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第66回優駿牝馬(GI) 2005年5月22日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牝)(指定) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | エリモファイナル | 追 | 74 | 前走も見どころなし。コース替わりは若干プラスか。 | |
2 | ブリトン | 逃 | 74 | 競合馬不在でハナに立てるが強行軍でお釣り無し。 | ||
2 | 3 | コスモマーベラス | 差 | 75 | 重賞2つで上位に力負け。差し込みで対抗も厳しい。 | |
4 | シーザリオ | 差 | 84 | 一瞬で抜け出してきた前走秀逸。本来は前に行く馬。 | ◎ | |
3 | 5 | エアメサイア | 差 | 80 | 前走距離ロス甘受も完敗の内容。地力で見劣る。 | |
6 | アドマイヤメガミ | 先 | 73 | 勢いで前に行った前走は度外視。末脚生かしたい。 | △ | |
4 | 7 | レースパイロット | 先 | 82 | 前走きっちり差される。善戦あっても勝ち切るまでは。 | |
8 | アスピリンスノー | 先 | 81 | 上手く残った前走も距離ギリギリ。踏ん張り疑問。 | ||
5 | 9 | ディアデラノビア | 追 | 82 | 決め手は世代随一。但し決め打ち傾向強く過信禁物。 | ▲ |
10 | ライラプス | 差 | 76 | 意外に東京が合う様子。但し不遇のローテがどうか。 | ||
6 | 11 | エイシンテンダー | 追 | 77 | 前走行きっぷり悪く初黒星。流れに乗って巻き返す。 | ○ |
12 | ピューマカフェ | 先 | 60 | 実力不足以外の何者でもない。付いて回るだけ。 | ||
7 | 13 | ランタナ | 差 | 54 | 勝ち鞍はダートのみで内容も薄い。通用はまず無理。 | |
14 | ジョウノビクトリア | 追 | 77 | 純粋に差し込めるが届かない。頼れるのは鞍上のみ。 | ||
15 | ヤマニンアリエル | 差 | 80 | 自己条件すら満足に勝てないようでは話にならない。 | ||
8 | 16 | ビッグフラワー | 先 | 70 | ゴリ押しで連勝。勢い認めてもここは相手の質が違う。 | |
17 | ショウナンパントル | 差 | 75 | 馬場とフケに原因求めてもここ2走の惨敗は気になる。 | ||
18 | ジェダイト | 先 | 74 | 好走は前残りばかり。後続に力で寄られると苦しい。 |
■レース展望 昨日の敵は今日の友・絶好調男を背に必勝誓うシーザリオ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 まずは以下の資料を参照されたい。
オークストライアルにはフローラSとスイートピーSの2つあるが、このうち後者は大不振を囲っている。勝ち馬に限ってもこの体たらく。スイートピーS組全体を見渡しても過去10年で延べ31頭が出走して3着以内が1頭もいないというのはもはや異常。これほどまでに通用していない原因としては(1)出走馬のレベルが低い、(2)本番との間隔が短いの2つが考えられる。牝馬にとっては(2)が厳しいようである。 既に重賞実績があったイブキニュースターやオースミコスモなどが通用していないところをみると、今回もライラプスは無視でいいだろう。ちなみに今年のスイートピーSの勝ち時計は過去10年でウイングレット(1分46秒5)に次ぐ2番目の好時計。重賞勝ち+時計実績を共に満たすライラプスがダメなら今後も一切ダメだろう。勿論、ライラプスにスイートピーSで負けた3頭は論外。
フローラSはスイートピーSの一週前に組まれているが、それでも依然として苦しい。フローラSを経由した馬は過去10年で延べ51頭が出走して【1・1・2・47】(3.9%)。'00年にフローラSで2着レディパステルが勝利、同3着ローズバドが2着した以外は凡退している。スイートピーSよりは融通が利きそうだが、人気を集めての凡走が多いだけに全面的な信頼を寄せるのは得策ではない。
桜花賞組は距離が1.5倍になるオークスでも変わらず上位を独占している。オークスにおいては距離不安を掲げて評価を落とすのはナンセンスである。桜花賞での着順は'03年2着チューニーを除いて一桁に収まっている。ここで最も注目したいのは、桜花賞の前に重賞を使って好走(馬券対象内=3着以内)している馬の連対が多いということ。桜花賞の凡退で人気を下げた馬が絶好の狙い目となる。桜花賞の凡退原因が説明できるなら尚良い。 軸はシーザリオ。桜花賞で僅差の2頭がNHKマイルCでワンツーフィニッシュ。マイルの舞台でこれらに対抗できたのは力のある証拠。狭いところからこじ開けて出てこれる集中力、ラインクラフトに確実に詰め寄った末脚の持続力共に秀逸。どこからでも競馬が出来るのも強み。 相手筆頭はエイシンテンダー。前走は積極性を欠いたことが最大の敗因。直前追い切りの動きからして緩慢で、一時的に調子を落としていたのかもしれない。今回の直前追い切りは全体的にバネの利いた走りに見えた。チューリップ賞を距離延長で勝ったように、距離面の融通は利く。 単穴はディアデラノビア。前走は課題の折り合いをクリアし、馬場の外から追い出してきっちり先着。上がりがとんでもなく切れるのが特徴。但し小柄な馬だけに他馬の干渉を受けると脆い。この性格を瞬時に見切った武豊騎手からの乗り替わりは仮にデザーモ騎手であってもマイナスだろう。 連下はアドマイヤメガミ。チューリップ賞は折り合いや位置取りに問題がありながらも直線でゴボウ抜きを披露。決め手だけならディアデラノビアと同格。桜花賞は最内枠からスタートを決めたことがかえって裏目に出た形。未知の距離で折り合いがつくかが焦点。 ◎シーザリオ ○エイシンテンダー ▲ディアデラノビア △アドマイヤメガミ ■馬券構築 シーザリオから馬単流し。 [馬単] シーザリオ→エイシンテンダー 50% [馬単] シーザリオ→ディアデラノビア 30% [馬単] シーザリオ→アドマイヤメガミ 20% |