を全て満たす穴馬はトウショウナイトハーツクライの2頭。


 軸はタップダンスシチー。本格化の起点となった'02年有馬記念(2着)以降、4コーナーで先頭につけたレースでは8戦連続で連対している。相手に応じてペースを使い分けられるのも魅力。ここはマイペース逃げで好走が続くビッグゴールド、折り合い難のコスモバルクを相手にハイラップで応酬するとみる。

 相手筆頭はゼンノロブロイ。有馬記念で逃げ切り濃厚のタップダンスシチーを捉えたのは事実。今回はタップダンスシチーをどこで捉えに行くかが焦点になる。有馬記念のような位置取りが敷ければ4コーナー進出で問題ないが、後ろから行くようなら休み明けの分動かないといった心配も出てくる。

 単穴はトウショウナイト。鞭を入れる度にぐんぐん加速する様は圧巻。前走こそ絶望的な位置からの猛追をみせたが、本来は4コーナーまでに勝負に出るスタンス。勝負どころで多少おっつけても前の集団に離れず付いていくことが出来れば直線出し抜けのチャンス。

 連下はハーツクライ。スイープトウショウやリンカーンらと同じく末脚勝負の馬だが、常に決め打ちを敢行するという点で大きく異なる。産経大阪杯は少頭数と分かっていながら最後方、天皇賞春もスロー確実と分かっていながら最後方。ただ今回は頭数も増えるしペースも上がる。

◎タップダンスシチー
○ゼンノロブロイ
▲トウショウナイト
△ハーツクライ


■馬券構築

 タップダンスシチーから馬複流し。

[馬複] タップダンスシチー−ゼンノロブロイ 40%
[馬複] タップダンスシチー−トウショウナイト 30%
[馬複] タップダンスシチー−ハーツクライ 30%


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