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第43回愛知杯(GIII)
2005年6月5日(Sun) 中京芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (牝)(混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ウイングレット 95 番手抜け出しで好走続く。ここも力で押し切る構え。
2 オースミコスモ 94 実績上位。いつも肝心なところで不利を受ける。  
2 3 メイショウオスカル 95 ここ2走抜群の立ち回り。斤量増でもこれなら安心。
4 ワディラム 84 自己条件を連勝するもこの相手に差し届くか疑問。  
3 5 レクレドール 94 追い込み一辺倒も終いしっかり。自動進出で勝機。
6 プリモスター 85 準オープンで前と差がある3連敗。これでは無理。  
4 7 チアフルスマイル 93 前走流れに乗り損ねる。純粋な差脚で再度勝負。
8 チアズメッセージ 96 直線平坦で力を発揮。ただ昨年の勢いにはない。  
5 9 マイネサマンサ 90 速さで押し切った直後。距離伸びるのは気になる。  
10 メモリーキアヌ 95 中京なら綺麗な捲りに期待できるが調子落ちの感。  
6 11 スターリーヘヴン 96 マイペースなら残る。競り合い回避で居残り注意。  
12 フィヨルドクルーズ 83 初めての軽ハンデでも重賞級相手では荷が重い。  
7 13 ジョリーダンス 92 前々走大敗気掛かりも出入り激しくなれば台頭あり。  
14 ミスパスカリ 87 前走負け過ぎ。更にハンデ軽くなるも通用は難しい。  
15 ダイワエルシエーロ 99 横並びの混戦に弱い。小回りコースで防戦一方か。  
8 16 マイネヌーヴェル 93 基本は届かず。上がりが掛かるようなら即台頭。  
17 イシノミューズ 94 末脚強力でもそれを生かす術持たず。良くて着まで。  
18 マイネソーサリス 83 前走は自己条件で少頭数。流石にここは手厳しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 コース特性を味方につけろ・差し切りの絶好機到来レクレドール
■予想構築

 京都牝馬S・中山牝馬Sと続いた後の牝馬の受け入れ先として、昨年カブトヤマ記念が福島牝馬Sとしてリニューアル。同時に愛知杯もマーメイドSとの繋ぎとして牝馬限定戦へと姿を変えた。愛知杯はそのような牝馬限定シリーズの第4弾にあたる。


【牝馬限定戦の時計比較と連対馬の決まり手一覧】
レース名 昨年 今年
京都牝馬S 1.34.1(35.3−35.3)M 差−逃 1.35.0(36.7−33.5)S 差−先
中山牝馬S 1.46.1(35.2−35.6)M 差−追  1.49.7(37.7−35.2)S 先−差
福島牝馬S 1.46.6(34.5−37.5)H 捲−追 1.49.4(37.4−34.6)S 先−先
愛知杯 2.00.6(33.7−37.8)H 捲−捲

 昨年の愛知杯は1,000M通過57秒6のハイペースで3コーナーまでに先行馬が潰れ、内を綺麗に捲ったメモリーキアヌがそのまま踏ん張って辛勝。2着以下も大混戦で、勝負どころで逸早く動いたチアズメッセージが後続を凌ぎ切った。それまでの牝馬限定シリーズでも1,000M通過60秒を割るレースは1つも無く、直線で着順が激しく入れ替わる大混戦の状況が続いていた。

 そのような昨年の状況とは一転、今年の牝馬限定シリーズは軒並みスロー。京都牝馬Sではそれまで逃げたことのないシアリアスバイオ、中山牝馬Sと福島牝馬Sでは芝初出走のオルレアンがそれぞれ逃げており、先導役不在で直線勝負というパターンが続いている。

 今回も見たところ明確な逃げ馬不在。京阪杯を逃げ切ったダイワエルシエーロの出方が気になるところだが、同馬にしても強気に引っ張るタイプではなく、スローはほぼ確定の感がある。これまでと同じような流れならそこで上位入線していた馬を引き続き上位に見ておくのが自然か。ただ昨年のレースを振り返るまでもなく、中京芝2,000Mコースは3コーナー過ぎから激しくレースが動き出す。スロー確定でもこの点は看過できない。


 軸はレクレドール。今年初戦の中山牝馬Sは上がり最速の脚を繰り出すもウイングレットから0秒4差。前走の福島牝馬Sでは勝負が決した後の追い込みでメイショウオスカルから0秒5差。今回は3コーナーからの強制進出で前は多少なりとも苦しくなるはず。この間隙を突きたい。

 相手筆頭はメイショウオスカル。今年の牝馬限定シリーズは皆勤で、それぞれ4着・2着・1着と好走を続けている。福島牝馬Sはオルレアンを前に置き、直線入口で交わして抜け出す抜け目無い勝ち方。レース振りが安定しているので大崩れは無さそうだが、今回は勝負どころでのプレッシャーがきつい。

 単穴はチアフルスマイル。中山牝馬Sでウイングレットとメイショウオスカルに0秒1差が光る。今回はウイングレット、メイショウオスカル共に斤量が1.5kgも上積みされるのに対し、同馬は斤量据え置き。押し切りを図る実績馬を後ろから差すという理想的なレース運びを実践してもらいたい。

 連下はウイングレット。対メイショウオスカル4戦全勝が示す通り、直近の牝馬路線では上位にランクされる一頭。ペースによる巧拙はみられないが、ここ2走は緩い流れのアシストも入っている。今回は3コーナーの早め進出で脚を使ってしまう可能性がある。

◎レクレドール
○メイショウオスカル
▲チアフルスマイル
△ウイングレット


■馬券構築

 レクレドールから馬複流し。

[馬複] レクレドール−メイショウオスカル 50%
[馬複] レクレドール−チアフルスマイル 20%
[馬複] レクレドール−ウイングレット 30%


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