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第50回京王杯スプリングC(GII)
2005年5月15日(Sun) 東京芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   1 2 アサクサデンエン 牡6 57.0kg 後藤浩輝 1.20.3 (レコード) 504kg(+6) 6
2   5 10 オレハマッテルゼ 牡5 57.0kg 柴田善臣 1.20.7 2 1/2 468kg(+2) 5
3 7 14 テレグノシス 牡6 58.0kg 勝浦正樹 1.21.0 1 3/4 484kg(+4) 2
4   7 13 アドマイヤマックス 牡6 59.0kg 武豊 1.21.1 1/2 490kg(+6) 4
5 1 1 ニシノシタン 牡5 57.0kg 吉田豊 1.21.2 3/4 516kg(0) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:雨、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 10.7 - 11.0 - 11.4 - 11.1 - 11.4 - 12.3
上がり 4F 46.2 - 3F 34.8
3コーナー 1,9,6(2,4,10)7,12(5,3,8)13(14,15,16)17,11,18
4コーナー 1(2,9)(6,10)4-7(3,12)(5,15,8,13)(14,16)17-(11,18)

■レース回顧 無難なスタートが生んだ意外な走り・内抜け完勝アサクサデンエン!
■レース解説

 ゴールデンキャストとニシノシタンが並んでハナを窺う。キーンランドスワン、オレハマッテルゼ、ゴッドオブチャンス、アサクサデンエン辺りも固まって前を追う。プレシャスカフェはこれらの直後。アドマイヤマックスは中団の外、ダンスインザムードとテレグノシスは馬群後方の内を進む。ウインラディウスは後方から徐々に上がっていく。ニシノシタンが先導する形で直線に向く。ニシノシタンが粘り込みを図るところへ内からアサクサデンエンが抜け出て先頭。直後からはオレハマッテルゼが追撃。アサクサデンエンが後続を離しながら完勝。


■レース回顧

 ハズレ。何だか釈然としないレースだったなぁ。勝った馬が鮮やか過ぎる。(´・ω・`)

 アサクサデンエンはまずまずのスタートから直後のカーブでポジションを上げ、4コーナーを過ぎたところで3番手。直線はニシノシタンの内から抜け出してそのまま独走。追い込みで鍛えた脚力を先行策で発揮されてしまっては後続勢は手も足も出ない。改装後の府中コースは内を通った馬がやたらと残る。それを加味してニシノシタンを抑えたのだが、まさかアサクサデンエンに実践されるとは思いもよらなかった。ちなみに後藤騎手は最終レースでもキープクワイエットを内枠から先行させて勝っている。

 オレハマッテルゼは好位の外で脚を溜め、直線で無難に抜けてきた。勝負どころで馬群が固まって身動きが取れなかった馬が多かっただけに、たまたま外に持ち出していたのが功を奏したようだ。強敵と組した経験こそ少ないが、前走でみせた快速はなかなかのもの。過去に出した好時計よりも直前に出した好時計をもっと評価すべきだった。

 テレグノシスは4コーナーで馬混みの中に突っ込ませざるを得ない最悪の位置取り。手応えが有り余っているのが画面を通じてありありと伝わってきたが、肝心の進路が開けない。何度も手綱を操作してようやく前が開けた時にはレースが終わっていた。ただ並の馬なら10着辺りに負けていても不思議ではないところから僅かな距離で3着まで持ってきたのは驚き。やはりコイツは府中なら走る。

 アドマイヤマックスは高松宮記念と同じ乗り方。距離ロスを甘受しつつ終始馬群の外を回って直線勝負に賭けたが今回は突き抜けなかった。鞭を抜いたのが坂を駆け上がった辺りで、手応えは申し分なかった。それにも関わらずイマイチだったのは馬自身が前走のレース勘を引き摺っているからだろう。高松宮記念から直行のローテでまた人気馬が馬券の対象外へ消えた。

 ニシノシタンは思ったようなリードが奪えず、アサクサデンエンに交わされたところですぐ一杯になってしまった。重賞になるとそう簡単には逃げさせてもらえない。速い時計を強要される時点でかなり苦しかった。元々気難しい馬が最後まで諦めず走っていたのがせめてもの救い。

 ダンスインザムードはスタートから上手く流れに乗れず、他の社台の勝負服と並んで後方を追走。折り合いはついていたが、内に入れて追撃に移っても一向に伸びず終了。昨秋の天皇賞で好走した時は4番枠からの立ち回りで押し切っていた。スタート直後にコーナーがあるコースでは枠順の影響を考慮に入れておいたほうが無難。ウインラディウスも外枠に入ったために後手を踏んだ感がある。こちらは今回も馬体が絞れておらず、反応も鈍かった。


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