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第22回エプソムC(GIII)
2005年6月12日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 1 1 スズノマーチ 牡5 57.0kg 北村宏司 1.46.6 490kg(+4) 4
2   1 2 グランリーオ 牡5 57.0kg 松岡正海 1.46.6 クビ 504kg(0) 3
3   6 11 ダイワレイダース 牡6 57.0kg 石崎隆之 1.46.7 クビ 470kg(-18) 7
4 7 13 サイレントディール 牡5 57.0kg 武豊 1.47.1 2 1/2 532kg(+4) 1
5   8 16 ボーンキング 牡7 57.0kg 福永祐一 1.47.1 クビ 510kg(+10) 13
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 13.1 - 11.2 - 11.3 - 11.7 - 11.9 - 12.3 - 11.1 - 11.7 - 12.3
上がり 4F 47.4 - 3F 35.1
2コーナー (*2,9)6(1,7,10)(11,13,17)(14,15)(5,12)16(3,8)4
3コーナー 17-2,9(1,6,7,10,13)(12,15)(11,5,14)(4,3,16)=8
4コーナー (2,*17)(1,13)(6,7,12,15)10(11,5,14)9(4,3,16)=8

■レース回顧 新潟での借りは府中で返す・最内強襲スズノマーチ!
■レース解説

 エリモマキシムが完全な立ち遅れ。グランリーオが楽にハナを奪う。外からアラタマインディが並びかけていく。トーセンダンディ、タカラシャーディー、スズノマーチ辺りも差がなく続く。サイレントディールは前の集団を見る形で好位を進む。カンファーベストはこの直後を追走。ブラックカフェが外からこれらを交わしていく。ウインジェネラーレが最後方に取り残される。3コーナーを過ぎたところでブラックカフェが敢然と先頭に替わる。5馬身離れてグランリーオが続く。サイレントディールがそのすぐ近くまで進出。内を立ち回ったグランリーオが直線早々に先頭を奪回。馬場の真ん中を通ってサイレントディールが追い出しを開始。最内を突いて上がって来たスズノマーチがこれに並びかけて競り落とし、前を行くグランリーオに接近。スズノマーチが内で執拗に抵抗するグランリーオをゴール間際で捉えて交わす。


■レース回顧

 ハズレ。ボーンキングの追い上げに思わず失笑。(^-^;)

 スズノマーチは新潟大賞典とは一転、最内からの追い上げを決めて快勝。「外を回してヘグった後の最内枠」という設定が巻き返しの条件を見事に満たしていた。完全な勝ちパターンに嵌っていたグランリーオを差し切ったのは評価に値するが、それに並びかけるまでジリジリとしか伸びなかったのは今後に向けての課題になりそうだ。

 グランリーオの単騎逃げは折り込み済みだったが、これほどまでに力強く残られるとは想定外。途中でブラックカフェの奇襲に遭った後もマイペースを継続、内を綺麗に立ち回って再び先頭に立ったところで残られると思った。鞍上の松岡騎手は見習い騎手ながら乗りこなしが上手い。グランリーオは主戦騎手が定まっていないようなのでこのまま掠め取ってもらいたい。

 ダイワレイダースはスズノマーチの直後という位置取りから、直線に向いたところで外に切り出していった。これは前が詰まっていたためで已むを得ない。今回ラストで追い上げが利いたのはこの馬を含めても僅か。久々使いの重賞で通用したことからすると、引き続き良馬場で買いを入れても問題なさそうだ。

 サイレントディールは直線見せ場を作りかけたところで次第に失速。レース中に右前脚を落鉄したとのことだが、グランリーオに先に行かれた後を追いかけるという状況は決め手に乏しい同馬にとって苦しい展開。もっと積極的に捕まえに行ってもらいたかった。

 カンファーベストは直線半ばで脚が止まって惨敗。中団待機から大外に回す過程は特に問題なく、ここまで負けるとは思わなかった。暫く併走していたシャイニンルビーに抜けられた後から失速が始まっていることからすると、この馬は回りに馬がいないと気を抜くところがあるのかもしれない。

 このレースのハイライトとしてはボーンキングの爆走も見逃せないところか。マンハッタンカフェ、ジャングルポケット、ナリタトップロードと共に戦った天皇賞以来、実に3年振りの実戦。ペースに戸惑って後方侭かと思いきや、直線で一頭、また一頭と確実に抜いてきた。繰り出した上がり34秒6はダイワレイダース(34秒5)に次ぐメンバー2位。今週は違う意味で金子馬に戦慄を覚えた


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