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第43回愛知杯(GIII)
2005年6月5日(Sun) 中京芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (牝)(混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   8 18 マイネソーサリス 牝4 51.0kg 安部幸夫 2.01.3 468kg(-4) 13
2 4 7 チアフルスマイル 牝5 53.0kg 北村宏司 2.01.4 クビ 442kg(+6) 11
3   6 12 フィヨルドクルーズ 牝4 50.0kg 高橋智大 2.01.6 1 1/2 512kg(+6) 14
4   7 14 ミスパスカリ 牝4 51.0kg 柴原央明 2.01.6 クビ 480kg(-2) 16
5   4 8 チアズメッセージ 牝5 56.0kg 幸英明 2.01.7 1/2 510kg(+2) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 10.6 - 12.1 - 13.1 - 12.7 - 11.7 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 12.2
上がり 4F 46.7 - 3F 34.9
1コーナー (*1,2)(9,15)3(11,18)(8,14)(10,12,13)(5,4,17)7,16,6
2コーナー (*1,2)(3,15)(10,9)(8,11,18)(5,12,14,13)(4,17)7,16-6
3コーナー (*10,1)(5,3,2,15)(9,18)(8,11,13,17)(12,14,4)7(6,16)
4コーナー (*10,3,1)(5,2,15)(8,9,18)(12,11,13,17)(6,4)(14,7)16

■レース回顧 軽量が巻き起こした大波乱・外から抜けたマイネソーサリス!
■レース解説

 ウイングレットが好スタートを決めて前に出る。オースミコスモ、マイネサマンサがこれに並びかけていく。外からダイワエルシエーロが前につける。メイショウオスカルが内から押し上げて好位をキープ。メモリーキアヌは早くもインコースから捲りの体勢。中団外にマイネソーサリス、最内にレクレドールがつける。チアフルスマイルは中団馬群の後方で待機。マイネヌーヴェルは後ろから2頭目を進む。前がごった返しながら3コーナーをカーブ。すかさず捲りにかかったメモリーキアヌが先頭に替わる。直後からレクレドールも捲りかけていく。後方各馬がズラリと外に並んで直線に向く。先に抜けたメモリーキアヌを巡ってレクレドール、メイショウオスカルが追いかけるも伸びはみられない。その間に大外からマイネソーサリスが突き抜けて先頭。直後から一気に詰め寄ってきたチアフルスマイルを抑え切ってゴール。


■レース回顧

 ハズレ。レクレドールの内捲りキタ━━━(゚∀゚)━━…。うわ、何か外から一杯やってきた。(´・ω・`)

 開催末期に差し掛かって内が荒れてきたということだろうか、1コーナーをカーブするところでは全馬が馬場の内側を意図的に避けていた。メモリーキアヌが3コーナーを過ぎたところで先頭に立てたのも、直線入口で後方各馬が軒並み外に振られたのも内がガラ空きだったからに他ならない。とにかく内を通れば簡単に捲れる状況になっていた。真っ先に動いたのはメモリーキアヌ。続いてレクレドールも徐々にポジションを上げてきた。

 そのような状況の中で勝ったのは外を回したマイネソーサリスだった。3コーナーからの強制進出をものともせず直線に向くと、手綱を押すだけでぐんぐん加速。内で伸び悩む実績馬を並ぶ間もなく抜き去っていった。実績馬の消耗を見ながら追い出せる後方待機馬ならではの特権だろう。今回は全てが上手く行った。斤量を課された上でコース特性も消える次走以降はいきなり正念場か。

 チアフルスマイルは中山牝馬Sの頃から評価していた馬で、差し込みが有効になりそうなここは3番手評価で期待をかけてみた。今回はとにかく意識して抑えていたようで、直線に向いた時は波状的に広がった横一線の後ろにつけていた。そこから徐々に内側へ進路を採り、マイネソーサリスの後を追いかけていった。このクラスでは末脚のキレはトップレベル。将来性は高い。

 レクレドールは捲り上げていくところで手綱が結構動いていたのが気になったが、後ろの馬が外一杯にバラける展開で内ぴったりを進めるのはどう考えてもお得。直線に向いたところでレクレドールの勝利を確信した。後は適当に突き抜けてくれと思ったが、先に抜け出て一杯になっていたメモリーキアヌが何故か交わせない。それもそのはず、レクレドールも既に一杯になっていた。自らも3コーナーの強制進出に嵌っていたというのは何とも皮肉な結果である。

 ウイングレットは勝負どころで激しいプレッシャーを受け、直線に向いたと同時に後続に呑まれていった。今回は抜群のスタートを切ったことで自然と前に押し出された感が強く、ここ2走の余裕を持った追走とは程遠かった。少頭数で広いコースに移ればすぐにでも復活がありそうだ。ただ距離はもう少し短い方が良い。

 メイショウオスカルは前走よりも心持ち後方でレースを進め、距離ロスを極力抑える形で直線に向くことが出来ていた。しかし先頭のメモリーキアヌがなかなか捉えられない。その間にも推進力が徐々に失われていく。マイネソーサリスに交わされてからは沈むのが早かった。コース特性とハンデ増のダブルパンチが想像以上に堪えたようだ。こちらも次走以降はしっかりと見直しておきたい。


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