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第66回優駿牝馬(GI) 2005年5月22日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牝)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 2 | 4 | シーザリオ | 牝3 | 55.0kg | 福永祐一 | 2.28.8 | − | 460kg(+6) | 1 |
2 | 3 | 5 | エアメサイア | 牝3 | 55.0kg | 武豊 | 2.28.8 | クビ | 470kg(+8) | 2 | |
3 | ▲ | 5 | 9 | ディアデラノビア | 牝3 | 55.0kg | K.デザーモ | 2.28.9 | クビ | 426kg(+4) | 3 |
4 | ○ | 6 | 11 | エイシンテンダー | 牝3 | 55.0kg | 武幸四郎 | 2.29.0 | 1/2 | 490kg(+2) | 5 |
5 | 1 | 2 | ブリトン | 牝3 | 55.0kg | 田中勝春 | 2.29.3 | 1 3/4 | 450kg(0) | 12 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.6 - 11.3 - 13.2 - 13.1 - 12.9 - 13.4 - 13.1 - 12.6 - 12.2 - 11.5 - 10.9 - 12.0 上がり 4F 46.6 - 3F 34.4 1コーナー 11,18,8(2,16)17(7,12)(5,13)10(3,9,15)(4,14)(1,6) 2コーナー 11(8,18)-16,2(7,17)-5,12(10,13)(3,9)(15,14)4(1,6) 3コーナー 11(8,18)(16,13)2(7,17,5,12)(10,9)(3,1,4,14)(6,15) 4コーナー 11,18(8,13)16(2,5,12)(7,9)17(3,10,4,14)(1,6)15 |
■レース回顧 負けパターンをモノともせず・豪脚一閃で樫戴冠シーザリオ! |
■レース解説 エイシンテンダーが楽にハナを奪う。ジェダイト、ビッグフラワー、アスピリンスノーが直後に入る。ショウナンパントルはレースパイロットと共に好位につける。そこから少し離れてエアメサイアが追走。ディアデラノビアは後方馬群の中、シーザリオはその後方の内を追走。3コーナーを過ぎても前の順番は変わらず。エアメサイア、ディアデラノビアが外を回して徐々に進出。エイシンテンダーが逃げ込みを図るところへ直後からエアメサイアが接近。その外からディアデラノビア、シーザリオも猛追。エアメサイアがエイシンテンダーを交わしたその外からシーザリオが突き抜ける。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。桜花賞の2着・4着で獲れたのね。母親のエアデジャヴーは買ったけど…。(-_-) シーザリオはスタート直後隣枠にいたエアメサイアに先に入られ、後方からの競馬を強要されてしまった。展開はエイシンテンダー主導の超スローペース。前方は適度な間隔が開いていたのに対し、後方は固まっていて身動きが取れない状態。勝負どころでも上手く外に持ち出せず、直線に向いた当初も後方でもがいていた。そのまま馬群に突っ込ませてポジションを上げていき、前が広がったところでラストスパート。ディアデラノビアに再三寄られながらも怯むことなく突っ込んできた。これは強い。強いと思うが、ラインクラフトが前にいたと想定するとこれでは危なかったと思う。 エアメサイアはシーザリオにさりげなく蓋をして後方に追いやり、自身は周りに馬がいないところを気分良く走っていた。強制的に外へ振られた桜花賞とは違い、戦略的に外へ持ち出しての追い出しも決まった。一番前を走っていたエイシンテンダーを交わして先頭に立った次の瞬間、「封印」したはずのシーザリオが首差前にいた。武豊騎手は「状態もレース振りも完璧で、これで勝てないならどうやって勝つんだって感じですよ」と悔しがる一方、福永騎手に対しては「負けパターンだったのにね」と皮肉を持ち出してみせた。いいじゃない、来週勝つんだし。 ディアデラノビアはパドックで懸念のイレ込みが再発。レースでも爆発寸前だったが、馬込みの中に入り込ませることでこの危険を回避。超スローが解除された4コーナー付近で外に持ち出していくと、直線に向いたところで上手い具合に目の前がポッカリ開いた。後は自慢の末脚を炸裂させるだけだったが、追い出していくうちに次第に外へ膨らんでいった。真っ直ぐ突き抜けられなかったところがシーザリオとの力差だろう。ちなみにエアメサイアも右へ左へと蛇行しながらの追い上げだった。 エイシンテンダーはごく自然な形で前に出ると、そのまま積極策を敢行。当初逃げると思われたジェダイトやシャンパンスノーも無理に競りかけて来ず、1,000M通過が63秒1という超スローでの逃げになった。序盤全く無理をしなかったので最後までタレることはなかった。先着を許した3頭とは位置取りの差。この舞台での逃げ切りは相当難しい。 レースパイロットはフローラSのように主導権を奪えず、どっちつかずの位置に置かれて何も出来なかった。蛯名騎手も「いやぁ、あれは負けパターンだよね。あれで勝つんだから大したもんだね」とシーザリオを話題に挙げる始末。半兄にキングカメハメハを持つ人気先行馬。戦績が汚れた後の次からが本当の戦いだろう。 ライラプスは直線最内からの追い出しですぐに脚が上がってしまい沈没。東京で2戦2勝、いずれもオープンクラスで力を発揮した馬がこうも簡単に負けてしまうというのも不思議な感じがする。スイートピーS組の不振は相当深刻。ただ失速の内容からして距離が持たなかったというのも事実。目先を変えてダートを使うという手もある。 アドマイヤメガミは脚質的に融通が利かず、超スローでも最後方待機を指示。この状況はNHKマイルCのマイネルハーティー(12着)と似ている。直線で真っ先に大外へ振って追い込みをかけたものの、そこからの伸びがみられなかった。 |